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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、アジアの成長セグメントである中間層向けの最大手病院グループ「コロンビアアジアグループ」(本社:マレーシア、プタリン・ジャヤ市、代表者Kelvin Loh)の持株会社であるInternational Columbia U.S. LLCの増資引受をすることに合意しました。取得金額は約1億4000万米ドル(約148億円)であり、3月22日に一部の払込を実行しました。これにより三井物産のコロンビアアジアグループへの出資比率は最終的に26.09%となり、筆頭株主である創業家一族(Baty Family、26.14%)とほぼ同等となります。
東南アジア諸国では、人口増と経済発展に伴う慢性疾患が急増していますが、未だ病院インフラが不足しており、効率的且つ効果的な医療サービスが求められています。コロンビアアジアグループはマレーシア・インド・インドネシア・ベトナム・ケニアの5ヶ国で合計29病院・2クリニック(約2,600床)を保有しており、医療ニーズの約8割を占める一般外科・一般内科・整形外科・産婦人科・小児科を中心に効率的な医療サービスを提供し、1年間で延べ250万人強の外来患者を受け入れています。
コロンビアアジアグループは今回の増資資金を元に、グループ経営強化に向けた組織再編と病院の新設・拡張、最新のIT技術や医療機器への投資を行います。計画の立案・遂行にあたっては、創業以来培ってきた病院の新設・運営ノウハウを用いて更なるオペレーションの改善を図り、グループ全体のサービス向上と成長加速を図ります。新たにケニアで開業したクリニックとインドネシアでの増床に加え、2017年にはマレーシアとインドで各1病院(合計約300床)を開院しており、この他に2つの病院でも増床工事を行っています。このような取り組みの下、コロンビアアジアグループは2025年までに合計45病院(4,000床超)の運営を目指します。
三井物産は2016年7月にコロンビアアジアグループに出資し、創業家一族と共に各地の医療現場に根差した収益向上・成長戦略の策定・ガバナンス強化に取り組み、事業の発展に貢献してきました。今回の追加出資を契機に、創業家一族とのパートナーシップを一層強化し、本事業の成長を牽引し、アジアの医療需給ギャップ解消に貢献していきます。
また2017年5月に公表した中期経営計画でも「ヘルスケア」領域を成長分野の一つに定めており、「患者さんと、医療にかかわる全ての人の未来を」のビジョンの下、医療提供の「場」であるIHHグループとコロンビアアジアグループの2つの病院事業を更に発展させ、既存ヘルスケア関連投資先と「人」・「モノ」・「サービス」・「情報」での連携を図り、持続可能な「ヘルスケアエコシステム」を創造していきます。
正式名称 | International Columbia U.S. LLC <インターナショナルコロンビア> |
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設立年 | 2004年11月 |
代表者 | Daniel. R. Baty <ダニエル・ベイティー> |
株主構成 | 三井物産26.09%、創業家26.14%、その他個人47.77% |
事業内容 | コロンビアアジアグループの合同持株会社 |
※下記表は横にスクロールしてご覧ください。
正式名称 | Columbia Asia Healthcare Sdn. Bhd. <コロンビアアジア ヘルスケア> |
Columbia Asia Hospitals Private Limited <コロンビアアジア ホスピタル> |
Columbia Africa Healthcare Limited <コロンビアアフリカ> |
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本社 | マレーシア、プタリン・ジャヤ市 | インド、バンガロール市 | ケニア、ナイロビ市 |
設立年 | 1994年3月 | 2003年12月 | 2016年7月 |
代表者 | Kelvin Loh <ケルビン・ロー> | ||
事業内容 | クリニック、病院事業 | 病院事業 | クリニック |
事業展開国 (18/3期末) |
マレーシア (12病院、約900床) インドネシア (3病院、約400床) ベトナム (2病院・1クリニック、約100床) |
インド (12病院、約1,200床) |
ケニア (1クリニック) |