三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：安永竜夫、以下「三井物産」）は、三井物産100%子会社の三井物産カッパーインベストメント株式会社を通じ、2010年にチリ国カセロネス銅鉱山（以下「本事業」）を運営するミネラ・ルミナ・カッパー・チリ社（本社：チリ国サンチャゴ）の権益を取得しました。今般、三井物産が保有する本事業の全持分22.63%を、本事業を主導するJX金属株式会社に売却することで基本合意に達しました（以下「本売却」）。本売却は、一定の前提条件の充足を以て2021年3月期中に完了予定です。また、本売却に伴い、当社は三井物産カッパーインベストメント株式会社を解散及び清算することと致しました。

本事業は、建設費増加などの困難があったものの、現在では安定的に生産しております。今後は更なる発展に向けた新たな段階に入ろうとしており、事業パートナー間で今後の方針を協議してきた結果、本売却合意に至りました。

三井物産は中期経営計画2023において、ポートフォリオ経営の進化をCorporate Strategyに揚げており、事業ポートフォリオ再構築の一環として本売却を実行するものです。銅は社会に不可欠な資源の一つであり、素材の確保と安定供給を実現するべく、三井物産は引き続き既存事業の価値最大化とバリューチェーンを通じた機能強化に取り組んでいきます。

尚、本売却に伴い、三井物産は約70億円の損失を計上する見込みですが、関連損失は2020年10月30日に公表した2021年3月期通期連結業績予想に織り込まれています。

三井物産カッパーインベストメントの概要