三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、CF Industries Holdings, Inc.(本社:米国イリノイ州以下「CF」)と米国での新設クリーンアンモニア生産プロジェクトの推進に合意し、共同開発契約を締結しました。
本プロジェクトは、CFを事業パートナーとして米国メキシコ湾で年間100万トン規模のクリーンアンモニアを生産するものであり、CO2についてはCCUS(*注1)を通じ一般的なアンモニアの製造方法に比べて60%以上の削減を実現する予定です。両社はCFと三井物産がそれぞれ52%、48%の出資比率で開発を推進することに合意し、2023年のFID(最終投資決断)および2027年の生産開始を目指し、共同でFEED(*注2)を実施する予定です。
従来、肥料や工業用に使われてきたアンモニアは、燃焼時にCO2を排出しないゼロエミッション燃料や水素の輸送手段として注目されています。三井物産は、本プロジェクトで生産されたクリーンアンモニアの日本をはじめとしたアジア向けの販売を主導し、各国における電力の低炭素化に貢献していきます。
三井物産はアンモニア事業において約50年にわたる取り扱い実績があり、日本への輸入においてはトップシェアを誇ります。当社は世界最大のアンモニア生産者であり操業経験も豊富なCFとともに、両社の強みを最大限に活用し、本プロジェクトを進めていきます。
三井物産は、2050年ネットゼロエミッションを目標に掲げ、2030年には2020年3月期比GHG(温室効果ガス)インパクト半減を目指しており、本プロジェクトを含むGHG削減の取り組みを通じて、カーボンニュートラル社会の実現に貢献していきます。
(*注1)CCUS : Carbon Dioxide Capture, Utilization and Storage(CO2の回収・活用および貯留)
(*注2)FEED: Front End Engineering and Design(基本設計)
会社概要
会社名 | CF Industries Holdings, Inc.(CFインダストリーズホールディングス) |
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所在地 | 米国イリノイ州ディアフィールド |
設立年 | 1946年 |
代表者 | W. Anthony Will |
事業概要 | アンモニア・窒素系肥料製造業 |
ウェブサイトURL |

三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
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安定供給の基盤をつくる
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豊かな暮らしをつくる
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環境と調和する社会をつくる
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新たな価値を生む人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる