三井物産株式会社

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三井物産「サス学」アカデミー

三井物産「サス学」アカデミーについて

「サス学」とは

サステナブル+学び

社会で起きていることをジブンゴトととらえ、サステナブル(持続可能)な未来をつくるための知恵や価値観を育む、
探究型アクティブラーニング。未来への変化に対応できる「新しい学びのカタチ」の一つです。

どんなプログラム?

  1. Q1
    01

    2050年の近未来都市が抱える
    課題をイメージしよう

  2. Q2
    02

    自分の考えをなかまと
    共有しよう

  3. Q3
    03

    社会課題の解決に取り
    組んでいる仕事を知ろう

  4. Q4
    04

    課題解決のワクワクな
    アイディアを創ろう

  5. Q5
    05

    プレゼンテーションで
    共感しあおう

プログラムの評価


「サス学」が目指す変化(2026)

三井物産「サス学」アカデミーでは、生徒・教員・役職員それぞれの変化を通じて、サステナブルな未来を創る人材の育成を目指しています。こうした変化を着実に生み出していくため、社会的インパクト・マネジメント(IMM)の考え方に基づき、「サス学」がどのような変化を生み出し、最終的にどのような社会的価値の創出につながるのかをロジックモデルとして整理しています。

また、ロジックモデルで示した変化が実際に生じているかを確認するため、アンケート等を活用した評価を継続的に実施しています。
2024年度および2025年度の取組を通じて、生徒・教員・役職員それぞれに生じた変化が起きたのか、評価を実施しました。ここでは、その考え方を整理したロジックモデルと評価結果をご紹介します。

※本ロジックモデルにおけるアウトカム区分は、短期・中期・長期といった時間経過による分類ではなく、活動から生じる変化の因果関係に基づき整理しています。

三井物産「サス学」アカデミー ロジックモデル

2年間の評価から見えたこと

2024年度・2025年度の評価から、三井物産「サス学」アカデミーでは、単なる知識の習得にとどまらず、生徒が社会課題を自分ごととして捉え、多面的に考え、他者と協働しながら企画や行動へつなげていく変化が起こることが確認されました。

また教員においては、社会課題を扱う授業への理解や、探究学習を支える指導技術、授業実践への意欲の向上が確認されました。三井物産役職員においても、多様な価値観への理解や、サステナビリティと自身の業務・事業とのつながりを捉え直す機会、会社へのエンゲージメントや業務モチベーションに関する肯定的な変化が確認されています。

こうしたことから、三井物産「サス学」アカデミーは、生徒・教員・役職員それぞれの学びと変化を生み出す、多面的な教育プログラムとしての可能性を有していると考えられます。

さらに、両年度の異なる実践において共通する傾向が確認されたことから、学校や地域など実施環境が異なる場への展開可能性も示唆されています。

生徒の変化

生徒の変化については、「サス学大全」で示されている能力(知識・態度・技能・行動)の向上に着目し、教育効果確認のためのルーブリックを用いて評価を行いました。

生徒の変化

<凡例:評価結果>
○:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化が見られた(全ての個別評価が「○」)
△:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化が見られたが限定的(個別評価が全て「○」ではないが、一番多い)
×:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化は見られなかった(全ての個別評価が「×」)

評価の結果、知識・態度・技能・行動の各側面において、全体として肯定的な変化が確認されました。特に、社会課題の自分ごと化、多面的な思考、協働、企画・行動への意識の高まりが見られました。

主な変化

  • 社会課題を「自分ごと」として捉え、自ら考える姿勢の向上
    「1.社会課題に関連する情報を自ら調べることが増えた」「3.サステナビリティについて考えるようになった」などの項目において、社会課題を自らとの関わりの中で捉える姿勢が確認されました。
  • 課題を多面的に捉え、他者と協働して考える力の向上
    「5.一つの問題が他の問題とどのように関連しているかを考えるようになった」「9.誰かと協働することが前より好きになった」などの項目において、多面的な思考や協働する力の向上が認められました。
  • 課題解決に向けた行動意識と主体性の高まり
    「22.自らイベントやプロジェクトを企画や運営するようになった」「23.社会課題に関連する活動やボランティアに参加するようになった」などの項目において、課題解決に向けて主体的に行動する力の向上が確認されました。

