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三井物産環境基金

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国立大学法人 京都大学 アフリカ地域研究資料センター

西アフリカ・サヘル地域における都市の有機性廃棄物と家畜を利用した緑化活動

活動助成

案件概要

西アフリカ・サヘル地域で、都市の生ゴミと家畜のフンを使ったユニークな緑化活動を推進する。
西アフリカ・ニジェール共和国の荒廃地30か所に50~100m四方の緑化プロットを建設し、そこに都市の有機性廃棄物を投入して草地を造成する。さらにその草地で家畜を放牧し、その糞から発芽する樹木により緑化を進める。現地では土地や食料の不足から民族対立、紛争・テロの問題が深刻で、プロジェクトに対する地元住民からのニーズは非常に高い。15年以上にわたる研究成果と人的ネットワークを活用し、都市の衛生改善と荒廃地の修復、砂漠化問題と食料問題の解決、民族間の紛争予防を目指す。 [案件No. K15-0013]

対象領域
生態系・共生社会
助成年度
2015年度 活動助成
助成期間
3年(2015年10月~2018年9月)
助成金額
22,590,000円
対象地域
西アフリカ ニジェール共和国 首都ニアメとその周辺
都市の有機性ゴミの投入-投入するゴミの量は1m2当たり20kgを目安としている。プラスチックやビニールのゴミなども若干、混じるが、丁寧に砂をかけ、飛散したり、流出しないように心がけている

団体概要

案件担当者:大山 修一
助成団体
国立大学法人 京都大学
アフリカ地域研究資料センター
代表
センター長 重田 眞義
設立年
1986年
設立目的
当センターは、日本のみならず、世界のアフリカ研究の「ハブ」機能を担うことを目的としている。主な研究内容は、(1)アフリカにおける民族や言語、文化、生業、経済、生態の研究、(2)紛争やテロ、貧困の削減や経済開発、食料の安全保障といった現代的な課題の解決、(3)熱帯雨林の保全や砂漠化の環境修復、野生動物の保護など環境問題の解決と多岐にわたる。また、国内外の大学・研究機関と連携し、共同研究や研究成果の発信も行う。
活動内容
(1)欧文学術雑誌African Study Monographsの発行、(2)世界中のアフリカ研究者の研究成果を集積したデータベース-アフリカ有用植物データベース「AFlora」と、紛争と共生データベースの構築、(3)「アフリカ地域研究会」や、一般向けの「公開講座」・「出張授業」の実施、および、公開講座の動画配信などを通じて、広く社会に研究成果を発信している。
スタッフ数
常勤13名
WEBサイト
http://jambo.africa.kyoto-u.ac.jp/
担当者の声
サヘル諸国では砂漠化が人々の生活を苦しくし、土地問題や民族間の紛争、テロが頻発しています。過酷な状況ですが、住民とともに有機性ゴミによる環境修復につとめ、食料の生産、紛争やテロの予防に努力しています。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。