脱炭素社会実現に向けた最新技術とソリューションが集結 ~ GX経営WEEK/SMART ENERGY WEEK~ - Green&Circular 脱炭素ソリューション|三井物産

コラム

最終更新:2025.01.31

脱炭素社会実現に向けた最新技術とソリューションが集結 ~ GX経営WEEK/SMART ENERGY WEEK~

GX経営WEEKは、企業向けの脱炭素ソリューションやグリーン・トランスフォーメーションを加速する最新技術が紹介される展示会です。
また、同時開催されるSMART ENERGY WEEKは、再生可能エネルギー、水素、太陽光発電など、脱炭素社会の実現に向けた最先端技術が紹介されます。

今回は、業界の最新情報交換やビジネスチャンスの創出において重要な場となる第6回 GX経営WEEK【春】および第23回 SMART ENERGY WEEK【春】の展示会概要、さらに三井物産が出展する脱炭素経営を支援するソリューションについて詳しく紹介します。

GX経営WEEKとは

商談をするビジネスマン
GX経営WEEKは、企業のGX(グリーン・トランスフォーメーション)を推進するための日本最大級の展示会です。企業向け脱炭素ソリューションやサーキュラー・エコノミー関連製品が一堂に集結します。主に経営層やESG・カーボンニュートラル推進部門の担当者が訪れる商談展です。

SMART ENERGY WEEKと同時開催され、2025年は2月(春展)、9月(秋展)、11月(関西展)の計3回実施予定です。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

第6回 GX経営WEEK[春]の展示会概要

展示会をめぐる人々
第6回 GX経営WEEK[春]の展示会の日程と場所は以下の通りです。

展示会名称:第6回 GX経営WEEK[春]
主催:RX Japan株式会社
会期:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00 ~17:00
会場:東京ビッグサイト

GX経営WEEKでは脱炭素経営 EXPOとサーキュラー・エコノミーEXPOの2つの展示会が開催されます。それぞれの概要を紹介します。    

①第6回 脱炭素経営 EXPO[春]の概要

コーポレートPPA、再エネ電力、エネルギーマネジメント技術、ZEB/スマートビル、次世代空調など、多彩な企業向け脱炭素ソリューションが集結する商談展です。特に「ゼロカーボンコンサル」や「CO2見える化ソリューション」といった企業向け脱炭素ソリューションの出展が多くを占め、脱炭素経営を目指す企業が課題解決に向けた技術提案や先進的な製品・サービスの導入相談、業務提携、見積・納期調整などの打合せを行えます。(企業により異なります)。
日本最大の脱炭素経営専門展
再エネ電力、自家消費型太陽光、省エネ設備、エネルギーマネジメントシステムなど、多岐にわたる企業向け脱炭素ソリューションが集結。脱炭素経営を推進する企業の経営者や幹部が多数来場します。

世界最大級の新エネルギー総合展:SMART ENERGY WEEKと同時開催
太陽光発電、水素エネルギー、洋上風力、蓄電池、スマートグリッドなど新エネルギー関連分野の展示が行われます。

商談・技術相談のためのBtoB展示会
国内外の企業により最新技術・製品・サービスが出展され、来場者との活発な商談や技術相談が行われます。

②第4回 サーキュラー・エコノミーEXPO ~ CE JAPAN ~

サステナブルマテリアル、サーキュラーデザイン、PaaS(製品のサービス化)支援、資源回収、リサイクル、再製品化技術など、循環型経済を実現するためのソリューションが出展される商談展です。

循環型経済やサステナブル経営を目指す企業の経営者、幹部、経営企画担当者、設計・製造部門の関係者が来場し、技術提案や製品導入の相談が行われます。
世界最大級の新エネルギー総合展:SMART ENERGY WEEKと同時開催
太陽光発電、水素エネルギー、洋上風力、蓄電池、スマートグリッドなど、最先端の新エネルギー技術と製品が一堂に集結する専門展が同時開催されます。

