三井物産のマテリアリティ
環境と調和する社会をつくる
気候変動や水資源問題、資源循環への対応を促進。
社会課題の認識
- 地球温暖化、気候変動
- 水資源不足
- サーキュラーエコノミー
- 環境汚染
- 生物多様性損失
主なリスクと機会
リスク
- 低炭素経済への移行に伴う政策・法規制強化による影響
- 新技術や新たな市場創出による既存ビジネスの需給への影響
- 気候変動の物理的影響に関連したサイクロン・ハリケーン等による操業停止
- 事業活動による大量の水使用等、自然環境への影響
- 有害化学物質漏洩による影響
- 生態系破壊・劣化等に伴う環境コスト増大
機会
- 環境意識の高まり、規制強化によるモビリティ分野での市場変化の促進
- 再生可能エネルギー等、環境関連ビジネスの市場拡大
- 高効率な発電所の需要
- サーキュラーエコノミーによる新たなビジネスモデル創出
- エネルギー消費や温室効果ガス排出抑制により、低炭素化社会に寄与する製品・サービスの取り扱い
主な目標・KPI
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
テーマ | 主な目標・KPI | 2024年3月期進捗 | 関連ページ |
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気候変動 |
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自然資本 |
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*1 単体+連結子会社(含むUn-incorporated Joint Venture)のScope1+2及びScope3カテゴリー15(投資)
*2 単体+連結子会社(除くUn-incorporated Joint Venture)のScope1+2
*3 自然関連財務情報開示タスクフォース
*4 Locate(発見)、Evaluate(診断)、Assess(評価)、Prepare(準備)のプロセスから構成される、自然関連課題の特定と評価のためのアプローチ
*5 持分法適用会社である株式会社サーキュラーペットにおける取組み
マテリアリティアクションプラン
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
SDGs 目標 |
セグメント | 本部/ 部門 |
事業領域 | 課題に対する対応方針 | 目標 (2030年迄を想定) |
目標達成に向けた Action、成果指標 |
現状/進捗状況 |
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金属資源 | 金属資源 | 金属資源開発事業 | 脱炭素社会を支える金属資源の供給及び資源産業における環境負荷軽減を通じ、環境と調和する社会の実現に貢献します。 | 温室効果ガス低減を含む環境負荷軽減取組み及び事業の推進。 |
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金属資源 | 金属資源 | 環境対策・金属及び電池リサイクル事業 | 金属及び電池リサイクル事業を通じ、サーキュラーエコノミーの実現に貢献します。 | サーキュラーエコノミー促進に資する金属及び電池リサイクル事業の強化。 | 金属及び電池リサイクル事業推進・強化。 |
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エネルギー | エネルギーセグメント | エネルギーソリューション事業 | 当社事業領域での社内外での知見蓄積を活用して脱炭素社会の実現に貢献します。 |
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分散再生可能エネルギーやエネルギーマネージメント事業、カーボンフリーLNG・バイオ燃料・次世代燃料供給、CO2の回収・貯留(Carbon Capture and Storage、以下「CCS」)事業への参画・推進。主要案件は以下の通り。
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機械・インフラ | プロジェクト | 集中型再生可能エネルギー・分散電源事業 | 脱炭素化によるGHG排出削減に資する再生可能エネルギー電源を建設、開発、操業、運営します。 | 再生可能エネルギー比率30%達成。 |
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機械・インフラ | プロジェクト | 社会環境インフラ事業 | 造水・上下水処理により水問題を解決し社会の持続的成長に貢献します。 |
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メキシコ/MITinfra社を通じて上下水処理事業や産業顧客向け廃水処理事業による地域住民の生活環境の向上、水資源不足の解決、サステナブルな企業活動に貢献。新規取組みに関しても検討、推進中。 |
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機械・インフラ | プロジェクト | 総合力/新領域/サービス事業 | 新事業領域やモビリティ、製鉄・化学品、食品等の他事業領域での脱炭素・カーボンニュートラルへの取組みに対して、脱炭素・環境関連商材の提供・活用して、世界の脱炭素・カーボンニュートラルに貢献します。 | 当社総合力を活用した脱炭素取組みの推進、拡大。 |
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機械・インフラ | モビリティ第一 | EV/FCVバス製造・販売事業 | 環境負荷の低い輸送機器の普及に取り組み、脱炭素社会の実現に貢献します。 | EV/FCV等の環境負荷の低い輸送機器でのサービス提供体制を整備。 |
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機械・インフラ | モビリティ第二 | 船舶事業 | 世界経済の成長に伴い拡大を続ける海上輸送需要に応えるため、高品質で環境に優しい、競争力ある船舶やサービスを提供します。 |
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*IMO(国際海事機関)が定める2030年の目安 |
