ドバイにて開幕直前。COP28で問われる気候変動の重要アジェンダ
観測史上最も気温の高い年となった2023年。気候変動は今や“気候危機”と呼ばれることが増え、国連事務総長の「地球沸騰化」という発言が話題になるなど、その深刻さは顕在化してきました。国際的な専門家によるIPCC(気候変動に関する政府間パネル)の報告書でも改めて、平均気温の上昇を1.5度に抑える必要性が強調されています。
もはや待ったなしともいえる気候変動への対策について、各国の政府代表団が有識者とともに議論する場が、COP(国連気候変動枠組条約締約国会議)です。第28回国連気候変動会議(COP28)は、2023年11月30日から12月12日までドバイのエキスポシティで開催されます。私たちの生活に直結する環境問題は今、一体どんな課題があり、どのように議論されるのでしょうか。
温暖化問題における政策提言などを行う環境NGO「気候ネットワーク」の田中 十紀恵さんに、第28回目となる今年のCOP28について、長年NGOとして参加されてきた視点でのお話を聞きました。