三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：堀健一、以下「三井物産」）は、Mit-Pacific Infrastructure Holdings社（当社50%+1株、株式会社海外交通・都市開発事業支援機構（本社：東京都千代田区、代表取締役社長：武貞達彦、以下「JOIN」）50%-1株、以下「MPIH社」）を通じて、フィリピン証券取引所上場企業であるMetro Pacific Investments Corporation （以下「MPIC社」）の普通株式を対象とした一株あたり4.63フィリピンペソの公開買付け（以下「本公開買付け」）を、Metro Pacific Holdings社（以下「MPHI社」）、GT Capital社（以下「GTC社」）、MIG Infrastructure Holdings社（以下「MIG社」）と共同で実施することを本日決定しました。また、あわせてMPIH社・MPHI社・GTC社・MIG社間（以下「本件コンソーシアム」）でMemorandum of Agreement（本公開買付け提案の合意内容を定める契約）を締結いたしましたので、下記の通りお知らせいたします。
なお、本公開買付の開始については、関係当局における手続き終了後、速やかに実施することを予定しており、確定後速やかにお知らせします。

1. 公開買付けの目的

当社は本公開買付けにより、さらなる成長が見込まれる旺盛なフィリピン国内需要を取り込むべく、電力・水・高速道路等の基幹インフラを含む資産ポートフォリオに参画します。当社は、MPIC社が有する事業基盤と当社のグローバルなインフラ事業における長年の機能・経験を掛け合わせることにより、同国のエネルギートランジションに貢献すると共に、デジタル分野等での当社総合力を駆使した事業展開支援や当社との協業案件創出も図り、MPIC社の企業価値向上に貢献します。

2. 公開買付けの概要

（1）対象者の概要

（2）買付けの日程（予定）

以下の日程で、本公開買付けを実施する予定です。
2023年5月下旬：公開買付け開始
2023年6月下旬：公開買付け終了（予定）

（3）買付価格

普通株式1株につき、4.63フィリピンペソ
MPIC社の株主資本を132,862百万フィリピンペソと評価した価格

（4）買付予定株券等の数

買付予定数：本件コンソーシアムで普通株式 最大10,513百万株を買付予定（うち当社持分 2,870百万株）（2023年4月27日現在）

（5）買付けによる所有株式数（当社持分）の異動

買付前所有株式数 0株
買付後所有株式数（予定）2,870百万株（10%）

（注1）本件コンソーシアムは本公開買付を通じて十分な株式を保有した場合、MPIC社をフィリピン証券取引所から非上場化することを意図しております。

（6）買付けに要する資金（予定）

48,676百万フィリピンペソ（約1,168億円、うち当社持分319億円）

（注2）本公開買付けの買付予定数（10,513百万株）に本公開買付価格（4.63フィリピンペソ）を乗じた金額です。

3. 業績への影響

本件買付により、当社は2024年3月期において、本取得に伴う取得価格を連結決算上の資産・負債に配分する過程で一過性の利益を計上する見込みですが、その金額は現在精査中です。

本件買付前のストラクチャー図

本件買付後のストラクチャー図

* MPIH、MPHI、GTC、MIGの比率については浮動株を全て買い付けた場合を想定。