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三井物産の森

三井物産の森について

三井物産の森について

三井物産は北海道から九州まで、全国75か所に合計約45,000ヘクタールの社有林「三井物産の森」を保有しています。広さは東京23区の約70%、日本の国土の0.1%の面積に相当し、日本の年間生産量の約0.1%(約4万m3)の木材を安定的に供給しています。

森林経営の考え方

三井物産の森林経営の全ての土台となるのは、森林が持つ多様な機能を守り育て、「持続可能な森林」を実現する適切な森林管理です。当社は、広大な森林を保有し、貴重な自然資本を預かるものとしての社会的責任を果たすべく、長期間に亘り、必要な施業を適切に実施し、当社が保有する森林を「持続可能な森林」として経営・管理しています。適切な経営・管理によってもたらされる「公益的機能」「カーボンクレジット」「森林資源の活用」を特に重要な価値・機能と定め、具体的な取り組みを進めています。

森林経営の考え方

持続可能な森林モデル

森林経営そのものを、如何にして経済的に持続可能としていくか、ということも重要な課題です。そのためには、適切な経営・管理によってもたらされるによって森林の多様な価値・機能を高め、そこからもたらされる収益を森林経営に循環させていくことがカギとなります。当社は、総合商社らしいユニークなアプローチで、この好循環を実現して行きます。
森林経営を民間企業にとっても持続可能なものとして、この好循環を維持・拡大することが「持続可能な森林モデル」です。三井物産社有林での当該モデルの実現に加え、三井物産の持つ機能を、他の森林保有者・管理者の皆様に提供し、森林経営の持続可能性を高めることにも取り組み、脱炭素社会の実現に貢献していきます。

持続可能な森林モデル

三井物産の森一覧

(2024年1月末現在)

北海道 茶安別(ちゃんべつ) 779ha
北見(きたみ) 19ha
十弗(とおふつ) 885ha
第2十弗(だいにとおふつ) 163ha
浦幌(うらほろ) 2,572ha
下頃部(したころべ) 402ha
本別(ほんべつ) 108ha
石井(いしい) 308ha
沙流(さる) 5,769ha
似湾(にわん) 4,750ha
似湾乙(にわんおつ) 990ha
穂別(ほべつ) 525ha
占冠(しむかっぷ) 154ha
宗谷(そうや) 1,960ha
枝幸(えさし) 309ha
浜頓別(はまとんべつ) 370ha
初山別(しょさんべつ) 1,094ha
羽幌(はぼろ) 826ha
古丹別(こたんべつ) 310ha
沼田(ぬまた) 10,446ha
知内(しりうち) 221ha
泉沢(いずみさわ) 287ha
大野(おおの) 680ha
恵山(えさん) 1,161ha
茂辺地(もへじ) 10ha
大江(おおえ) 238ha
古平(ふるびら) 126ha
泊(とまり) 248ha
青森県 大鰐(おおわに) 154ha
秋田県 馬場目(ばばめ) 100ha
大庫沢(おおくらさわ) 39ha
秋田(あきた) 49ha
山形県 金目(かなめ) 699ha
福島県 田代(たしろ) 999ha
新潟県 越沢(こえさわ) 53ha
金丸(かなまる) 405ha
八ツ口(やつぐち) 225ha
女堂(おんなどう) 5ha
南葉(なんば) 244ha
富山県 河原波(かわらなみ) 81ha
福井県 河野(こうの) 26ha
木谷(きだに) 515ha
千葉県 亀山(かめやま) 47ha
岐阜県 白川(しらかわ) 112ha
ヤカンバタ 112ha
金山(かなやま) 843ha
水沢上(みぞれ) 995ha
静岡県 大嶺(おおみね) 56ha
平沢(ひらさわ) 72ha
愛知県 東薗目(ひがしそのめ) 109ha
後山(うしろやま) 101ha
長野県 木沢(きざわ) 137ha
三重県 三戸(さんど) 1,138ha
高尾谷(たかおだに) 45ha
伊賀(いが) 56ha
鈴鹿(すずか) 142ha
志摩(しま) 73ha
育生(いくせい) 14ha
和歌山県 佐本(さもと) 202ha
甲斐ノ川(かいのがわ) 99ha
美山(みやま) 129ha
東浦(とうら) 155ha
国王山(こくおうやま) 290ha
兵庫県 関宮(せきのみや) 30ha
奈良県 高原(たかはら) 106ha
殿川(とのかわ) 16ha
天川(てんかわ) 67ha
野迫川(のせがわ) 110ha
京都府 清滝(きよたき) 189ha
広島県 君田(きみた) 164ha
山口県 雄笠(おがさ) 15ha
錦(にしき) 254ha
大分県 城ヶ岳(じょうがたけ) 179ha
槻木(つきのき) 41ha
熊本県 矢部(やべ) 14ha
合計 75か所
総面積 45,414ha

