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三井物産環境基金

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国立大学法人 新潟大学 超域学術院朱鷺・自然再生学研究センター 特任准教授 桑原 考史

水産業の持続的発展を実現する漁業制度に関する人文・社会科学的研究─佐渡におけるホッコクアカエビの資源管理を事例として─

研究助成

案件概要

新潟県は水産資源管理の手法としてIQ(Individual Quota 個別漁獲割当)方式を検討しており、2011年9月には佐渡市赤泊地区のホッコクアカエビ漁においてモデル事業が開始された。国内では類例のないこうした事例について人文・社会科学的な分析を行ない、(1)水産資源の保全、(2)水産業の収益性、(3)漁村の振興、を実現する新たな漁業制度の設計及び運営に関する政策的含意を導き出す。具体的には、現在モデル事業が実施されている新潟県佐渡市赤泊地区を対象に、(1)水産資源管理における行政の役割・施策に関する法学的研究、(2)漁法・漁具の伝播に関する民俗学的研究、(3)漁協・漁業経営体の実態と展望に関する経済学的研究、(4)ホッコクアカエビのブランド化・加工・販売戦略に関する研究、(5)海洋や水産資源を素材とした環境教育に関する研究を行なう。

対象領域
水産資源・食料生物多様性
助成年度
2011年度 研究助成
助成期間
2年
2012年4月~2014年3月
助成金額
2,500,000円
対象地域
新潟県佐渡市赤泊地区
佐渡島内において蓄養されているホッコクアカエビ

団体概要

特任准教授 桑原 考史
代表者
特任准教授 桑原 考史
プロフィール
【専門分野】
農業経済学
【所属学会】
日本農業経済学会、日本農業経営学会、日本農業市場学会、農業問題研究学会、日本村落研究学会、共生社会システム学会
【経歴(職歴・学位)】
2008年3月東京農工大学大学院連合農学研究科修了、博士(農学)。2008年1月鯉淵学園農業栄養専門学校非常勤講師、2009年4月東京農工大学農学部附属フロンティア農学教育研究センター産官学連携研究員を経て、2011年5月より新潟大学超域学術院朱鷺・自然再生学研究センター特任准教授。
連絡先
〒952-0103 新潟県佐渡市新穂潟上1101-1 新潟大学朱鷺・自然再生学研究センター
TEL: 0259-22-3885
http://www.niigata-u.ac.jp/transdiscipline/toki/index.html
共同研究者
池田 哲夫(新潟大学人文学部教授)、木南 莉莉(新潟大学農学部教授)、南 眞二(新潟大学法学部教授)、宮薗 衛(新潟大学教育学部教授)
研究実績
  • 我が国におけるグリーン・ツーリズムの担い手の実態を、新潟県南魚沼市及び群馬県片品村の現地調査に基づき明らかにした。
    主要論文:桑原考史「グリーン・ツーリズムの担い手と事業的性格―東日本スキ―観光地域の民宿を事例に―」『日本の農業―あすへの歩み―』第244号、2010年、pp.1-125。
  • 農山村における野生動物被害の実態及び対策のあり方を、栃木県佐野市の現地調査に基づき明らかにした。
    主要論文:桑原考史・大橋春香・齊藤正恵・弘重穣・小池伸介・戸田浩人・梶光一「イノシシによる地域農業被害の実態と対策の方向性―栃木県佐野市K土地改良区の事例―」『農業経済研究別冊2010年度日本農業経済学会論文集』2010年、pp.305-312。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。