商談・技術相談のためのBtoB展示会
国内外の最新技術、製品、サービスを提供する出展社と来場者が活発に商談を行える場です。

SMART ENERGY WEEKとは

風力発電と太陽光発電のイメージ画像
SMART ENERGY WEEKは、世界最大級の新エネルギー総合展です。世界各国から専門家が来場する展示会として業界に広く認知されています。世界中の人々と情報が直接交わるリアルな場を提供し、face-to-faceでエネルギービジネスを加速させる重要なプラットフォームです。

2025年には、2月の春展、9月の秋展、11月の関西展の3回開催が予定されており、エネルギー業界における最新技術や情報が発信される場となります。

特に、2050年カーボンニュートラル実現に向けた再生可能エネルギーの普及が期待される中、今回の展示会では、水素・燃料電池、太陽光発電、二次電池、スマートグリッド、洋上風力、バイオマス発電、ゼロエミッション火力など、多岐にわたる技術が出展されます。

詳しくは公式サイトをご覧ください。

第23回 SMART ENERGY WEEK【春】の展示会概要

展示会に参加する人々
第23回 SMART ENERGY WEEK【春】の展示会は以下の日程と場所で行われます。

展示会名称:第23回 SMART ENERGY WEEK【春】
主催:RX Japan株式会社
会期:2025年2月19日(水)~21日(金)10:00 ~17:00
会場:東京ビッグサイト

SMART ENERGY WEEKは8つの展示会で構成されています。それぞれの展示概要を紹介します。        

①H2 & FC EXPO【春】~第23回 [国際] 水素・燃料電池展~

水素は、発電・輸送・産業など幅広い分野で脱炭素化の鍵を握る重要なエネルギーです。この分野では、水素・燃料電池の研究開発や製造に必要な技術、部品・材料、装置、燃料電池システムが一堂に出展されます。

また、世界最大規模の展示会として、水素の「つくる」「はこぶ」「ためる」「つかう」をテーマに、最先端の技術が幅広く紹介されます。    

②PV EXPO【春】~第20回 [国際] 太陽光発電展~

太陽光発電所の建設から保守・運用に至るまで、あらゆる製品が出展され、日本全国の専門家が来場する専門展です。

この展示会では、次世代太陽電池をはじめ、太陽光発電所の建設、保守・運用まであらゆる製品・技術が出展されます。

③BATTERY JAPAN【春】~第18回 [国際] 二次電池展~

二次電池*の研究開発や製造に必要な技術、部品・材料、装置が一堂に会する展示会です。再生可能エネルギーやEV普及の鍵を握る最新のバッテリー技術がテーマとなっています。

この展示会は、蓄電池ビジネスを促進する重要なプラットフォームとして業界に定着しています。    

*二次電池…充電して繰り返し使用できる電池のこと。充電池や蓄電池、バッテリー等。

④SMART GRID EXPO【春】~第17回 [国際] スマートグリッド展~

スマートグリッドを実現する技術が集結する電力システムの総合展です。VPP(仮想発電所)やDR(デマンドレスポンス)をはじめ、エネルギーマネジメント、蓄電池、EV活用など電力システムの未来を担うソリューションが紹介されます。

また、日本からは電力会社やアグリゲーター、需要家が参加し、世界各国からも専門家が来場します。    

⑤WIND EXPO【春】~第15回 [国際] 風力発電展~

全国各地から風力発電の専門家や技術者が集う展示会。風車や発電所建設、保守・運用、さらには洋上風力技術に至るまで、多様な製品や技術が紹介されます。国内での風力発電普及に向けて、日本風力発電協会(JWPA)と連携して開催。

特別企画として、WFOや産学連携洋上風力人材育成コンソーシアム、長崎大学海洋未来イノベーション機構の主催による「洋上風力人材育成フォーラム」や、大学生・大学院生向けの「Offshore Wind Student Day」も開催され、次世代を担う人材育成にも力を入れています。    

