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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン

マレーシア領ボルネオ島キナバタンガン川及びセガマ川流域の低地混交フタバガキ林における中・大型哺乳動物の生態調査

活動助成

案件概要

人間が生息地を奪った野生動物の生態を調査し、ボルネオの森林保全への関心を、広く喚起する
ボルネオ島北東部のキナバタンガン川とセガマ川流域は、希少な野生動物が生息する熱帯雨林地域だ。しかし、アブラヤシプランテーションの乱開発によって森林の減少が進み、生態系が崩れつつある。森の奥に生息する野生動物の、人間の生活圏への出没が増えている。実はこの一帯は、生物多様性に富んだ地域であるにもかかわらず、科学的な生態系調査は長く行われていない。そこで本事業では、自動撮影カメラやドローンを駆使して継続的に調査し、野生動物の生息状況を明らかにする。結果を広く公表し、ボルネオの生態系保全活動の重要性をアピールする。 [案件No. K16-0044]

対象領域
地球環境
助成年度
2016年度 活動助成
助成期間
2年(2016年10月~2018年9月)
助成金額
3,000,000円
対象地域
マレーシア領ボルネオ島(サバ州) キナバタンガン川およびセガマ川流域
野生のボルネオゾウ。森が減り生活の場を奪われ、人間との衝突が大きな問題に

団体概要

案件担当者:青木 崇史
助成団体
特定非営利活動法人 ボルネオ保全トラスト・ジャパン
代表
理事長 石田おさむ
設立年
2008年
設立目的
ボルネオでは1960年代後半から森林伐採や石炭の採掘、パーム油生産のためのアブラヤシプランテーション開発が進み、熱帯雨林が急速に減少した。熱帯雨林の伐採はボルネオ全土に広がり、生物多様性の宝庫と呼ばれた豊かな熱帯雨林は4割以上も激減し、野生動物の住処も奪われている。残された生態系を未来に残していくために、熱帯雨林の保護活動や生物多様性を保全することを使命に活動を続けている。
活動内容
マレーシアのボルネオ島生物多様性保全および自然環境を保護する活動を行っている。ボルネオ島北東部を流れるキナバタンガン川流域周辺はアブラヤシプランテーション開発が広がりわずかな森林保護区が細切れに残されているのみで動物の生息域は狭まり、人間との衝突も増えている。野生動物の生息域を守るために保護区周辺の森を買い取り、周囲に植林を行うことで保護区をつなぎ大きな森を未来に残す活動を続けている。
スタッフ数
常勤1名/非常勤2名/会員数200名
WEBサイト
http://www.bctj.jp
担当者の声
ボルネオの熱帯雨林は毎年ものすごいペースで開発され、失われ続けています。残された熱帯雨林に住む動物たちの生息環境を調査し、重要なデータを得ることで今後の保全活動や現地のエコツーリズムを支えます。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。