主な変化

主な変化

生徒の声

アイコン1

今までは社会の問題すらもあまり興味がなかったけれど、このプログラムを通して社会の問題に関心を持ち始めることができた。また、環境と経済と社会のバランスを考えることが大事だということをこのプログラムを通して学べたので、これからも何か問題の解決策を考える時はこの視点を取り入れながら考えられたらいいなと思った。

アイコン2

今まで脱炭素などのSDGsについて考えることはあったが、ここまで深く自ら計画を立ててプレゼンするという流れにまで持っていくことはなかったのだ、今回のシードの授業で様々なことを学ぶことができました。他の人のやっていないことをやる、楽しいということも考える、ということを学んだのでこれから新たなアイデアを考えるときに活用しようと思いました。

教員の変化

教員の変化については、「サス学大全」で示されている能力(知識・態度・技能・行動)の向上に着目し、アンケートを通じて評価を行いました。

教員の変化

<凡例:評価結果>
○:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化が見られた(全ての個別評価が「○」)
△:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化が見られたが限定的(個別評価が全て「○」ではないが、一番多い)
×:総合的に見て、評価対象者にポジティブな変化は見られなかった(全ての個別評価が「×」)

評価の結果、教員においても全体として肯定的な変化が確認されました。特に、社会課題を扱う授業への理解の深化、探究学習を支える指導技術の具体化、授業実践への意欲の高まりが見られました。

主な変化

  • 社会課題を扱う授業観の深化
    「1.『サス学』大全を読み、課題解決型学習の重要性を今まで以上に認識した」「5.社会課題について教科学習やホームルームで以前よりも取り上げるようになった」などの項目において、社会課題を題材とした探究学習への理解の深化が確認されました。
  • 探究学習を支える指導技術の向上
    「20.社会課題の解決に向けた学習者の役割を意識させることができた」「23.一つの解決策でなく、複数のアプローチを促せるようになった」などの項目において、生徒の主体的な学びを支える指導技術の向上が確認されました。
  • 授業実践への意欲の向上
    「6.正解のない課題について取り組むことに自信がついた」「24.学習者の目標達成を意識した指導ができた」などの項目において、社会課題を扱う授業への前向きな姿勢や、自身の授業への応用意欲の高まりが認められました。

主な変化

教員の声(要約)- プログラムを通しての気づき・学び

アイコン3

グループワーク中の参加者への声かけの方法が参考になりました。一方で、活動の進行を妨げることなく、より良い議論や気づきにつながるような働きかけを行うことの難しさを実感するとともに、適切なタイミングや内容を意識して関わることの重要性を学びました。

アイコン4

国語教育で重視している「答えのない問いを考える力」が、ビジネスの場面でも重要であることを再認識するとともに、今後は経済・ビジネスの視点についても理解を深め、授業に生かしていく必要性を感じました。

役職員の変化

役職員の変化については、ロジックモデルで設定した「役職員の能力向上機会の獲得」および「会社に対するエンゲージメントと業務モチベーションの向上」に着目し、アンケートを通じて評価を行いました。

役職員の変化

<凡例:評価結果>
○:評価対象者の過半数にポジティブな変化が見られた
△:評価対象者にポジティブな変化が見られたが限定的(50%以下)
×:評価対象者にポジティブな変化が見られなかった

評価の結果、役職員の能力向上機会の獲得とエンゲージメント向上の両面において、肯定的な変化が確認されました。

主な変化

  • 多様な価値観への理解の深化
    「14.多様な意見や価値観を取り入れることができた」などの項目において、生徒や教員、地域との交流を通じた新たな視点や気づきが確認されました。
  • サステナビリティと自身の業務・事業とのつながりを捉え直す機会
    「2.企業として取り組む責任を考える機会となった」「3.業務・事業に役立てたいアイディアが生まれた」などの項目において、社会課題と事業のつながりを意識する機会が創出されていることが確認されました。
  • 会社へのエンゲージメントと業務モチベーションの向上
    「10.日常業務への意欲が高まった」「12.組織の一員としての一体感が強まった」などの項目において、業務への前向きな姿勢や組織への帰属意識の向上が認められました。

