公正な評価・処遇

三井物産グループでは、同一労働同一賃金をベースに、各自のパフォーマンスに対する適切な評価制度・報酬制度を導入しています。具体的な報酬体系は社員一人ひとりの貢献ならびに事業を展開する各国の法律などに即しながら、競争力ある水準を保ちつつ、発揮した能力、成し遂げた成果と貢献に報いるPay for Performanceの考え方を採用しています。

この評価・報酬制度に加え、社員の幸福、健康の増進や多様化するライフプランやライフスタイルに合わせたサポートなどのベネフィットを、各地域・各会社の事情に即して適切に整備しています。

三井物産においては、高い能力を発揮している社員の早期昇格や、責任ある役職への登用機会の一方で、降格も起こり得る仕組みを採用し、健全な緊張感の中で社員の成長を支援しています。

人事評価制度<三井物産>

三井物産の人事評価制度は、「個人能力評価」「貢献度評価」の二つで構成されています。

個人能力評価では発揮された個人の能力をMVVのValuesの視点から評価し、その3年間の累計点数を昇降級や給与に反映します。3年間の累積点数を用いることで一過性の要素を排除し、複数年にわたる社員の成長を促します。

貢献度評価は、組織に対して個人が付加した価値・貢献度の大きさ、難易度の高い目標達成への挑戦度合いを評価し、賞与に反映する制度です。適切な貢献度評価のために、上司と部下が十分に話し合い、目線をしっかりと合わせた上で、組織戦略に合致したチャレンジングな個人目標を設定しています。

従業員向け株式報酬制度<三井物産>

三井物産の多様な社員が経営と一体となり、中長期的な企業価値向上へのコミットメントを強めることを目的に、2020年8月に従業員向け株式報酬制度を導入しました。本制度は、入社4年目以上の社員約5,000人に対して人事評価に連動したポイントを毎期付与し、一定の要件を充足した社員が退職する際に、累計ポイント数に応じた三井物産株式を交付する仕組みです。社員一人ひとりの頑張りに適切に報いるとともに、中長期的な企業価値向上に対する社員の意識・行動変革を促すことで、持続可能な社会の発展に資する新たな価値創造と、社員エンゲージメントの一層の向上を目指しています。