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三井物産環境基金

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ミュージアムパーク茨城県自然博物館 首席学芸員 山崎 晃司

ロシア極東部に同所的に生息するツキノワグマとヒグマの種間関係と保全に関する発展的研究

研究助成

案件概要

ロシア沿海地方は、ツキノワグマとヒグマが同所的に生息し、種間関係の調査地として希有であるが、政情や自然環境の過酷さにより研究実現は難しかった。本研究は、ロシア科学院等との協働により、技術革新により運用可能となった様々な解析技術を駆使し、シホテ・アリン生態圏保存地域において、世界で初めての研究を行う。本研究は、同地で絶滅の危機に瀕する多くの大型哺乳類保全のための嚆矢として位置づけられる。

助成年度
2013年度 研究助成
助成期間
3年
2014年4月~2017年3月
助成金額
16,000,000円
対象地域
ロシア沿海州シホテ・アリン自然保護区
クマ捕獲予定地のマイサ川の景観

団体概要

首席学芸員 山崎 晃司
代表者
首席学芸員 山崎 晃司
プロフィール
【専門分野】
哺乳類生態学、保全生態学
【所属学会】
日本哺乳類学会、日本生態学会、International Association for Bear Research and Management
【経歴(職歴・学位)】
東京農工大学連合農学研究科農学博士。ザンビア国立公園管理局Wildlife Biologist、東京都高尾自然科学博物館学芸員を経て、1995年より現職。専門は哺乳類生態で、1991年より奥多摩と日光足尾山地でツキノワグマの行動生態に関する研究を進めている。IUCNクマ専門家委員会委員、日本哺乳類学会代議員、日本クマネットワーク監査役、環境省鳥獣保護管理プランナーなど。
連絡先
〒306-0622 茨城県坂東市大崎700番地
TEL: 0297-38-2000
共同研究者
イバン・セオドーキン博士/ロシア科学院地理学研究所、ディミトリー・ゴルシコフ博士/シホテ・アリン自然保護区管理事務所、デール・ミケール博士/Wildlife Conservation Societyロシア支部
研究実績数
学生時代は丹沢山地および足尾山地でニホンジカの個体群動態について、ザンビアでは南ルアングワ国立公園においてライオンの社会システムについての研究を行った。著書は『森の野生動物に学ぶ101のヒント』(分担執筆:日本林業技術協会)、『世界のクマの生態』(分担執筆:昭和堂)、『The Wild Mammals of Japan』(分担執筆:松香堂)、『ツキノワグマの生態学 山岳科学ブックレット8』(分担執筆:オフィスエム)、『日本のクマ ヒグマとツキノワグマの生物学』(編著:東京大学出版会)など。その他、国内外の学会誌に査読付き論文を50報以上発表している。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。