⑥BIOMASS EXPO~第10回 [国際] バイオマス展~

全国からバイオマス分野の専門家が集まる展示会では、バイオマス燃料や発電システム、熱利用技術など、多岐にわたる製品や技術が紹介されます。

この展示会は、日本木質バイオマスエネルギー協会と日本有機資源協会が連携し、バイオマス資源の利活用を推進するために業界全体で開催される重要な場です。    

⑦ZERO-E THERMAL EXPO~第9回 ゼロエミッション火力発電 EXPO~

電力・ガス会社や発電事業者、プラントメーカーなど、火力発電の専門家が集まる展示会です。

発電システムやプラント設備、保守・運用技術に加え、水素やアンモニアの活用など、幅広い製品・技術が出展されます。

また、火力原子力発電技術協会と連携し、ゼロエミッション火力発電の普及を推進する場としても注目されています。

⑧[特別企画]BIPV WORLD -建材一体型太陽光発電ワールド-

ペロブスカイト太陽電池などの最先端のBIPV*技術が集結する展示会です。太陽光発電のさらなる普及を目指し、建材一体型技術に特化した展示やカンファレンスが開催されます。

業界のキープレイヤーが集まり、情報共有や市場拡大に貢献する場として、BIPV分野の技術革新と普及促進に重要な役割を果たします。

*BIPV(Building-integrated Photovoltaics)…建材に太陽電池モジュールを組み込んだ、建材一体型の太陽光発電システム。既存の太陽光発電は、パネルに太陽電池が搭載されていて、土台を設置した上に取り付けます。BIPVは土台なしで、屋根や天窓、外壁など、建物の外装材に設置できるもの。

【2025年】脱炭素市場のトレンドと展望

サーキュラーエコノミーとビジネスのイメージ画像
脱炭素経営は、現在すべての企業が目指すべき課題となっています。2025年に進展が予想される脱炭素市場のトレンドを確認しておきましょう。        

GHG排出量の可視化

カーボンニュートラルを実現するには、GHG(Greenhouse Gas:温室効果ガス)排出量の可視化が第一歩。自社のCO2排出源を特定し、どの部門やプロセスからどの程度の排出があるかを把握することが重要です。

主要な排出源が特定できれば、それに基づいて効果的な削減施策を実施することが可能になります。「サプライチェーン排出量」や製品別にまとめた「ライフサイクルアセスメント(LCA)」の公表が一般化しつつあります。    

コーポレートPPAの普及

長期安定的に再生可能エネルギーを調達できるとして世界的に注目されているのが、コーポレート PPAです。企業や自治体などの法人が発電事業者から再生可能エネルギーを長期的(通常10~20年)に購入する契約方法で、以下の2種類があります。

・オンサイトPPA:電力を利用する企業の敷地内に発電事業者が設備を設置し、発電した電力を現地で供給する方法。
・オフサイトPPA:事業拠点から離れた場所にある発電設備から、送配電ネットワークを経由して電力の供給を受ける方法。

これにより、企業は再エネ導入を推進しながら、長期的なコスト安定化を図ることが可能です。

エネルギーマネジメントの推進

工場やビル、施設などでのエネルギー使用状況を可視化し、効率的に管理するエネルギーマネジメントがますます重要視されています。  設備を導入してエネルギー使用量を可視化・分析し、最適化することで、エネルギー消費の無駄を省くことが可能です。  

具体的な方法としては、EMSや太陽光発電システムの導入、蓄電池の活用、EV充電器の設置などが挙げられます。  

サーキュラーエコノミー型ビジネスモデル

資源の有効活用や環境負荷の低減、GHG排出量の削減を目指すために、サーキュラーエコノミーの取り組みがますます活発化しています。  

2024年には、GX推進法に基づきカーボンプライシングの導入やGX経済移行債の発行が行われ、企業がカーボンニュートラル目標を達成し、実質ゼロエミッションを実現するための技術導入や補助金制度が拡充されました。  

