三井物産株式会社（本社：東京都千代田区、社長：安永竜夫、以下「三井物産」）は、三井物産100%子会社Mitsui AgriScience International Europe SA/NV（本社：ベルギー、以下「MASI」）を通じ、欧州の農薬販売会社Belchim Crop Protection NV/SA（本社：ベルギー、以下「BCP」）の株式62%を取得します。諸条件を充足次第、MASIが創業家Belchim Management NV/SA（本社：ベルギー、以下「BM」）からBCP株式30%を取得して連結子会社化し、さらに残り32%の株式を2021年2月以降に取得することでBMと合意しています。

BCPは、28%の同社株式を保有する石原産業株式会社（本社：大阪市西区、社長：田中健一）の100%子会社ISK BIOSCIENCES EUROPE N.V.（本社：ベルギー、以下「IBE」）、及び、10%の同社株式を保有する三井化学アグロ株式会社（本社：東京都中央区、社長：小澤敏）の製品開発や販売に従事、欧州・北米市場における強靭な販売プラットフォームを築いており、三井物産農薬事業の成長戦略である製品ポートフォリオの拡充と販売プラットフォームの強化に合致することから、今回の決定になりました。

三井物産は、中期経営計画で「ニュートリション・アグリカルチャー」を成長分野の一角と位置付けており、農産物の生産性や品質向上に寄与する、農薬、肥料、種子などの農業資材事業においても、グローバルに顧客や事業パートナーとの信頼関係を築いてきました。農薬分野では、欧州においては1992年のオランダ販社買収以降、日本曹達株式会社（本社：東京千代田区、社長：石井彰、以下「日本曹達」）、クミアイ化学工業株式会社（本社：東京台東区、社長：小池好智、以下「クミアイ化学工業」）と共同出資する子会社Certis Europe B.V.（本社：オランダ、MASI75.3%、日本曹達20.3%、クミアイ化学工業4.4%）を通じ、農薬販売事業を拡大してきました。また、米国では微生物農薬製造・販売会社Certis USA L.L.C.（本社：米国）を展開、ブラジルでは本年2月に農薬製造販売会社Ouro Fino Química Ltda（本社：ブラジル）へ出資参画し、同国市場に本格参入しています。

今般のBCPへの出資を通じ、三井物産は農薬販売プラットフォームの更なる強化を図るとともに、農業の発展に貢献していきます。

BCP概要

Belchim社本社