森に育成する樹種

人工林

スギ

特徴
本州、四国、九州に広く分布する常緑の高木で、山地や沢沿い、岩上樹高などに自生し、生育可能な気候、土壌が広いため広く植林されている日本固有種です。樹高は20~30m、直径60~100cmで、樹幹がまっすぐで枝下が長く枝は細いのが特徴です。
用途
建築材、建具材、家具材、集成材

ヒノキ

特徴
本州の福島県以南、四国、九州に分布し、樹高30m、直径1m以上に達する常緑高木です。樹幹はまっすぐで枝下が長く、枝は細いのが特徴です。材には特有の香りと光沢があります。スギより成長は遅いですが、乾燥地でもよく育ちます。
用途
建築材、神社仏閣用、建具材、家具材、彫刻材

アカマツ

特徴
北海道南部、本州、四国、九州に分布する常緑高木。樹高20~30m、直径50~150cmで樹皮は赤褐色です。乾燥したやせ地でも良く育ち、アカマツの周りにはマツタケが生えるのも特徴です。
用途
梁、土木材、杭材、梱包材、パルプ

カラマツ

特徴
日本唯一の自生落葉針葉樹で、樹高20~30m、直径は60~80cmに達します。通気性があり水はけのよい土地を好みます。北海道などに多く植栽されていて、北海道の針葉樹の造林樹種の中では最も成長が旺盛です。天然のカラマツは、本州の宮城県・新潟県以南から中部山岳地帯に分布しています。
用途
建築材、集成材、家具材、梱包材、パルプ

トドマツ

特徴
北海道に分布する常緑高木で、樹高20~25m、直径50~70cmに達する常緑針葉樹です。適潤で肥沃な土壌を好みます。幼齢時の樹高の成長はやや緩慢な成長をしますが、10~20年生頃から40年生頃まで成長が旺盛となります。
用途
集成材、建具材、土木材、梱包材。パルプ材としては最適

アカエゾマツ

特徴
北海道に分布する常緑針葉樹で、樹高20~40m、直径50~80cm、条件が良ければ高さ40m、直径1.5mまで達します。材はやや軽軟なため加工も容易です。
用途
建築材、楽器材

※参考文献・・・現代林業用語辞典、葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑

三井物産の森人工林の特徴(2024年1月末現在)

人工林で育成する樹種

樹齢


天然林・天然生林(広葉樹)

マカバ(ウダイカバ)

特徴
北海道から本州北中部の温帯に分布し、肥沃な日当たりの良い地に生育します。木材でカバといえば「マカバ」を指し、漢字には「真樺」「椛」が用いられます。樹皮に油脂分が多く良く燃えることから鵜飼用の松明に使われ、「ウダイカバ(鵜松明樺)」とも呼ばれています。
用途
高級家具、建築用内装材