*洋上において燃料供給船を横づけして、船から船に燃料供給を行うこと |
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化学品 | ベーシックマテリアルズ本部 | 本部内の全ての事業領域(ガス化学事業/基礎化学品事業/高機能化学品原料事業/タンクターミナル事業) | 脱炭素社会とサーキュラーエコノミーの実現に貢献します。 | エミッションマネジメントとリサイクル領域での事業創出・取組み強化。 | 低炭素製品の製造・販売、燃料アンモニア事業の開発、各種リサイクル事業の開発。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | クリーンエネルギー事業 | 脱炭素社会の実現に向け、Energy Transformationの加速、水素等クリーンエネルギーの普及に取り組みます。 | 燃料電池(FCEV)と水素製造・供給のバリューチェーン構築により、特に商用車等のモビリティ領域における脱炭素化を実現する。 | パートナー企業との連携強化、並びに水素サプライチェーンの拡充。 | 圧縮水素タンク・システム及びバッテリーシステム・車両インテグレーション事業者、水素ステーション開発・運営事業者、グリーン水素製造事業者への出資、並びに事業支援。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | 森林資源事業 | 温室効果ガス削減への貢献、生物多様性の保全に取り組みます。 | 植林による温室効果ガス削減貢献、森林認証の遵守。 | 植林を通じた温室効果ガス削減プロジェクトの創設、保有植林資産の森林認証維持。 | パートナー企業と温室効果ガス削減に向けた取組みの強化、海外にて保有する全植林資産において森林認証を取得済。 |
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化学品 | パフォーマンスマテリアルズ本部 | 素材事業 | 素材及び製品事業を通じ、脱炭素社会及び循環型社会の実現に貢献します。 | 環境に優しい素材・製品の開発及びリサイクルやその他循環型ビジネスの創出・強化。 | パートナー企業との低環境負荷素材・製品の開発及びマーケティングの推進、ならびに循環型ビジネスモデル構築を含めたソリューションの開発と提供。 |
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化学品 | ニュートリション・アグリカルチャー本部 | アグリサイエンス事業/アグリソリューション事業/アグリイノベーション事業 | サイエンスを通じ、自然資本を保全しつつ、環境と調和した、農業生産の実現に貢献します。 | 農業技術の開発・普及による農業生産の環境負荷低減の実現。 |
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鉄鋼製品 | 鉄鋼製品 | 再生可能エネルギー向け事業 | 再生可能エネルギー用のインフラ製造・維持補修に取り組みます。 | 陸上・洋上風力用タワー関連資機材の製造及び、タワー関連資機材の点検・修繕事業確立を通じた再生可能エネルギー普及。 | 当社取扱いサービス・対応エリアの拡充。 |
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生活産業 | 食料 | トレーディング事業・事業投資先での取り組み | 既存ビジネス・新たなビジネスモデル創出を通じ、サーキュラーエコノミーの普及に貢献していきます。 | 当社取扱いの食料バリューチェーンで発生する副産物の高付加価値化、需要開拓による販路拡大循環システムの構築を推進。 | 副産物の有効活用に関する検証、既存・新規顧客への副産物活用に関する提案を積極的に実施。バリューチェーンで発生する廃棄物の減少と副産物の再利用、活用販路を実現。 |
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生活産業 | 流通事業 | 食品流通事業 | 食品流通バリューチェーンにおける環境負荷を軽減します。 | 当社の事業バリューチェーンで扱う素材・包材につき、環境負荷の小さい素材・包材の開発・調達・取扱いを拡大し、当社事業における環境負荷の低減を進める。 |
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次世代・機能推進 | ICT事業 | ITサービス事業 | IoT、クラウドを活用した脱炭素社会の実現に貢献します。 | IoTやクラウドを活用した省エネ対策や最適空調空間の実現で電力消費量削減を実現し、脱炭素社会の実現に貢献。 | サービスの導入企業または保有する空調資産規模の増加。 |
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次世代・機能推進 | コーポレートディベロップメント | コモディティデリバティブ事業 | 国内外のお客様のカーボンマネジメントに資する電力・排出権等のデリバティブ取引及びOptimization機能の発揮を通じて脱炭素社会実現に貢献します。 | お客様のニーズに合わせたカーボンマネジメント機能発揮により、お客様のカーボンマネジメントプランの具体的な進捗の実現を目指す。 | 電力・排出権市場におけるトレーディング機能強化及び顧客基盤の拡充、カーボンマネジメント体制や仕組みに関する知見の蓄積及び人材育成。 | 商品市場部環境・エネルギー営業室及び当社子会社のMitsui Bussan Commodities Ltd./ Mitsui Bussan Gas and Power Solutions B.V.にて電力・排出権取引に注力、取引機能並びに顧客基盤を着実に強化中。 |
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次世代・機能推進 | コーポレートディベロップメント | 金融アセットマネジメント事業 | サステナブルなインフラ事業への資金提供を通じて環境と調和した社会づくりに貢献します。 | 再生可能エネルギーや周辺事業領域へ注力した運用ポートフォリオを構築する。 | ファンドの投資対象国における資金提供事例の発掘、積み上げ。 | 再生可能エネルギー案件1件に対して投資実行済、引き続きサステナブルなインフラ事業を複数検討中。 |