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三井物産の森

価値創造へのチャレンジ

三井物産の森では、森林が持つ多様な価値や機能を適切に守り育てると共に、森林の多様な価値を高め、社会と会社の両面で確りと活用し、そこで得られた収益を森林経営に還元し、経済的な観点も含めて持続可能としていくことを目指しています。当社は、総合商社ならではのネットワークや機能を活用しながら、ユニークなアプローチで森林の多様な価値を高め、創造する為のチャレンジをして参ります。

デジタルトランスフォーメーションの活用

デジタルトランスフォーメーションの活用

効率的なスマート林業を実現させるため、2019年9月より航空測量による地理情報取得を開始し、データの解析や活用を進める中、この技術を用いて、CO2の吸収量を可視化し、森林由来の国内排出権であるJ-クレジット創出へ繋げるべく、取り組みを開始しました。
森林J-クレジットに携わる各関係者からのヒアリングを通じて、森林を活用したJ-クレジット拡大が進まない課題を特定し、デジタルデータの有効活用が一つの解決策になるとの仮説を基に、三井物産の森の一部にて取得した航空測量データの検証や各関係者への説明を通じ、2021年8月に多くの森林J-クレジット創出を目指す企業にとって有意義なルール改訂へと繋げることが出来ました。現在では、航空あるいはドローンで測量したデジタルデータを用い、J-クレジット申請を行うことが可能となっています。
適切な森林経営が実施されている国内の森林からJ-クレジットを創出し、温室効果ガス排出量のオフセット需要向けの供給を拡大し、その販売収益を森林に還元し、持続可能な森林経営の実現へと繋げていきます。こうしたスマート林業推進化や森林経営の効率化に繋がり得る取り組みが、三井物産の森だけでなく、将来的には日本の他の森林でも広がっていくことを目指しています。


DX活用を通じた森林の価値向上(動画)

国内事業所で使用する電力のCO2フリー化

当社本社ビル、国内支社、支店および研修所において、電力や熱水の利用に伴い、間接的に排出されるCO2の全量を、三井物産の森から創出される森林由来のクレジットと当社の関係会社である甲南ユーティリティ株式会社のバイオマス発電で創出した再生可能エネルギー由来のクレジットを適用し、実質フリー化しました。


トピックス: 三井物産の国内全ての事業所で使用する電力の実質CO2フリー化を決定

森林価値の戦略的活用

三井物産の森がもたらす多様な価値・素材を、総合商社ならではの取り組みで活用する、「戦略的活用」についてご紹介します。

苫小牧バイオマス発電

当社の関係会社である、苫小牧バイオマス発電株式会社は、北海道内の未利用間伐材を利用したバイオマス発電を行い、地産地消のカーボンニュートラルエネルギー供給を実現しています。当社は苫小牧バイオマス発電株式会社に出資参画するとともに、北海道内の三井物産の森からの未利用材、さらに他社が保有する山林からの未利用材も集材し、供給することで、カーボンニュートラルエネルギーの安定供給に貢献しています。

苫小牧バイオマス発電

苫小牧バイオマス発電


苫小牧バイオマス発電所

アロマオイル・家具

当社の取引先である辻製油および関連会社である曽田香料の協力のもと、三井物産の森のヒノキの残材から抽出されたオイルを使用し、当社オリジナルのアロマオイルを製作しました。ヒノキオイルは除菌スプレーの製造にも使用されています。アロマオイルは、当社に来訪されるお客様へのホスピタリティの一環として、本社ビルの来客用会議室フロアで使用しており、除菌スプレーは、当社本社ビルの各所に設置し、ヒノキの香りが癒しの効果をもたらしています。

また本社ビルにおいては、1階ロビーの待合スペースや来客用会議室フロアの家具やオブジェなどに三井物産の森の木材を積極的に使用し、各スペースで木のぬくもりを演出しています。

アロマオイル・家具

アロマオイル・家具

アロマオイル・家具

三井物産の森クラフトジン

北海道支社においては、地元の三井物産の森で採取したアカエゾマツの葉を蒸留して香りづけを行ったクラフトジンを企画し、積丹スピリット社が製造しました。夜明けの森をイメージしてデザインし、当社の三井物産の森への想いや、サステナビリティ経営の考え方を伝える一助として、当社のお客様にノベルティグッズとして提供させていただいています。

三井物産の森クラフトジン

ヒノキハンドクリーム

三井物産の森のひとつ、三戸山林(三重県)から産出された尾鷲ヒノキの未利用材から抽出した精油を使用したハンドクリームが製造されました。当社のサステナビリティ経営の考え方とその実践をお伝えするため、当社のお客様にノベルティグッズとして提供させていただいています。

ヒノキハンドクリーム