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社員参加による活動

社員参加プログラム

谷津田再生プロジェクト

谷津田(やつだ)とは、低い丘陵地の谷(谷津)にある田んぼのことをいいます。谷戸(やと)や谷内(やち)などともいい、関東や東北地方によく見られる日本の里山の原風景のひとつです。 しかし、狭い谷に作った田んぼのため形が一定でないことから、機械化が難しく、高齢化による農業の担い手不足や、宅地化などの影響を受けて、なくなりつつあります。
谷津田は人口の水辺であり、周辺の森林も含めてたくさんの動植物を育み、豊かな生物多様性を創りだすことから、その環境を守っていくことが望まれています。
三井物産では、この基金の助成先で霞ヶ浦流域での自然再生活動を進めるNPO法人アサザ基金と協働し、茨城県牛久市の荒廃した谷津田を無農薬による米作りなどを通じて再生するプロジェクトを行っています。本プロジェクトではグループ企業を含めた社員や家族の参加を募り、田植えから草取り、収穫した米を使った日本酒の蔵出しまで、6回にわたって現地に通います。米作りとともに、現地の生物調査なども行い、谷津田の生態系がよみがえりつつあることを実感できるプログラムとなっています。

コシヒカリと酒米(日本酒)の苗を手で植えていきます。
生態系を配慮した無農薬のためたくさんの雑草が生えます。
稲が成長してきました。
カマで刈り取った稲をヒモでたばね、オダと呼ばれる竹で組んだ干し場に掛けて乾燥させます。
秋に収穫した酒米「日本晴」を使い、茨城県取手市の造り酒屋(田中酒造店)でお酒を仕込みます。
オリジナルラベルを貼った瓶に詰めたら、参加者全員で育んだ清酒「谷津田」の出来上がりです。