主な変化

主な変化

役職員の声(要約)- プログラムを通しての気づき・学び

アイコン5

今回の活動では学生たちのプレゼン発表を聞き講評するというものでしたが、プレゼンにも生徒たちの思いが強くのっていたり、日々の業務の中でもこういった気持ちや考えをもっと言葉にものせないといけないなと気づきました。また、柔軟な視点で考えていたことにも刺激を受けました。

アイコン6

普段接することが殆どない高校生との取り組みは若い世代の思考や価値観そして将来について考えさせられる貴重な機会となりました。

サス学のこれから

三井物産「サス学」アカデミーは、2014年の開講以来、10年以上にわたり、三井物産の多様な事業活動を学びの題材としながら、次世代がサステナブルな未来を考え、社会課題の解決に向けて自ら考え、行動する力を育む学びを実践してきました。

その実践の場も、当初の一般公募型プログラムから、学校との協働による探究学習へと広がり、現在では、生徒の学びにとどまらず、教員の指導力向上や学校における継続的な実践、役職員の学びや意識の変化、さらには地域・自治体、企業・団体との連携へと展開しています。

今後も、これまで蓄積してきた実践知と社会的インパクト・マネジメント(IMM)による評価を生かし、プログラムと評価方法を継続的に改善していきます。生徒一人ひとりが社会課題を「自分ごと」として捉え、多面的に考え、他者と協働しながら企画・行動へとつなげていく。その学びを支える教員や学校が増え、さらに地域や企業など多様な主体との共創へとつながっていく、そうした学びと変化の連鎖を生み出していくことを目指します。

そして、三井物産「サス学」アカデミーを一つの教育プログラムとして提供するだけでなく、サステナブルな未来を創る学びが学校や地域、社会に根づき、次世代と多様な主体がともに新たな価値を創り出していくことを通じて、持続可能な社会の実現に向けたより大きな社会的インパクトの創出を目指していきます。


三井物産「サス学」アカデミーの効果測定(2021)

プログラムに参加した子どもたちが、この経験を通してどのように自身の中で「内省」され、学んだことがどの程度「実践」されているかを追跡調査し“未来につながる社会をつくりだす力”を測定しました。

国立環境研究所との共同研究として、2014年から2019年の「サス学」アカデミー参加者およびその保護者を対象に、2020年にアンケート調査およびインタビューを実施しました。

アンケート調査は56組の親子からの回答を得ることができました(回収率58.9%)。
サス学アカデミー参加時の回答者の学年を図2に、現在の学年を図3に示しています。

図2 サス学アカデミー参加当時の回答者の学年

図2 サス学アカデミー参加当時の回答者の学年

図3 現在の回答者の学年

図3 現在の回答者の学年

“未来につながる社会をつくりだす力” の効果測定ポイント

  • (サス学受講後も)社会課題に継続的に関心を持つ意識の向上
  • (サス学受講後も)具体的に社会課題に向けた勉強・活動を行っている
  • (サス学受講後も)他者の意見を尊重し、共感・理解を示す行動の変化
  • (サス学受講後)進路選択に対する意識の変化

(一例)
サス学アカデミーに参加したことをきっかけに、家や学校で意識するようになったことや、新たに始めたこと(もしくは、やめたこと)はありますか?

(一例)サス学アカデミーに参加したことをきっかけに、家や学校で意識するようになったことや、新たに始めたこと(もしくは、やめたこと)はありますか?

(一例)
サス学アカデミーで学んだり、経験したりしたことは、あなたの進路や将来やってみたいことなどに影響をあたえましたか?

(一例)サス学アカデミーで学んだり、経験したりしたことは、あなたの進路や将来やってみたいことなどに影響をあたえましたか?

(一例)
サス学アカデミーで学んだことが、その後の学校や家庭での生活で役に立ったことはありましたか?

(一例)サス学アカデミーで学んだことが、その後の学校や家庭での生活で役に立ったことはありましたか?

(一例)
サス学アカデミーで学んだことは今の生活の中でどれぐらい行っていますか?

(一例)サス学アカデミーで学んだことは今の生活の中でどれぐらい行っていますか?