三井物産のマテリアリティ
環境と調和する社会をつくる
気候変動や水資源問題、資源循環への対応を促進。
社会課題の認識
- 地球温暖化、気候変動
- 水資源不足
- サーキュラーエコノミー
- 環境汚染
- 生物多様性損失
主なリスクと機会
リスク
- 低炭素経済への移行に伴う政策・法規制強化による影響
- 新技術や新たな市場創出による既存ビジネスの需給への影響
- 気候変動の物理的影響に関連したサイクロン・ハリケーン等による操業停止
- 事業活動による大量の水使用等、自然環境への影響
- 有害化学物質漏洩による影響
- 生態系破壊・劣化等に伴う環境コスト増大
機会
- 環境意識の高まり、規制強化によるモビリティ分野での市場変化の促進
- 再生可能エネルギー等、環境関連ビジネスの市場拡大
- 高効率な発電所の需要
- サーキュラーエコノミーによる新たなビジネスモデル創出
- エネルギー消費や温室効果ガス排出抑制により、低炭素化社会に寄与する製品・サービスの取り扱い
マテリアリティアクションプラン
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
SDGs 目標 |
セグメント | 本部/ 部門 |
事業領域 | 課題に対する対応方針 | 目標 (2030年迄を想定) |
目標達成に向けた Action、成果指標 |
現状/進捗状況 |
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金属資源 | 金属資源 | 金属資源開発事業 | 低炭素化社会を支える金属資源の供給及び資源産業における環境負荷軽減を通じ、環境と調和する社会の実現に貢献します。 | 温室効果ガス低減を含む環境負荷軽減取り組み及び事業の推進。 |
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金属資源 | 金属資源 | 環境対策・金属及び電池リサイクル事業 | 金属及び電池リサイクル事業を通じ、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。 | サーキュラーエコノミー促進に資する金属及び電池リサイクル事業の強化。 | 金属及び電池リサイクル事業推進・強化。 |
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エネルギー | エネルギーセグメント | エネルギーソリューション事業 | 当社事業領域での社内外での知見蓄積を活用して低・脱炭素社会の実現に貢献します。 |
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分散再生可能エネルギーやエネルギーマネージメント事業、カーボンフリーLNG・バイオ燃料・次世代燃料供給、CO2の回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)事業への参画・推進。主要案件は以下の通り。
環境・社会面で影響の大きい商品として認識している木材に関して個別調達方針を策定。 |
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機械・インフラ | プロジェクト | 集中型再生可能エネルギー・分散電源事業 | 脱炭素化によるGHG排出削減に資する再生可能エネルギー電源を建設、開発、操業、運営します。 | 再生可能エネルギー比率30%達成。 |
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中南米・アフリカを中心に陸上・洋上風力ならびに太陽光を手掛ける、同地域における再エネ事業リーディングカンパニーMainstream Renewable Power Limitedに出資参画(2022年4月)。今後10年で25GWの開発を目指す。 |
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機械・インフラ | プロジェクト | 社会環境インフラ事業 | 造水・上下水処理により水問題を解決し社会の持続的成長に貢献します。 |
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メキシコ/MITinfra社を通じて上下水処理事業や産業顧客向け排水処理事業による地域住民の生活環境の向上、水資源不足の解決、サステナブルな企業活動に貢献。新規取り組みに関しても検討、推進中。 |
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機械・インフラ | プロジェクト | 総合力/新領域/サービス事業 | 新事業領域やモビリティ、製鉄・化学品、食品等の他事業領域での脱炭素・カーボンニュートラルへの取り組みに対して、脱炭素・環境関連商材の提供・活用して、世界の脱炭素・カーボンニュートラルに貢献します。 | 当社総合力を活用した脱炭素取り組みの推進、拡大。 |
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機械・インフラ | モビリティ第一 | EV/FCVバス製造・販売事業 | 環境負荷の低い輸送機器の普及に取り組み低炭素社会の実現に貢献します。 | EV/FCV等の環境負荷の低い輸送機器でのサービス提供体制を整備。 |
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当社が出資参画しているポルトガルのバス製造・販売会社であるカエタノ社にて環境負荷の低いEVバスを製造・販売中。2020年からロンドンの路線バスにも採用されている。 |
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機械・インフラ | モビリティ第二 | 船舶事業 | 世界経済の成長に伴い拡大を続ける海上輸送需要に応えるため、高品質で環境に優しい、競争力ある船舶やサービスを提供します。 | DXを活用した最適航路選定による燃費削減や新燃料等新技術の取り組みにより環境負荷の軽減と海事産業の持続可能な成長に貢献。 | 各領域(造船所、船主、用船者)におけるグローバルパートナーとの取り組みを強化します。本邦メーカーの技術力活用に向けたイニシアティブを発揮。 | 海運業界における排出量削減が世界的な課題となっている中、海運業界の脱炭素化を目指しゼロカーボン輸送に向けた応用研究を行う「Maersk Mc-Kinney Moller Center for Zero Carbon Shipping」に、戦略的パートナーとして2021年4月に参画。 |
