健康

健康への取組み

三井物産グループでは、事業を展開する各国、地域の実態に合わせ、社員が健康に働ける取組みを各社で行っています。
三井物産においては、前述のウェルビーイング戦略マップに基づき、以下の具体的な取組みを推進しています。

診療所の設置<三井物産>

三井物産では、本社ビル内に診療所を備え、内科、整形外科、眼科、⽪膚科、⽿⿐咽喉科、心療内科、婦人科等を開設するとともに、スギ花粉等アレルギー治療の舌下免疫療法、睡眠時無呼吸症候群の検査や海外転勤時の赴任・帰任時の健康診断、予防接種にも対応しています。また関⻄⽀社内に医務室を設置するほか、その他の国内支社にも産業医・顧問医を配置し、各顧問医が⽀社勤務社員の健康管理に携わっています。

健康診断・検査<三井物産>

定期健康診断を社内で実施し、社員個⼈が⾃⾝の診断結果の履歴をイントラネット上で閲覧できる環境を整備しています。また、健康保険組合とも協働しながら以下の施策の実施や、検診後再検査受診率100%を目標として、⽣活習慣病を含む疾病の予防、早期発⾒、保健指導の充実に努めています。

35歳以上の社員に対する社外医療機関での人間ドックの受診機会の提供、費用全額補助

35歳以上の社員に対する脳ドック、肺がん検査、胃カメラ検査、⼤腸がん検査、ピロリ菌検査の費⽤補助

50歳以上の社員に対する膵臓がん検査の費用補助

40歳以上の社員に対する特定保健指導の実施

34歳以下の女性社員に対する子宮がん検診の費用補助(子宮頚部細胞診+経腟超音波)

35歳以上の女性社員に対する乳がん検診(マンモグラフィ+超音波)、子宮がん検診(子宮頚部細胞診+経腟超音波) の費用全額 補助

新入社員に対する雇入健診時のピロリ菌検査及び問診・面談の実施

歯科口腔健診の費用全額負担

保健指導<三井物産>

社員の生活習慣病やメタボリックシンドロームへの対策として、以下の健康増進プログラムを実施しています。

特定保健指導(積極的支援・動機付け支援):健康保険組合実施

40歳以上のメタボリックシンドローム該当者・予備軍を対象に実施

個別保健指導:健康管理室保健師実施

34歳以下のメタボリックシンドローム該当者・予備軍を対象に実施

栄養指導:管理栄養士実施

肥満・生活習慣病・メタボリックシンドローム該当者

生活習慣病対策<三井物産>

喫煙対策

支社を含む全社での三井物産専用スペースは全面禁煙とし、喫煙室は設置していません。禁煙支援策として、喫煙率の前年対比0.5%減を目標に、会社として以下の施策を実施しています。

  • 禁煙相談窓口の設置
  • 受動喫煙に関する啓蒙セミナーや禁煙セミナーの動画配信
  • 禁煙支援アプリによる卒煙プログラムの実施
  • イントラネットの「禁煙サポートページ」開設(禁煙成功者のインタビュー記事掲載や禁煙成功者の表彰)

健康保険組合との協働する取組みとして、がんや生活習慣病等への対策として、健康保険適用の禁煙治療を受けて禁煙に成功した社員に対し、補給金を支給しています。

アルコール対策

飲酒に関する意識を持つことで健康リスクや事故等を未然に防ぐことを目的として、アルコール感受性遺伝子検査を導入した研修を入社時に実施しています。自分自身の体質を知ることで飲酒量・頻度が減り、体調の改善やパフォーマンスの向上へつながるきっかけとなっています。
また、全社員を対象として、アルコールとの適切な付き合い方への理解を深めるため、三井物産診療所⻑・保健師によるセミナー開催と同時に、希望者へのアルコール感受性遺伝子検査を実施しました。イントラネットには、「お酒と健康」のサイトを開設し、適正飲酒の重要性について全社員に向けて情報発信を行っています。

食生活からの健康支援

三井物産子会社であるエームサービス株式会社と協働し、生活習慣病予防を目的として野菜摂取を促進するためのオンラインセミナーを実施しました。三井物産の社員食堂では、セミナーで紹介したレシピとのタイアップメニューの提供や、食生活の行動変容に繋げる推定野菜摂取量の測定イベントの実施のほか、少量多品目メニューを含む6種類の主菜コーナーを設置するなどの取組みを行っています。

運動習慣の促進支援

専⾨のトレーナーによる社内でのストレッチやエクササイズを⾏う「ラウンドリフレッシュ」を開催しています。軽い体操を⾏うことで肩こりや腰痛の軽減、集中⼒や創造⼒の回復、気分転換等、参加者の85%が、リフレッシュができ生産性が上がったと回答し、ストレス対策にもつながっています。

そのほか、イントラネットやアプリでのストレッチ動画配信や、法⼈価格での外部フィットネスジムの利⽤を可能とするなど、社員の運動習慣やリフレッシュ促進に向けた取組みを実施しています。

女性社員への健康支援<三井物産>

女性社員への支援として、三井物産本社ビル内の診療所に婦人科を設置、また⼥性・⺟性健康相談の窓⼝を設置し、保健師が個別相談に応じています。また、以下の取組みなども通じ、女性の健康に関する課題解決に向け取り組んでいます。

