人事総務部長メッセージ

Center of Excellence( CoE)として グローバル・グループ 人事体制の構築 専務執行役員 人事総務部長 平林 義規 Center of Excellence( CoE)として グローバル・グループ 人事体制の構築 専務執行役員 人事総務部長 平林 義規

2025年4月1日付で「人事総務第一部」と「人事総務第二部」の二部体制となりました。
新体制を率いる両部長に、グローバル・グループ人事体制や目指す姿について語ってもらいました。

三井物産ではグローバルで産業横断的な事業展開を行っており、それに呼応して人的資本の面でも対応すべき領域が広がり、
グローバル・グループ全体での取組みの必要性がますます高まっています。
広範なテーマに対しこれまで以上に機動的に対応していくため、人事総務組織を再編しました。
人事総務第一部は、人事施策の核となる各種制度や採用、ウェルビーイング施策を担い、
人事総務第二部は、タレントマネジメントを主軸に、HRBP支援やグローバルでの連携強化を推進します。

人材戦略の推進におけるグローバル・グループ人事体制の重要性をお聞かせください。

写真:渡辺 徹

執行役員 人事総務第一部長
渡辺 徹

渡辺
三井物産グループでは幅広い事業を行っており、国内外のパートナーと協働し、事業を通じた社会課題の解決を目指しています。そのためには、専門性豊かな人材が事業や地域の枠を超えて、グローバルかつ産業横断的に活躍できる環境づくりが重要です。当社は事業本部体制を踏まえたグローバルマトリクス体制を採用していますが、人事面においても、事業軸と地域軸の2軸が連携して社員の能力開発・育成を含めタレントマネジメントを行うことが重要であり、これを支えるのがグローバル・グループ人事体制です。

写真:今西 伸一

理事 人事総務第二部長
今西 伸一

今西
中期経営計画2026の実現に向けて、事業戦略と連携した人材戦略を掲げ、その一環として「Bloom」や「グローバルタレントマネジメントポリシー」を全世界共通で導入しました。採用地や組織を超えて社員一人ひとりのタレントマネジメントを行うとともに、当社グループに関わるすべての人が安心して活き活きと働けるよう、ウェルビーイングの推進や労働安全衛生への取組みを通じて働く基盤を強化しています。CoEはこうした人事インフラ整備の中核を担い、事業本部や地域の前線に立ち現場社員との重要な結節点であるHRBP、高度な専門知見でサポートするOPEと三位一体で、適材適所の人材配置を実現し、組織力の最大化を図ることがグローバル・グループ人事体制の目的です。

新体制で目指す姿やコミットメントを教えてください。

今西
グループ経営力の強化を実践し、グローバルで持続的な成長を続けるためには、人材戦略もグローバル・グループの視点でさらに強化する必要があると考えています。そのためにHRBPとの連携強化や、Bloomを活用したグローバルでのタレントマネジメントの活性化を図るとともに、グローバル・グループ全体での人事総務機能の強化に向けて、OPEである三井物産人材開発及び三井物産ビジネスパートナーズとも緊密に連携していきます。これまで以上に多面的な視点で、迅速かつ機動的・効果的に対応するため、両部の連携を高め、多様な人材の活躍を後押しする施策の推進と、組織力の強化につなげていきます。

渡辺
経営戦略における人事の重要性が高まる中で、複雑化する課題に対して、より専門性を発揮して対応できるよう、人事総務部員一人ひとりのキャリア形成もしっかりと支援し、人事総務機能の更なる深化を目指します。当社のCoE/HRBP/OPEの強みは、さまざまな人事領域の経験者に加え、各事業本部やコーポレートスタッフ部門での専門知見、国内外のグループ企業への出向経験を持つ人材から構成されていることです。

これらの環境変化に適応できる人材が集まり、柔軟な対応力や発想力、多様な意見を尊重する自由闊達な組織風土を活かし、これまで以上に密接な連携で一体運営を推進しながら、三井物産らしい「人」と「未来」をつくっていきます。

グローバル・グループ人事体制

グローバルマトリクス体制を支える「人材マネジメント体制」

CoE(Center of Excellence)

世界中の社員がグローバルかつ産業横断的に関わり、新たな価値創造をしていくためには、グローバル共通のHR基盤を整えることが必要です。CoEは、人材マネジメントがグローバル・グループで円滑に行われるように、世界共通で活用可能な人事制度や評価制度の枠組み、タレントマネジメント基盤、異動のガイドラインやウェルビーイング・労働安全の指針などを策定・提供しています。三井物産では人事総務第一部、第二部がCoEを担っています。

HRBP(HR Business Partners)

HRBPは、社員一人ひとりとの接点となる各事業本部のHR担当や各地域のCHROを中心とする組織で、各社員の活躍を支援する役割を担っています。三井物産では、事業本部・コーポレート部署のHR担当と地域本部・地域ブロックのCHROが連携し、社員一人ひとりのキャリアに関する相談や各地域・事業状況を加味した研修・異動の検討を行っています。

OPE(Operational Excellence)

グローバルに人材が活躍する仕組みを確実に運用する業務プロセス運営のプロフェッショナル組織として、専門的な知見をグループに提供しながら人事制度や施策の運用を行っています。OPEは三井物産ビジネスパートナー(株)(MBP)や三井物産人材開発(株)(MHR)が受託運営し役割を担っています。