三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:堀 健一、以下「三井物産」)は、三井物産100%子会社であるMitsui Gás e Energia do Brasil Ltda.(以下「三井ガス」)を通じて、ブラジル南東部のミナスジェライス州におけるバイオメタン製造事業に参画しました。
バイオメタンは、有機性資源を微生物が分解することで発生するバイオガスを精製して製造され、化石燃料の代替として利用できることから、温室効果ガスの削減手段として期待されています。ブラジルは、サトウキビの生産量世界第1位を誇り、バイオメタン製造に必要な原料の効率的かつ大規模な確保が可能であることから、バイオメタン製造のポテンシャルが非常に高いと考えられています。加えて、世界的にカーボンニュートラルの動きが進む中、同国では産業・輸送分野を中心に、環境負荷の低いエネルギーへの転換ニーズが高まっています。特にバイオメタンについては、連邦政府が天然ガス供給者に購入を義務付けるLei do Combustível do Futuro(和訳:未来の燃料法)を導入するなど、政策面から導入・利用が後押しされており、市場の拡大が期待されています。
三井物産は、三井ガスを通じて、ブラジルでバイオメタンの商用製造実績を持つGeo bio gas&carbon(以下「Geo」)とともに、2024年に合弁会社GEOMIT Participações S.A.(以下「GEOMIT」)を設立しました。Geoは、ブラジルで19年以上にわたりバイオメタン業界に携わり、同国で商用規模かつ通年安定的にバイオメタンを製造してきた実績を有する、先駆的企業です。本事業では、GEOMITがミナスジェライス州で砂糖・エタノールの複合製造事業を展開するCompanhia Mineira de Açúcar e Álcool S.A.(以下「CMAA」)の子会社と合弁会社を設立し、CMAAの砂糖・エタノール製造プロセスで発生する副産物を原料に、ミナスジェライス州西部ウベラバ市にてバイオメタンを製造します。三井物産は、このたび当該合弁会社を通じて、バイオメタン製造事業の最終投資決定を行いました。本プラントは建設作業を経て、2028年5月の操業開始を予定しています。製造したバイオメタンは、州のガス配給事業者であるCompanhia de Gás de Minas Gerais S.A.(以下「Gasmig」)を通じて、現在重油・ディーゼル・LPG(液化石油ガス)等をエネルギー源として利用する周辺地域の産業需要家向けに供給されます。本プラントの製造能力(日量約5万m3)は、Gasmigが同地域で見込むバイオメタン需要の約2割に相当し、これら従来燃料からの転換を通じて、GHG排出削減(ディーゼル比約90%削減*)に貢献します。また、バイオメタン製造後に残る副産物は農業用肥料として活用可能で、資源循環に寄与します。
三井物産は、中期経営計画2029において、進化した攻め筋として「Global Energy Transformation 2.0」を掲げており、変化する事業環境や顧客ニーズに対応した多様なエネルギー供給の実現と、ガスバリューチェーンの高度化を進めていきます。本事業においては、2006年の三井ガスへの参画以降に培ってきたブラジルにおけるガス事業の知見を活かし、GEOMITにおいてバイオメタン製造事業のポートフォリオ拡充を図り、同国のエネルギー・トランジションに貢献していきます。また、同国に広がる三井物産グループの事業基盤のもと総合力を発揮し、周辺領域への展開を含め、バリューチェーンの価値最大化を図っていきます。
*ブラジルEPE(Empresa de Pesquisa Energética、ブラジル鉱山エネルギー省傘下のエネルギー調査公社)が公表する、燃料の製造・流通・使用段階を含むライフサイクルベースのGHG排出原単位比較に基づく。実際の削減効果は、代替される用途、設備効率、運転条件等により異なる。
会社概要
| 会社名 | GEO Energética Participações S.A.(Geo bio gas&carbon) |
|---|---|
| 所在地 | ブラジル・パラナ州 |
| 設立年 | 2007 |
| 代表者 | José Arimatea de Angelo Calsaverini(CEO) |
| 従業員数 | 128 |
| 事業概要 | サトウキビその他産業過程で生じる資源由来のバイオガス・バイオメタン製造 |
| ウェブサイトURL |
| 会社名 | Companhia Mineira de Açúcar e Álcool S.A. |
|---|---|
| 所在地 | ブラジル・ミナスジェライス州 |
| 設立年 | 2006 |
| 代表者 | Carlos Eduardo Turchetto Santos(CEO) |
| 従業員数 | 4,000 |
| 事業概要 | サトウキビ生産及び砂糖・エタノール製造 インドネシアSalimグループとブラジルJF Citrusグループの合弁会社 |
| ウェブサイトURL |
| 会社名 | Companhia de Gás de Minas Gerais S.A. |
|---|---|
| 所在地 | ブラジル・ミナスジェライス州 |
| 設立年 | 1986 |
| 代表者 | Gustavo De Marchi e Silva(CEO) |
| 従業員数 | 450 |
| 事業概要 | ミナスジェライス州内に於けるガス配給 |
| ウェブサイトURL |


三井物産のマテリアリティ(重要課題)
三井物産は、「世界中の未来をつくる」を企業使命に、さまざまなステークホルダーの期待と信頼に応え、大切な地球と人びとの豊かで夢あふれる明日を実現すべく、サステナビリティ経営の重要課題としてマテリアリティを特定しています。本件は、6つのマテリアリティの中でも、特に「持続可能な安定供給の基盤をつくる」、「環境と共生する世界をつくる」の実現に資する取り組みです。
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持続可能な安定供給の基盤をつくる
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環境と共生する世界をつくる
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健康で豊かな暮らしをつくる
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人権を尊重する社会をつくる
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「未来をつくる」人をつくる
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インテグリティのある組織をつくる