  • ⼥性の⼼⾝に⽣じる変化と不調、その解決策の正しい知識を広めるためのセミナーを実施
  • 34歳以下の⼥性社員に対する⼦宮がん検診(子宮頚部細胞診+経腟超音波)
  • 35歳以上の⼥性社員に対する乳がん検診(マンモグラフィ+超⾳波)、⼦宮がん検診(子宮頚部細胞診+経腟超音波) の費⽤全額 補助
  • 健康に役⽴つ情報及び各種健康相談についての案内をイントラネットにて掲載

メンタルヘルス<三井物産>

三井物産では、社員の相談しやすさを考え、複数の以下相談窓口を設置しています。

  • 三井物産診療所の心療内科設置(社内での専門医による診察)
  • 社内カウンセリング窓口(公認心理師によるカウンセリング)
  • こころの健康相談窓口(産業医と保健師による相談窓口)
  • こころとからだの健康に関する外部相談窓口(健康保険組合が提供する相談窓口。海外勤務者や社員の家族も含め相談が可能)

また社員が休業に入った場合も安心して復職できるよう、産業医と保健師によるケアを継続して行っています。復職後は産業医と保健師、職場等の関係者が連携してフォローアップやラインケアを行い、必要に応じて就業上の措置を講じるなど、再発防止や社員の体調管理に取り組んでいます。管理職向けの研修等、メンタルヘルスの理解を深めるための取組みも行っています。

これまで国内勤務者を対象としていたストレスチェックについて、海外勤務者も受検可能とし、高ストレス者には本人の希望により産業医が面談を行うとともに、集団分析結果を職場にフィードバックすることで職場環境の改善につなげています。

治療と仕事の両立支援<三井物産>

医療の進歩や働き方の変化により、治療をしながら働く社員が増えています。社員本人の申し出により、医療と職場の関係者が連携を取り、治療状況に合った両立支援を行っています。

MITSUI HEALTH REPORT<三井物産>

2020年3月期より、個々の健康意識の醸成・行動変容につなげるべく、健康診断受診率や生活習慣病の有所見率、喫煙や飲酒、ストレスチェック等、社員の健康増進のために行っているさまざまな取組みの結果を見える化し、全国との比較や部門別のデータ、経年変化をイントラネットに掲載して社員向けに発信しています。

海外勤務中社員の健康管理<三井物産>

海外には約1,200名の社員とその家族1,400名が駐在しており、社員のみならず、その家族の健康管理も重要であると考え、取組みを行っています。海外赴任前には、社員と家族を対象とした予防接種や健康診断のほか、身体の健康や心の健康等、海外での健康管理についての研修を実施し、本人の健康管理意識を高めるとともに、海外医療情報の入手方法やサポート体制についての案内を行っています。海外赴任中には、在勤地関係者と連携の上、三井物産産業医がメールや電話、ウェブでの面談などの相談体制を整備しています。

また、緊急医療サービス会社と提携し、海外で勤務する社員とその家族の健康管理に対する支援を行っています。

医療補償(共済組合)制度<三井物産>

国内外における組合員及びその家族の疾病、傷害に伴う健康保険外医療費の補償を行っています。

健康的なオフィス環境<三井物産>

社員が安心して健康に働けるオフィス環境を目指し、三井物産本社ビルでは以下の取組みを実施しています。

オフィス環境

毎月1回、産業医と保健師等が各職場を巡回する職場巡視を実施し、社員が安全に働ける環境が維持できているか確認、安全衛生上の問題点があれば、指摘・改善を指示し、対応することにより健全な職場環境の実現につなげています。
また生産性の向上と働きやすいオフィス環境実現として、グループアドレスを導入しています。

照明

照度センサー・人感センサーを導入し、適切で無駄のない照度・照明制御を行っています。また生体リズムを考慮したサーカーディアン照明により、省エネと快適性の両立を実現しています。

騒音

ビルの窓には、二重構造のエアフローウィンドウを採用し、騒音の削減と断熱効果を高めています。会議室には音漏れを遮断できる構造の壁を導入し、室外への音漏れを防止しています。執務フロアではサウンドマスキング装置を導入し、周囲の雑音による不快感の軽減を図っています。

室内空気質

適切な換気の実施、外気取り入れ型空調機の導入により、CO2濃度の削減、空調負荷軽減を実現しています。2カ月に1回の頻度で館内環境調査を実施しています。
執務フロアおよび会議室フロアの会議室の空調設備は、方角や階数によって1時間に最大2回または最大4回換気され、空気が入れ替わります。

温度・湿度

変風量(VAV)制御・地域冷暖房システムによる温水循環式空調の導入により、乾燥しがちな冬季においても、40%以上の湿度を維持し適切で快適な室内湿度環境を維持しています。
社内診療所には放射空調の導入により、快適性・静音性を高めると同時にウイルスやほこりの巻き上げを抑え、空気感染の防止を図っています。執務フロアにはビル内位置情報システムと連動した申告型空調システムを導入し、きめ細かい温度管理を行っています。
夏季26°C、平常季24~25°Cに空調設定し、快適な職場環境温度を維持しています。また、ドレスコードの緩和により、空調負荷を軽減しつつ年間を通じて快適な職場環境を実現しています。

Relaxation Room

社員は月1回(40分)、指圧によるあん摩、マッサージの施術が受けられます。

アロマ

当社社有林から産出されるヒノキの端材でオリジナルアロマを開発し、各スペースの利用目的に応じリラックスした空間づくりのためのアロマを導入しています。

健康への取組みに対する社会からの評価

三井物産のウェルビーイング推進に関して、「健康経営優良法人~ホワイト500~」認定と社会からも高い評価をいただいております。
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