三井物産は約50年にわたるアンモニアのトレーディング実績(国内輸入トップシェア)とグローバルなパートナーとの強固なネットワークを元に、大規模なサプライチェーン構築を目指し、先行してクリーンアンモニアの製造事業の立ち上げを開始しています。従来、肥料や工業用を中心に使われてきたアンモニアは、燃焼時にCO2を排出しないゼロエミッション燃料をはじめ、水素の輸送手段、そして多種多様な産業での脱炭素の手段として注目されています。これを、ブルーアンモニアとグリーンアンモニアという二つの異なるアプローチで実用化を進めています。
ブルーアンモニアは、化石燃料を用いて製造する工程で発生するCO2をオフセットしたものです。アンモニアの製造工程で発生するCO2は純度が高く回収が容易であり、設備投資もなくCCS/CCUSで貯留、オフセットすることが可能。一方、グリーンアンモニアは、再生可能エネルギーを用いた水電解により製造する水素と、空気から取り出した窒素を合成して生成されたアンモニアを指します。コスト競争力の観点からブルーアンモニアが先行していますが、需要に応えていくためにはグリーンアンモニアとブルーアンモニアを中長期にわたって共存させることが必要と考えて取り組んでいます。
世界各地での具体的な製造事業の取り組みについては、自社のガス権益を活用した西豪州でのクリーンアンモニア生産プロジェクトに加え、中東のアブダビ国営石油会社(ADNOC)とのアラブ首長国連邦で推進するプロジェクトや、米国のCF Industriesとの米国での新設プロジェクトなどとなります。三井物産は、こうしたプロジェクトで生産されたクリーンアンモニアの安定供給を通じて、各国・各地域での多種多様な産業の低炭素化に貢献していきます。
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