
個人投資家の皆様へ
個人投資家の皆様に、より深い理解と親しみを持っていただけるよう、経営計画の意図や、「三井物産らしさ」をわかりやすくご紹介します。
中期経営計画2023「変革と成長」
2023年3月期重点施策
中経2年目の2022年3月期は、過去最高益更新の原動力の一つとなった「収益基盤の強化」、需要拡大・供給制約下におけるLNG・鉄鉱石などの「安定供給に向けた取り組み」、加えてStrategic Focus(戦略的事業領域)をはじめとする「成長戦略の打ち手の着実な実行」を推進しました。
2023年3月期においても、「変革と成長」を絶え間なく続けていきます。
収益基盤の継続強化
成長性と収益性の2つの軸で事業ポートフォリオのあり姿とその実現に向けたプロセスを可視化しました。規律とメリハリのあるリソース配分をさらに進め、各事業の競争力強化と事業ポートフォリオの入れ替えを実行することで、骨太な事業群形成を推進していきます。また、トレーディング機能の強化、地道な経営改善を通じた損益分岐点の引き下げなどが収益拡大につながっており、今後も同様の取り組みを加速させ、強靭な事業ポートフォリオの構築を進めます。
4象限を踏まえた事業ポートフォリオの構築・入れ替え
成長戦略の打ち手の着実な実行
中期経営計画2023でStrategic Focusとして定めたエネルギーソリューション、ヘルスケア・ニュートリション、マーケット・アジアの各領域の取り組みを引き続き進めます。厚みを増した良質なパイプライン案件をもとに、Strategic Focusに加え、強いコア事業に隣接する収益機会もボルトオン投資などでしっかりと取り込むべく、成長投資を実行してまいります。
更なる成長実現に向けて~“D”s &“ I”s~
事業環境が大きく変化している今こそ、環境変化に対応し、次の波をとらえるための取り組みが必要です。当社では、今後の持続的な成長のために必要な事項をキーワードとして抽出し、“D”と“I”で始まる標語として設定しました。社員一人ひとりが危機感を持ち、今、何を考えるべきかを意識することで、更なる成長を実現していきます。
Q .事業環境をどのように認識していますか? 事業計画への影響は?
A .世界経済の不確実性は高まっており、なかでも地政学リスクの顕在化、サプライチェーンの混乱、インフレ高進といった事業を取り巻く大きな環境変化は、当社にとりポジティブな影響と、ネガティブな影響の双方をもたらします。このような環境下、危機管理対応と複数シナリオへの備えを強化します。
財務ハイライト
2023年3月期上半期経営成績・通期業績予想
グローバルに強みを持つ収益基盤を背景に、上半期として過去最高益を更新
通期業績予想を上方修正
前期に大きな成長を見せた原料・素材・鉄鋼製品等のトレーディング、自動車事業、ヘルスケア事業の堅調な業績の継続、商品市況のアップサイドの取込みに加え、為替も業績に貢献し2023年3月期上半期実績は前年同期比1,345億円増益の5,391億円、基礎営業キャッシュ・フローは同846億円増加の6,115億円の獲得となり、当期利益、基礎営業キャッシュ・フローともに上半期として過去最高を更新しました。
通期業績予想は、当期利益、基礎営業キャッシュ・フローともに、事業計画対比1,800億円上方修正し、それぞれ9,800億円、1兆1,300億円としました。
- エネルギー
- 機械・インフラ
- 化学品
- 鉄鋼製品
- 生活産業
- 次世代・機能推進
- その他、調整・消去

基礎営業キャッシュ・フロー = ( 営業活動に係るキャッシュ・フロー) - ( 運転資本の増減に係るキャッシュ・フロー)ー(リース負債の返済による支出額(絶対値))
※ 本資料では上半期累計の「四半期利益(親会社の所有者に帰属)」を「上半期利益」と表記
配当/基礎営業キャッシュ・フロー
2023年3月期年間配当予想は、
直近の配当予想から10円増の1株当たり130円へ
事業計画に対する順調な進捗を踏まえ、年間配当予想について、中間・期末配当をそれぞれ
5円増配の65円に引き上げ、1株当たり年間配当は10円増配の130円(下限)を予定しています。さらに、2022年11月1日公表のとおり、今回新たに1,400億円を上限とする自己株式の取得を決定しました。9月に完了した分と合わせ、今期累計は2,400億円の自己株式の取得となる見込みです。中期経営計画3年間の株主還元総額は約1兆円となり、目標として掲げてきた基礎営業キャッシュ・フローに対する総還元性向33%に到達する見込みです。キャッシュ創出力の強化を継続し、成長投資と株主還元の両立に取り組みます。

基礎営業キャッシュ・フロー = ( 営業活動に係るキャッシュ・フロー) - ( 運転資本の増減に係るキャッシュ・フロー)ー(リース負債の返済による支出額(絶対値))
物産プラス
物産プラスでは、あらゆるニーズに応えてビジネスを変革していく力。三井物産の「いま」、強い「個」の集合体が発揮する全方位的な力。多様な「個」の魅力を紹介します。
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