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三井物産環境基金

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国立大学法人 東京大学 大気海洋研究所/気候システム研究系 准教授 渡部 雅浩

ENSOの将来変化とその影響

研究助成

案件概要

気候モデルによるエルニーニョ-南方振動現象(ENSO)の再現性および将来変化にばらつきが大きいことを踏まえ、モデルの不確実性を低減し、より信頼のおけるENSOの将来変化の推定を行うことを目的とする。地域的な気候変化の評価・予測の高度化を図るとともに、国際連携による気候変動研究を推進する。IPCC第5次評価報告書に貢献する成果を得るとともに、その後の温暖化研究に資する新たな展開を目指す。

対象領域
気候変動水産資源・食料
助成年度
2010年度 研究助成
助成期間
3年
2011年4月~2014年3月
助成金額
15,600,000円
対象地域
全世界

団体概要

准教授 渡部 雅浩
代表者
准教授 渡部 雅浩
プロフィール
専門分野
気候システム学、気象学
所属学会
日本気象学会、米国気象学会、欧州地球惑星連合
経歴(職歴・学位)
2000年3月 東京大学大学院理学系研究科修了、博士(理学)、1997年4月~2000年3月 日本学術振興会特別研究員、2000年4月~2001年3月 日本科学技術振興事業団客員研究員、2001年4月~2002年3月 米国ハワイ大学客員研究員、2002年4月~2005年3月 北海道大学大学院地球環境科学研究科大気海洋圏環境科学専攻助教授、2005年4月~2007年11月 北海道大学大学院地球環境科学研究院地球圏科学部門大気海洋物理学分野助教授 (改組のため)、2007年12月~2010年3月 東京大学気候システム研究センター 准教授、2010年4月~現在 東京大学大気海洋研究所 准教授 (改組のため)
連絡先
〒277-8568 千葉県柏市柏の葉5-1-5
TEL: 04-7136-4387
共同研究者
名古屋大学/准教授/増永浩彦、国立環境研究所/研究員/塩竈秀夫・小倉知夫・横畠徳太
研究実績
気候変動および気候モデリングに関する学術論文がこれまでに54篇(投稿中の10篇を含む)、以下に代表的なものを挙げる。
  • ①Watanabe, M. and M. Kimoto, 2000c: Atmosphereocean thermal coupling in the North Atlantic: A positive feedback. Quart.J.R.Met.Soc., 126, 3343-3369.
  • ②Watanabe, M. and F.-F. Jin, 2003: A moist linear baroclinic model: Coupled dynamical-convective response to El Nino. J.Climate, 16, 1121-1139.
  • ③Watanabe, M., 2004: Asian jet waveguide and a downstream extension of the North Atlantic Oscillation. J.Climate, 17, 4674-4691.
  • ④Jin, F.-F., L.-L. Pan, and M. Watanabe, 2006a:Dynamics of synoptic eddy and low-frequency fl ow feedback. Part I: A linear closure. J.Atmos.Sci., 63, 1677-1694.
  • ⑤Mori, M, and M. Watanabe, 2008: The growth and triggering mechanisms of the PNA: A MJO-PNA coherence. J.Meteor.Soc.Japan, 86, 213-236.
  • ⑥Watanabe, M., and Coauthors, 2010: Improved climate simulation by MIROC5: Mean states, variability, and climate sensitivity. J. Climate, 23, 6312-6335.
  • ⑦Watanabe, M., M. Chikira, Y. Imada, and M. Kimoto, 2011: Convective control of ENSO simulated in MIROC. J. Climate, 24, 543-562.

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。