三井物産株式会社

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IHHの臨床データを起点とするアジア・米国連携

2026年9月11日


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三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、世界有数のがん専門医療機関である米国のMemorial Sloan Kettering Cancer Center(以下「MSK」)が運営するアクセラレータープログラム「MSK iHub」参加企業であるシンガポールのOncoshot Pte. Ltd.(以下「Oncoshot」)と、同社が保有する臨床データ分析技術の活用等に関する業務委託契約を締結しました。

三井物産はOncoshotと共に、MSK iHubとの協業や関連プロジェクトを通じ、リアルワールドデータ(RWD)の活用によるがん臨床データの標準化、国際共同研究の推進、臨床研究の期間短縮、及び多様な患者集団に基づくエビデンス創出を目指します。本取組みには、三井物産が筆頭株主を務める、アジア最大級の民間病院グループIHH Healthcare Berhad(以下「IHH」)傘下病院内で診療を行うがん専門医をはじめとするアジア太平洋地域のがん専門医も参加します。

臨床データは、臨床研究、創薬、治験効率化など幅広い領域で需要が拡大している一方、その多くは医療機関内に分散・非構造化された状態で存在していることに加え、医療機関内のデータの抽出・加工・利活用に関する医療機関独自のデータガバナンス、及び法的な規制により多くの制限がかけられています。そのような中、高品質なデータ、中でもアジアの患者集団の臨床データは供給が限られており、高品質なデータへのアクセスを可能とする、規制を遵守した、持続可能かつ利便性の高いデータプラットフォームの構築は大きな課題となっています。

Oncoshotは、AIを活用して電子カルテや検査データなど医療機関内に点在するデータを効率的に匿名化・構造化し、かつ医療機関外へデータを移管することなく、研究や医薬品開発に活用可能なデータへと変換する技術を有しています。本技術により、制限の多い臨床データの利活用の促進が期待できます。

三井物産は本取組みの推進により、IHHが提供する医療の更なる高度先進化を通じたIHHの企業価値向上を目指すとともに、臨床データの利活用による医薬品の臨床開発の効率化・高度化をはじめとする医療技術の発展へ貢献していきます。

三井物産は、中期経営計画2029においてWellness Ecosystem Creation 2.0を攻め筋の一つとして定め、IHHによる高度医療提供の拡大、及び臨床データを活用したPharma Innovationへの貢献に取り組んでいます。Oncoshotを通じた先進的な臨床データ基盤の活用により、IHHの医療従事者が国際的な研究機関との知見交流や臨床研究機会にアクセスしやすい環境を整備し、専門性の更なる向上、患者への革新的治療機会の提供、並びにアジア太平洋地域におけるがん医療の質の向上に貢献していきます。

遠藤陽一郎、三井物産専務執行役員ウェルネス事業本部長
医薬品をはじめとする医療技術の発展により、今後医療の個別化・複雑化がますます進むと予測される中、IHHをはじめ、医療現場に蓄積されるRWDとAIを最大限活用して治療水準の向上を図るとともに、新薬開発の迅速化・効率化にもつなげることで、世界のヘルスケアの発展に貢献できることを嬉しく思います。本取組みを皮切りに、三井物産は出資先IHHを中心としたアジア・パシフィック地域及び日本において最先端医療を提供する医療機関とのデータ連携を広げ、これらを梃子に、新薬開発で大きく先行する米国等における事業構築を進めていきます。一連の取組みを通じて、三井物産は、高度な医療を提供するプラットフォームと意義付けるIHHを、Pharma Innovation に貢献するプラットフォームとしても位置づけ、一段と強力にサポートしてまいります。

Dr. Peter Chow(ピーター・チョウ), CEO, IHH Healthcare Singapore(IHHヘルスケアシンガポール)
IHHは、IHHネットワーク全体における高度ながん治療の推進につながる重要な一歩である本提携を歓迎します。本取組みを通じ、MSKのような世界有数のがん専門医療機関との連携により、臨床データやAIをはじめとする先進技術を活用し、知識・知見の共有を一層深化させるとともに、がん研究の高度化を進めます。三井物産との関係も通じたこのような取組みにより、IHHはがん患者一人ひとりのニーズに応じた最適な医療を提供し続けていきます。

Neil J. Shah(ニール・J・シャー), MBBS, Assistant Attending Physician(アシスタント・アテンディング・フィジシャン), MSK
MSKは、Oncoshot及び同社が有するアジア太平洋地域の提携病院ネットワークと連携できることを大変嬉しく思います。がんは世界共通の疾患であり、がん医療の更なる発展には、多様な患者集団や医療制度における治療アウトカムへの理解を深めることが不可欠です。MSKでは、全がん種を対象とする標準化データモデル「Common Cancer Data Elements(CCDE)」を開発しています。CCDEは、MSKにおいてがん領域の治療データを整理・統合・分析するための共通基盤です。本連携を通じて、各国の臨床データを統合し、国際的ながん研究の発展に寄与するとともに、世界のがん医療の質向上に資する知見を創出していきます。

*リアルワールドデータ(RWD):実際の診療現場で日々蓄積される医療データ。治験データが医薬品の有効性を証明するためのデータであるのに対し、リアルワールドデータは実社会における治療実態やアウトカムを把握するためのデータであり、近年では創薬・治験効率化等を支える重要な基盤として注目されています。

会社概要

会社名 Oncoshot Pte. Ltd.(オンコショット)
所在地 シンガポール
設立年 2018年
代表者 Dr. Huren Sivaraj, CEO and Co-Founder
事業概要 がん領域に特化したデータ事業者。臨床データを医療機関外に移転することなく高度な分析を実現するデータプラットフォームを提供。病院内のデータを匿名化・構造化しリアルワールドデータ(RWD)活用、臨床研究支援等を実施。
ウェブサイトURL

https://www.oncoshot.com/

会社名 IHH Healthcare Berhad(IHHヘルスケアベルハッド)
所在地 マレーシア(クアラルンプール)
設立年 2010年
代表者 Dr. Prem Kumar Nair, Group CEO
事業概要 アジアを中心に10カ国89病院を展開し、高度先進専門医療を中核に外来、診断、リハビリ、在宅医療までを提供する多国籍医療プロバイダー。
Gleneagles、Mount Elizabeth、Parkway、Pantai、Fortis、Acibadem、Prince Courtなどの主要医療ブランドを傘下に保有。
ウェブサイトURL

https://www.ihhhealthcare.com

会社名 Memorial Sloan Kettering Cancer Center(メモリアル・スローン・ケタリング・キャンサー・センター)
所在地 米国(ニューヨーク)
設立年 1884年(前身である New York Cancer Hospital として設立)
ウェブサイトURL

https://www.mskcc.org/

本取組みにおける関係図

本取組み

IHHグループ傘下病院の1つ Mount Elizabeth Novena病院(シンガポール)

IHHグループ傘下病院の1つ Mount Elizabeth Novena病院(シンガポール)


三井物産のマテリアリティ(重要課題)

三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。本件は、6つのマテリアリティの中でも、特に「健康で豊かな暮らしをつくる」の実現に資する取り組みです。

  • 持続可能な安定供給の基盤をつくる

    持続可能な安定供給の基盤をつくる

  • 環境と共生する世界をつくる

    環境と共生する世界をつくる

  • 健康で豊かな暮らしをつくる

    健康で豊かな暮らしをつくる

  • 人権を尊重する社会をつくる

    人権を尊重する社会をつくる

  • 「未来をつくる」人をつくる

    「未来をつくる」人をつくる

  • インテグリティのある組織をつくる

    インテグリティのある組織をつくる

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