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三井物産環境基金

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国立大学法人 横浜国立大学 環境情報研究院 准教授 森 章

生態系の「多様性—機能性の関係」に立脚した森林再生への指針提示

研究助成

案件概要

知床の生態系の多様性と機能性を定量化。200年先を視野に動態を予測し、復元策を提案。
食料供給や気候調整などの生態系サービスは、多様な生物種が相互に作用しあい、有機物の分解や土壌の養分保持など、多様な機能を発揮することで成立している。生態系修復には、種の多様性と機能の多様性、双方の視点が重要だ。本研究は、知床の森林において、植物や土壌の生物多様性と機能性を定量化してきた。今期も継続するほか、自然再生の試みの異なる場所でも定量化を進める。知見をもとに「プロセスベースモデル」という手法で200年先を見据えた森林動態予測を行い、包括的な回復手法を提言していく。 [案件No. R17-0062]

対象領域
生態系・共生社会
助成年度
2017年度 研究助成
助成期間
3年(2018年4月~2021年3月)
助成金額
13,100,000円
対象地域
北海道 斜里町(知床国立公園に位置する「しれとこ100平方メートル運動地」)
「知床の森林」「しれとこ100平方メートル運動地および周辺での調査風景」

団体概要

准教授 森 章
助成団体
国立大学法人 横浜国立大学
環境情報研究院
代表者
准教授 森 章
プロフィール
専門分野: 生態学
所属学会: 日本生態学会
経歴(職歴・学位): 博士(農学)
研究実績
  • 2004年京都大学農学研究科博士課程修了・博士(農学)。京都大学、サイモンフレーザー大学を経て現職。
  • カルガリー大学、ウィーン天然資源大学で客員研究員として在外研究を行ってきた。本州、北海道、カナダ北極圏などにおけるフィールドワークに基づく生態学に取り組んでいる。
  • 現在は、北海道斜里町の「森林再生専門員会」の専門委員、日本学術会議連携会員(同・生態科学分科会、林学分科会、若手アカデミー会員)、IPBES(生物多様性及び生態系サービスに関する政府間科学-政策プラットフォーム)の執筆専門家などを併任。米国・Environmental Managementおよび英国・Journal Applied Ecologyの編集委員。
  • 主な著書に、「生物多様性の多様性(2018年、共立出版)」「エコシステムマネジメント(2012年、共立出版)」など。
  • 知床国立公園を対象とした研究の成果は、「Ecology Letters」「Journal of Applied Ecology」「Journal of Biogeography」「Global Ecology and Biogeography」などで公表。
WEBサイト
http://akkym.net/

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。