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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 富士山測候所を活用する会

地球大気環境保全に向けた富士山測候所の戦略的活用計画:「東アジア高所大気化学観測拠点」としての富士山測候所の再生

活動助成

案件概要

 わが国は、大陸からの深刻な越境大気汚染に直面しているため、汚染物質が運搬される高度2,000m以上の自由対流圏にある大気観測プラットフォームは有用である。富士山は本州中央に位置し、山頂は年間を通じて大半が自由対流圏にあり、越境大気汚染の監視には理想的な場所である。本活動では、現在大半が使用されていない富士山測候所の一部を、気象庁から借用してプラットフォームとして活用し、日本上空の大気汚染の状況を検出して国内外に発信する。具体的には測候所に「東アジア高所大気化学観測拠点」のスペースを確保し、研究補助員1名を配置、観測に必要な測器や発電装置、無線LANによるデータ送信体制などインフラを整備するなど、通年観測に向けた検討を行う。これにより合理的で安全な山頂管理システムが確立され、より高度で広範な研究が可能な富士山測候所が実現し、越境汚染の他、東アジアの貴重なデータが発信できる。

対象領域
気候変動エネルギー
助成年度
特定非営利活動法人 富士山測候所を活用する会
助成期間
3年
2010年10月〜2013年9月
助成金額
28,880,000円
対象地域
富士山周辺および東アジア高所山岳
富士山測候所に集合した研究者

団体概要

理事長 畠山 史郎
代表者
理事長 畠山 史郎
設立年
2006年
設立目的
2004年に無人化された気象庁の富士山測候所に関して、その地勢的有用性、歴史的、文化的価値などを考慮し、安全に管理運営することによって、環境科学、天文・宇宙科学、高所医学、高所トレーニング、地震火山学など、幅広い学問領域の研究、さらには、教育・自然体験活動拠点として利用し、東アジア越境大気汚染監視など国際的な極地高所観測ネットワークに参加し、学術研究・教育分野の開かれた施設としての有効活用を目的とする。
主な活動地域
静岡県、東京都
スタッフ数
常勤1名、非常勤4名、正会員200名 
年間事業規模(経常収入)
2007年度2,835万円/2008年度2,479万円/ 2009年度3,197万円
連絡先
〒102-0083 東京都千代田区麹町1-6-9DIK麹町ビル901
TEL:03-3265-8287
http://npo.fuji3776.net/
主な活動内容
    (1) 学術研究活動
  • ①越境大気汚染研究に関わる各種大気化学観測(O3、CO、CO2、有機・無機エアロゾル、BC、Hg、降水、雲水など)
  • ②航空機内の被曝を調べるための宇宙線観測
  • ③高所医学、高所トレーニング
  • ④永久凍土と苔の生態学
  • ⑤新エネルギー素材、機器開発など
  • ⑥通信、建築学など新しい分野の研究
    (2) 教育活動
  • ①大学・高専の学生を対象とした環境教育活動
  • ②小中学生の体験登山など自然体験教育
    (3) 広報活動
  • ①会報の発行、ホームページの公開
  • ②研究成果報告会、国際集会などの開催

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。