人事総務部長メッセージ

Center of Excellence( CoE)として グローバル・グループ 人事体制の構築 専務執行役員 人事総務部長 平林 義規 Center of Excellence( CoE)として グローバル・グループ 人事体制の構築 専務執行役員 人事総務部長 平林 義規

なぜグローバル人事体制構築が重要なのか、課題への対応とコミットメントについて語ってください。

写真:平林 義規

専務執行役員 人事総務部長
平林 義規

当社は中期経営計画2026の中で、強い「個」の育成、インクルージョン、戦略的適材配置を人材戦略の3つの柱に据えています。これらの施策を通じグローバルに産業横断的な提案力の強化を図ろうと考えています。当社の多様な人材が事業領域や地域を超えて、プロフェッショナルな知見を持ち寄り、新たな価値創造に向けて切磋琢磨を繰り返します。このような活躍を促す人材マネジメントを地域や事業領域を超えて円滑に行うためには、グローバルに活用できる人事基盤、すなわち人事や評価の枠組みや「個」を把握する「Bloom」のようなグローバルデータプラットフォームが不可欠です。さらに2024年7月にはグローバルタレントマネジメントポリシーを導入しました。これは社員が自らのスキル形成及びキャリアに対する志向を業務を通じて実現し、社員と会社の双方が目指すべき姿を示したガイドラインです。このようなシンプルかつ分かりやすい人事基盤やガイドラインを地域本部・地域ブロック等を含めたグローバル共通で採り入れています。もちろん、ウェルビーイングや労働安全衛生の方針・取組み、インクルーシブな環境整備も安心して働くための土台として必要です。これらのグローバル・グループでの人事インフラ整備が CoEの重要な役割です。一方でグローバル・グループ人事体制の前線であるHRBPは、それを事業本部、地域本部や地域ブロックの環境や状況に応じてソリューションと共に提供していく役割を担っています。またOPEは専門知見を活用し連携することで、HRBPの役割をサポートします。まさにHRBPとOPEとの連携が当社の人材のグローバル・グループでの活躍を左右すると言っても過言ではありません。

グローバル・グループ人事体制

グローバルマトリクス体制を支える「人材マネジメント体制」

CoE(Center of Excellence)

世界中の社員がグローバルかつ産業横断的に関わり、新たな価値創造をしていくためには、グローバル共通のHR基盤を整えることが必要です。CoEは、人材マネジメントがグローバル・グループで円滑に行われるように、世界共通で活用可能な人事制度や評価制度の枠組み、タレントマネジメント基盤、異動のガイドラインやウェルビーイング・労働安全の指針などを策定・提供しています。三井物産では人事総務部がCoEを担っています。

HRBP(HR Business Partners)

HRBPは、社員一人ひとりとの接点となる各事業本部のHR担当や各地域のCHROを中心とする組織で、各社員の活躍を支援する役割を担っています。三井物産では、事業本部・コーポレート部署のHR担当と地域本部・地域ブロックのCHROが連携し、社員一人ひとりのキャリアに関する相談や各地域・事業状況を加味した研修・異動の検討を行っています。

OPE(Operational Excellence)

グローバルに人材が活躍する仕組みを確実に運用する業務プロセス運営のプロフェッショナル組織として、専門的な知見をグループに提供しながら人事制度や施策の運用を行っています。OPEは三井物産ビジネスパートナー(株)(MBP)や三井物産人材開発(株)(MHR)が受託運営し役割を担っています。