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機械・インフラ | モビリティ第二 | 鉄道事業 | 環境に優しく、物流の大動脈となる鉄道輸送事業を欧州、米州で推進します。 | トラックから鉄道へのシフト・電化促進・地域統合促進等を掲げる鉄道分野での欧州環境政策の実現に向け(鉄道モーダルシェア:20年18%→30年30%)、その一翼を担う電気機関車及び保守管理サービスの提供を通じ、環境負荷低減に貢献。 |
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当社子会社で欧州機関車リース業界最大手であるMitsui Rail Capital Europe(MRCE社)において、電動機関車の活用による環境負荷の低減に取り組み中。 |
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化学品 | ベーシックマテリアルズ本部 | 本部内の全ての事業領域(ガス化学事業/基礎化学品事業/高機能化学品原料事業/タンクターミナル事業) | 低炭素社会とサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。 | エミッションマネジメントとリサイクル領域での事業創出・取り組み強化。 | 低炭素製品の製造・販売、燃料アンモニア事業の開発、各種リサイクル事業の開発。 | 米国メタノール生産設備を活用した低炭素メタノール製造案件推進中。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | トレーディング事業 | 環境保護による持続可能な社会を実現するため、安全・安心な商品の調達、提供に取り組みます。 | 持続可能なサプライチェーン取組方針の周知徹底、及び同方針のサプライチェーン全体での達成を目指す。 | 個別調達方針毎の実施状況モニタリング。 | 森林資源を有効活用する際に自然環境保護との両立が求められる商品と認識している木材、紙製品、天然ゴムに関して個別調達方針を策定。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | クリーンエネルギー事業 | 脱炭素社会の実現に向け、Energy Transformationの加速、水素等クリーンエネルギーの普及に取り組みます。 | 水素需要の創出、ならびにコスト削減・規制緩和等の業界課題の解決。 | パートナー企業との連携強化、ならびに水素サプライチェーンの拡充。 | 水素タンクメーカー、ならびに水素ステーション運営企業への出資、ならびに事業支援。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | 森林資源事業 | 温室効果ガス削減への貢献、生物多様性の保全に取り組みます。 | 植林による温室効果ガス削減貢献、森林認証の遵守。 | 植林を通じた温室効果ガス削減プロジェクトの創設、保有植林資産の森林認証維持。 | パートナー企業と温室効果ガス削減に向けた取り組みの強化、海外にて保有する全植林資産において森林認証を取得済。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | 素材事業 | 素材及び製品事業を通じ、脱炭素社会及び循環型社会の実現に貢献します。 | 環境に優しい素材・製品の開発及びリサイクルやその他循環型ビジネスの創出・強化。 | パートナー企業との低環境負荷素材・製品の開発及びマーケティングの推進、ならびに循環型ビジネスモデル構築を含めたソリューションの開発と提供。 |
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鉄鋼製品 | 鉄鋼製品 | 再生可能エネルギー向け事業 | 再生可能エネルギー用のインフラ製造・維持補修に取り組みます。 | 陸上・洋上風力用タワー関連資機材の製造及び、タワー関連資機材の点検・修繕事業確立を通じた再生可能エネルギー普及。 | 当社取り扱いサービス・対応エリアの拡充。 |
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生活産業 | 食料 | トレーディング事業・事業投資先での取り組み | 既存ビジネス・新たなビジネスモデル創出を通じサーキュラーエコノミーの普及に貢献していきます。 | 当社取り扱いの食料バリューチェーンで発生する副産物の高付加価値化、需要開拓による販路拡大循環システムの構築を推進。 | 副産物の有効活用に関する検証、既存・新規顧客への副産物活用に関する提案を積極的に実施。バリューチェーンで発生する廃棄物の減少と副産物の再利用、活用販路を実現。 |
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生活産業 | 流通事業 | 食品流通事業 | 食品流通バリューチェーンにおける環境負荷を軽減します。 | 当社の事業バリューチェーンで扱う素材・包材につき、環境負荷の小さい素材・包材の開発・調達・取り扱いを拡大し、当社事業における環境負荷の低減を進める。 |
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次世代・機能推進 | ICT事業 | ITサービス事業 | IoT、クラウドを活用した低炭素社会の実現に貢献します。 | IoTやクラウドを活用した省エネ対策や最適空調空間の実現で電力消費量削減を実現し、低炭素社会の実現に貢献。 | サービスの導入企業または保有する空調資産規模の増加。 |
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生活産業 | コーポレートディベロップメント | コモディティデリバティブ事業 | 国内外のお客様のカーボンマネジメントに資する電力・排出権等のデリバティブ取引及びOptimization機能の発揮を通じて脱炭素社会実現に貢献します。 | お客様のニーズに合わせたカーボンマネジメント機能発揮により、お客様のカーボンマネジメントプランの具体的な進捗の実現を目指す。 | 電力・排出権市場におけるトレーディング機能強化及び顧客基盤の拡充、カーボンマネジメント体制や仕組みに関する知見の蓄積及び人材育成。 | 商品市場部環境・エネルギー営業室及び当社子会社のMitsui Bussan Commodities Ltd.にて電力・排出権取引に注力、取引機能ならびに顧客基盤を着実に強化中。 |