三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、アブダビ国営石油会社(以下「ADNOC」)とクリーンアンモニア生産プロジェクトに参画することに合意しました。
本プロジェクトは、ADNOC・Fertiglobe、及びGS Energyを事業パートナーとし、アラブ首長国連邦/ルワイス工業地域内に開発進めるタジーズ開発地区にて、生産過程で排出されるCO2分を処理した水素からクリーンアンモニアを生産するものです。ADNOCは2021年より本プロジェクトの初期検討を進めており、2025年に年間100万トンのクリーンアンモニア生産開始を目指します。
アンモニアは、燃焼時に二酸化炭素を排出しないゼロエミッション燃料や水素の輸送手段として注目されています。本プロジェクトで生産されたクリーンアンモニアを日本向けに輸出し、日本国内の電力の低炭素化に貢献することも検討しています。
三井物産はエネルギー分野において、1970年代からアラブ首長国連邦にてADNOCと共に、液化天然ガス(LNG)事業を開発・運営しています。また、アンモニア事業においても約50年に亘る取り扱い実績があり、日本への輸入においてはトップシェアを誇ります。これらの事業を通じて得た強み・ノウハウを最大限に活用し、本プロジェクトを進めていきます。
三井物産は、2050年ネットゼロエミッションを目標に掲げ、2030年には2020年3月期比GHGインパクト半減を目指しており、本プロジェクトを含むGHG削減取組みを通して、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
各社会社概要
ADNOC
会社名 | Abu Dhabi National Oil Company |
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設立年 | 1971年 |
所在地 | アラブ首長国連邦/アブダビ |
事業内容 | アブダビ首長国の国営石油会社 |
ウェブサイト |
Fertiglobe
会社名 | Fertiglobe(ファーティグローブ) |
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設立年 | 2019年 |
所在地 | アラブ首長国連邦/アブダビ |
事業内容 | 尿素・アンモニアの製造・輸出事業 |
ウェブサイト |
GS Energy
会社名 | GS Energy(ジーエスエナジー) |
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設立年 | 2012年 |
所在地 | 韓国/ソウル |
事業内容 | エネルギー関連事業(石油・ガス・再生可能エネルギー) |
ウェブサイト |
三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる