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北海道電力株式会社、北海道三井化学株式会社、株式会社IHI、丸紅株式会社、三井物産株式会社、および苫小牧埠頭株式会社の6社は、北海道の苫小牧地域を拠点としたアンモニアサプライチェーン構築に向けた共同検討を開始しましたので、お知らせします。6社は今後、海外で製造したアンモニアの苫小牧地域での受入・貯蔵・供給拠点の整備に関する検討や、同地域を起点とした北日本広域圏でのアンモニア利活用先の拡大に向けた調査などに取り組みます。
アンモニアは、発電分野での燃料利用や産業分野での燃料・原料利用などの幅広い分野において脱炭素化に貢献することが期待されています。
また、アンモニアは、肥料・工業用途向けに既に生産・輸送・貯蔵の技術が確立していることから、水素の担体(キャリア)として有望であり、長距離での大量輸送が難しい水素をアンモニアという形で輸送・貯蔵できるため、水素社会の実現にも貢献できます。
6社が拠点化を目指す苫小牧地域は、拠点形成に必要な設備などの設置が可能な広大な用地を有し、将来的な需要の増加に対応する貯蔵タンクの増設などが可能です。また、同地域は、北日本最大の海上輸送拠点として、日本海側および太平洋側の両方にアクセス可能な航路が存在しており、拠点周辺の需要家だけではなく、内航船などを活用することで、北日本の需要家にもアンモニアを供給することが可能です。
さらに同地域においては、CCS*事業や水素サプライチェーン構築に関する検討など、同地域を起点とした脱炭素化の取り組みが進められており、ゼロカーボンシティ実現に向けた取り組み強化が期待されます。
また、今回の共同検討と並行して、アンモニア利活用先候補である株式会社釧路火力発電所、日本甜菜製糖株式会社およびオエノンホールディングス株式会社ともアンモニアサプライチェーン構築について協議を進めてまいります。
6社は各々が有する技術・知見を活用し、苫小牧地域を起点とする北日本広域圏にアンモニアサプライチェーンを構築し、アンモニアの普及拡大を図ることで脱炭素社会の実現に取り組んでまいります。なお、本取り組みを進めるにあたり、今後、北海道、苫小牧市の協力のもと、官民一体となって地域の脱炭素化、および経済発展に寄与する事業の実現に向けて取り組んでまいります。
* CCS(Carbon dioxide Capture and Storage):CO2の回収・貯留
三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。 本件は、5つのマテリアリティの中でも、特に「安定供給の基盤をつくる」、「環境と調和する社会をつくる」の実現に資する取り組みです。
安定供給の基盤をつくる
豊かな暮らしをつくる
環境と調和する社会をつくる
新たな価値を生む人をつくる
インテグリティのある組織をつくる