ミズナラ

特徴
鹿児島県を南限として日本全国に分布し、樹高30m、直径1.5mにもなる落葉大高木で豪壮男性的な木です。木を倒した時、材中に水分が多いということが名前の由来です。明治末期からインチ材として欧米に輸出されていました。
用途
高級家具、建築用内装材、樽

ハルニレ

特徴
北海道、本州、九州、対馬に渡って広く自生しており、大高木で高さ30m、直径1mにまでに達し、太い枝を開いて円い樹冠を作ります。樹皮をはがすとぬるぬるしているのが特徴です。
用途
家具材、器具材、楽器材

オヒョウ

特徴
北海道から九州に広く分布、ハルニレに混じって生育しています。ハルニレほど大木にはなりませんが、樹高25m、直径70cmくらいになります。材の特徴・利用はハルニレとほとんど同一に扱われています。アイヌ民族は樹皮が強靭なことから、その繊維から織物、縄などを作っていました。
用途
器具材(仏具など)、家具材、楽器材

カツラ

特徴
北海道から九州に広く分布しています。樹高30m、直径2mにもなり、全国各地で天然記念物に指定されたり、ご神木になっているものがあります。大径木が多く欠点・狂いが少ないため、大きいサイズの板がとれる有用な木でもあります。
用途
器具材(仏具など)、家具材、楽器材

ブナ

特徴
温帯林を代表する種類で、鹿児島県を南限に北海道西南部に分布しており、落葉の高木で樹高25~30m、直径1.5mくらいまでになります。漢字には「椈」を多く使いますが、「﨔」を使うこともあります。よく似た種類にイヌブナがあり、樹肌が黒っぽいことからシロブナということもあります。
用途
家具材・床材

ハリギリ

特徴
北海道から九州にまで分布、枝に鋭い棘があるのでハリギリの名がついたといわれています。落葉高木で大きいものは樹高25m、直径1mになり、樹皮は黒褐色、葉は長さ・幅とも20~30cmくらいになり「天狗のうちわ」といった様子です。木材関係では「セン」と呼ばれ、漢字には「栓」が当てられています。
用途
家具材・楽器材

アオダモ

特徴
北海道から屋久島までに分布する5mくらいの落葉小中木で、大きいものでも樹高12m、直径60cm程度です。アオダモ類の材は強く粘りがあるため、運動具材として最も適していると言われています。
用途
バット・テニス、バトミントンラケット枠

ヤチダモ

特徴
北海道と長野県以北の本州北中部に自生し、樹高25m、直径1mくらいになる落葉高木です。成長が早く樹木として形質がよく、樹幹がまっすぐで枝下が長く欠点も少ないため、加工が比較的容易です。
用途
洋家具・和家具

トチノキ

特徴
北海道から九州まで広く分布し、東北地方に良く見られます。大木になる落葉樹で、高さは30mにもなり直径も大きい物では2m以上のものもあります。とちの実はデンプンが多く、縄文時代には主要食糧の一つでした。
用途
家具材、建築材、漆器の素地

※参考文献・・・現代林業用語辞典、葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑、木の事典

天然林・天然生林(針葉樹)

ヒバ(ヒノキアスナロ)

特徴
北海道南部から栃木県まで分布し、特に青森県の津軽、下北半島に多い。日本特産の樹種で樹高30m、直径80cmに達する常緑針葉樹です。青森ヒバは、木曽ヒノキ、秋田スギとともに日本3大美林の一つとして数えられています。
用途
建築材、建具材、土木材
※材の製油は薬用にもなります

トガサワラ

特徴
トガサワラ属は日本で一種類しかなく極めて限られた分布をしており、紀伊半島南部と高知県魚梁瀬地方のみにしか分布していません。樹高30m、直径1mくらいまでになるマツ科の常緑高木です。
用途
建築材、土木材
※ただし、量的にきわめて少ない

※参考文献・・・現代林業用語辞典、葉っぱ・花・樹皮でわかる樹木図鑑、木の事典

森のデータ