また、プラスチック廃棄物のリサイクルやリユース、プラスチック製品の使用削減といった取り組みも積極的に進められています。  

サステナブル経営の実現に向けて、サーキュラーエコノミー型のビジネス変革が求められています。

次世代電池と水素の活用

これまでガソリンを燃料としていた自動車やバスの電動化(EV)や、水素を利用した燃料電池車(FCV)の導入が進み、今後さらに蓄電池や水素の活用が推進される見通しです。  

日本のEV普及率は欧州と比較してまだ低いものの、政府や自動車メーカーがEVシフトの目標を明確に掲げており、補助金制度やインフラ整備の進展により普及が加速する可能性が高まっています。  

また、政府はカーボンニュートラルの実現に向けて、水素を主要なエネルギー源の一つとして位置づけています。これに伴い、水素ステーションの設置が進むほか、水素製造や供給事業の拡大が期待されています。

バイオマス資源の利活用

再生可能エネルギーの一つとして、バイオマス資源の活用が注目されています。バイオマスには、木材廃材を使用する木質バイオマスや、食品廃棄物などの廃棄物系バイオマスが含まれ、その可能性は広まる一方です。

アメリカでは、埋立地や酪農場から発生するメタンガスを再生可能天然ガス(RNG)として、都市ガスや燃料に活用する取り組みが進んでおり、これらがエネルギー資源として活用されています。

微生物発酵技術を活用した次世代バイオエタノールも注目を集めており、非食用資源を利用することで普及が期待されています。

三井物産の脱炭素ソリューション

脱炭素経営について話し合うビジネスマン
三井物産では、「GX経営WEEK」の「脱炭素経営 EXPO」で、脱炭素ソリューションのツールとして「e-dash」と「LCA Plus」を出展します。以下、それぞれの特徴を紹介します。    

簡単操作でCO2可視化から削減まで「e-dash」

e-dashは、企業のCO₂排出量の可視化から削減までを一貫してサポートするプラットフォームです。ユーザーは、毎月電気やガスの請求書の画像データをアップロードするだけで、GHGプロトコルに基づくScope 1、2、3の排出量を正確に算出できます。

さらに、エネルギー使用量やコストの可視化、目標設定、進捗管理も可能です。報告書の自動作成機能やデータエクスポート機能を活用することで、報告業務の効率化も実現。

また、省エネ診断や再生可能エネルギーの調達支援、カーボンクレジットのオフセットなど、多様な脱炭素ソリューションを提供し、企業の持続可能な成長を支援します。

CFP算定をワンストップで実現「LCA Plus」

企業活動全体の環境負荷を可視化するため、Scope 1、2、3の算定が進められています。しかし、GHG削減に本気で取り組むには、企業単位の排出量の把握だけでは十分とは言えません。

LCA Plusは、カーボンフットプリント(CFP)の算定・保存・分析・管理をワンストップで行えるプラットフォームです。企業単位のGHG排出量(Scope 1、2、3)の可視化だけではなく、製品やサービスのライフサイクル全体における排出量把握を支援します。

使いやすい設計とISO準拠の信頼性により、初心者にも対応可能で、排出量算定から削減アクションの実現までサポートします。

企業の未来を変える脱炭素社会への最新技術が集結

サーキュラーエコノミーについて商談をするビジネスマン
GX経営WEEKでは、企業の脱炭素化を推進するためのソリューションや、グリーン・トランスフォーメーションを加速する革新的な技術が紹介されます。また、同時開催されるSMART ENERGY WEEKでは、再生可能エネルギーや水素、スマートグリッドなど、カーボンニュートラル実現に向けた最先端技術が集結します。

最先端技術や取り組みに触れることで、脱炭素経営に向けた具体的なアクションを見つけ、実践に繋げるヒントを得られる貴重な機会となるでしょう。

三井物産では、GX経営WEEKの展示会にて「e-dash」や「LCA Plus」を出展します。 お問い合わせはこちらから。

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