地域別活動事例
北米
米国三井物産財団
米国三井物産財団は、米国社会でグッド・コーポレート・シチズンとして幅広い貢献活動を進めていくために、1987年ニューヨークに設立されました。同財団はこれまで高等教育や社員参加による活動に重きをおいてきましたが、最近では障がい者を支援する活動に力を入れています。
「教育」「地域福祉/障がい者福祉」「文化・芸術」「社員参加による活動と会社のマッチング」の4つの分野について、全米で年間50以上のプロジェクトを支援しています。その予算の50%は教育関係に向けられており、米国三井物産の名を冠したプロジェクトも多数あります。


教育
教育は米国三井物産財団においても重点活動領域であり、その一つとして冠講座を開催しています。
ジョン・キャロル大学:1993年開始。オハイオ州クリーブランドにあるジョン・キャロル大学での「Mitsui
USA Distinguished
Lecture」シリーズは、同大学の東アジア研究プログラムの冒頭に開催されています。日本をはじめとするアジア各国の政治、経済、文化、歴史などの専門家を講師に迎えた質の高い講座です。
ニューヨーク市立大学バルック校:1994年開始。年6回開催される「Mitsui USA
Lunch Time
Forum」は、学界と実業界から講師を招聘しています。グローバルなテーマでのパネル討議が好評で、学長や各部長に加え、ニューヨーク市職員や実業家など、200名近くが参加する極めて人気の高いプログラムです。
コロンビア大学:2000年開始。年1回開催される「CJEB/Mitsui USA
Symposium」は、グローバル経済の分析からヘッジファンドの先端手法まで、幅広いテーマで複数の講師やパネリストと大学院生・専門家たちが活発な質疑応答を繰り広げます。レセプションも含めて有効な交流の場となっています。
その他、米国内の約40
大学で約60名の学生を支援する大学生奨学金などがあります。
地域福祉/障がい者福祉
高齢者向け給食事業“Citymeals-on-Wheels”、知的障がい者にさまざまなスポーツトレーニングと競技会を提供している“Special Olympics New York”など、幅広い支援を行っています。
文化・芸術
ニューヨーク市 East Harlemの子どもたちに管楽器、ヴォーカルやリズムのレッスンを行う Midori & Friends Foundation "Making Music" programs への支援などを行っています。
社員ボランティア活動の奨励
ボランティア活動の支援や社員の寄付と同額を支援するマッチングギフト、災害支援の際も同額を支援するスペシャルマッチなどを行っています。
詳細は財団(The
Mitsui USA Foundation)のWebサイトをご覧ください。
カナダ三井物産基金
1981年、カナダ三井物産の25周年を記念して文化・教育振興を目的に設立されました。
日本語教育支援として、日本語弁論大会に寄付を行い、カナダ三井物産から審査員を派遣しています。また、日本への交換留学生向け奨学金をトロント大学に提供しています。
地域の福祉への貢献としては、Japanese Canadian Cultural
Centerや日系カナダ人・カナダ在住日本人のシニアの方々をサポートする機関を支援しています。
さらに、カナダを代表する六つの大学(
Alberta, Calgary, British Columbia, Regina, Queen's, and McGill
University)への寄付を行っています。

ブラジル三井物産基金
ブラジル三井物産は現地の関係会社とともに、2008年2月にブラジル三井物産基金を創設しました。
同基金は、日伯両国の友好発展と交流拡大に貢献する人材の育成を目指した活動を支援しています。
