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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 ふくしま再生の会

飯舘村地域活性化事業への取組み

活動助成

案件概要

里山をめぐる生活・文化の維持再生は21世紀社会の持続可能性の基盤である。福島第一原子力発電所事故は、里山の景観が評価されて「日本で最も美しい村」連合の一員である飯舘村の村民の生活・農業・文化を破壊し、今も村内には放射線・放射能の影響が残っている。それでも帰村した村民を中心に生活を再建し、農業を再開し、文化を次の世代に残して行こうとする活動が始まっている。本プロジェクトはそうした村民と協働する都市の住民や専門家などの個人、大学や研究機関・企業などの組織をネットワークすることで、現代社会が直面している、食料、エネルギー、高齢化問題の解決方法を多様な取組を通じて提示しようとするものである。 [案件No. K18-0054]

2018年度案件決定時公表資料はこちら (PDF 691KB)

対象領域
人間と社会のつながり
助成年度
2018年度 活動助成
助成期間
3年(2019年4月~2022年3月)
助成金額
10,000,000円
対象地域
福島県飯館村
実験用燃焼炉と測定装置(左下)

団体概要

案件担当者:佐野 隆章
助成団体
特定非営利活動法人 ふくしま再生の会
代表
理事長 田尾 陽一
設立年
2011年
設立目的
東京電力福島第一原子力発電所事故の被害地域において、放射能汚染の把握と対策、農林畜産業再生のための調査研究、地域交流等、破壊された生活と産業の再生を住民との協働を通じて実現していくことを目的とする。
活動内容
放射線の継続的な測定、土壌や農作物等の放射能の測定を行い、それらをデーターベース化している。また住民自らが放射能測定できる環境を構築した。医師・看護師らによる健康相談やマッサージ、栄養指導などの健康サポートと住民交流を組み合わせたイベントを毎月開催している。除染実験や試験栽培を通じて放射能汚染への対策や、ICT活用による省力化を目指した農業支援を行っている。高校・大学・研究者・市民らのスタディツアーなど訪問者を受け入れ、被害の現状や住民のさまざまなチャレンジ、飯舘村の魅力を理解してもらえるよう取り組んでおり、このための中核拠点が3月末に竣工した。
スタッフ数
常勤3名/非常勤4名/会員292名(6団体)
WEBサイト
http://www.fukushima-saisei.jp/
担当者の声
自然と共生してきた村を、人災によって失ってはならないと考えます。自然の恵みを農産物として届けてきた地域こそ持続可能性社会の手本であり、そこから学ぶことがたくさんあるに違いありません。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。