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三井物産環境基金

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国立大学法人 東京大学 大気海洋研究所 海洋生態系動態部門 教授 津田 敦

津波が大槌湾生態系に与えた影響、および回復過程に関する研究

研究助成

復興助成

案件概要

津波により三陸地方の重要な水産資源の生息地である岩礁・砂浜域生態系から、基質(砂や岩盤)および生物の流出があったと考えられる。本研究は岩手県大槌湾において、潜水調査、プランクトン調査および環境調査を、定期的に行うことによって、重要水産生物の損失と回復過程を解明し、種苗放流、漁場造成、養殖施設の再建などに対して適切な施策を提言する。

対象領域
水産資源・食料生物多様性
助成年度
2011年度 復興助成(研究)
助成期間
2年9ヶ年
2011年7月~2014年3月
助成金額
24,183,000円
対象地域
岩手県大槌湾
大槌湾湾奥部での採水観測。採水試料は、栄養塩や細菌数、植物プランクトン組成などが分析される

団体概要

教授 津田 敦
代表者
教授 津田 敦
プロフィール
専門分野
生物海洋学
所属学会
日本海洋学会、日本プランクトン学会、日本生態学会
経歴(職歴・学位)
1982年 北海道大学水産学部卒業、1987年 東京大学大学院農学研究科水産学専攻 博士課程修了 農学博士、1988年 東京大学海洋研究所 助手、1996年 (独)水産総合研究センター北海道区水産研究所 室長、2003年 東京大学海洋研究所 助教授、2011年 東京大学大気海洋研究所 教授
連絡先
〒277-8564 千葉県柏市柏の葉5-1-5
TEL: 04-7136-6172
研究実績
  • ①海洋に生息する動物プランクトンの、生態学的研究を、親潮域など亜寒帯太平洋を中心に行い、主要種の生活史を明らかにし海域の炭素循環に大きく係ることを明らかにした。
    Tsuda et al (1999) Mar Biol, 135,Kobari et al. (2003) Prog Oceanogr 57, Tsuda et al. (2004) Fish Oceanogr 12
  • ②海洋に微量栄養素である鉄を散布し、二酸化炭素吸収の有無、物質循環、生態系構造の変化を実証的に明らかにする国際プロジェクトを先導した。
    Tsuda et al (2003) Science 300, Boyd et al (2004) Nature 428, Tsuda et al (2007) J Oceanogr 63

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。