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国立大学法人 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 助教 佐々木 雄大

生物多様性の消失シナリオによる生態系機能の変化予測:モンゴル草原の持続的利用に向けて

研究助成

案件概要

本研究では、放牧や気候変動による土地荒廃が問題となっているモンゴルの自然草原を対象に、野外で実際に起こりうる種の消失シナリオを実験操作し、その生態系機能への影響を解明する。自然草原において種の消失シナリオを操作することで、人間活動、気候変動およびそれらの相互作用による生態系機能への影響を評価し、モンゴル草原を持続的に利用していくための生態系管理への提言を行うことを最終目標とする。

 

助成年度
2012年度 研究助成
助成期間
3年
2013年4月~2016年3月
助成金額
5,820,000円
対象地域
モンゴル
植物種の除去操作の様子

団体概要

助教 佐々木 雄大
代表者
助教 佐々木 雄大
プロフィール
【専門分野】
景観生態学、群集生態学
【所属学会】
日本生態学会、日本草地学会
【経歴(職歴・学位)】
2004年東京大学理学部卒業。2009年東京大学大学院農学生命科学研究科修了。博士(農学)。2009年4月東北大学大学院生命科学研究科生態適応GCOEフェロー、助教を経て、2012年6月より東京大学大学院新領域創成科学研究科助教(現職)。
連絡先
〒277-8563 千葉県柏市柏の葉5-1-5 環境棟726号室
TEL: 04-7136-4860
共同研究者
吉原 佑(東北大学大学院農学研究科)、Nyambayar Dashzeveg(モンゴル国立大学)
研究実績
  • ①Sasaki, T., Katabuchi, M., Kamiyama, C., Shimazaki, M., Nakashizuka, T. & Hikosaka, K. (2014) Vulnerability of moorland plant communities to environmental change: consequences of realistic species loss on functional diversity. Journal of Applied Ecology, in press.
  • ②Sasaki, T. & Lauenroth, W.K. (2011) Dominant species rather than diversity regulates temporal stability of plant communities. Oecologia, 166, 761-768.
  • ③Sasaki, T., Okubo, S., Okayasu, T., Jamsran, U., Ohkuro, T. & Takeuchi, K. (2009) Two-phase functional redundancy in plant communities along a grazing gradient in Mongolian rangelands. Ecology, 90, 2598-2608.
  • ④Sasaki, T., Okubo, S., Okayasu, T., Jamsran, U., Ohkuro, T. & Takeuchi, K. (2009) Management applicability of the intermediate disturbance hypothesis across Mongolian rangeland ecosystems. Ecological Applications, 19, 423-432.
  • ⑤Sasaki, T., Okayasu, T., Jamsran, U. & Takeuchi, K. (2008) Threshold changes in vegetation along a grazing gradient in Mongolian rangelands. Journal of Ecology, 96, 145 154.

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。