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三井物産環境基金

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国立大学法人 宮城教育大学 理科教育講座兼環境教育実践研究センター 准教授 棟方 有宗

被災地沿岸生態系の持続的な再構築を推進する教育的アプローチ

研究助成

復興助成

案件概要

被災地では、漁港や道路などのインフラ復旧は国等によって進められるとされるが、漁業や基盤となる生態系の復興に関しては、被災地域の住民が長期的に生態系を持続可能な状態に保つ枠組みが必要である。本研究では、河川や沿岸生態系の被災状況を把握し、今動ける学校が中心となって魚類の保全・増殖活動を推進する。また、この教育活動との関係から、震災以前に勝る自然資源の持続的活用を推進する教育活動(ESD)のフレームの構築を目指すものである。

対象領域
生物多様性
助成年度
2011年度 復興助成(研究)
助成期間
3年3ヶ年
2011年7月~2014年9月
助成金額
11,790,000円
対象地域
宮城県仙台市、気仙沼市
川の生態系の保全を子供達と考える。

団体概要

准教授 棟方 有宗
代表者
准教授 棟方 有宗
プロフィール
専門分野
魚類行動生理学・環境教育、ESD(持続可能な開発のための教育)
所属学会
日本水産学会、東日本魚類生態研究会、日本生物教育学会
経歴(職歴・学位)
平成12年、東京大学大学院農学生命科学研究科にて博士(農学)の学位を取得。平成11年から平成15年まで日本学術振興会特別研究員。平成15年に宮城教育大学理科教育講座に赴任。平成19年より准教授。平成19年から現在までOregon state university Department of fi sheries and wild life客員教員(Courtesy faculty)。平成23年より宮城教育大学環境教育実践研究センター教員を兼務。
連絡先
〒980-0845 宮城県仙台市青葉区荒巻149
TEL: 022-214-3414
http://fish.miyakyo-u.ac.jp/
研究実績
主に、サケ科魚類の生態、行動学的研究を行っている。また、魚類との関係から、ESD(持続可能な開発のための教育)にも取り組んでいる。最近では、東北地方の希少サケ類であるサクラマスの発眼卵を仙台市広瀬川の流域の学校で飼育・放流する活動等を行っている。主な研究業績としては、日本経団連自然保護基金「東北地方の希少サケ類サクラマスの保全を推進する教育・街づくり活動の検討」等がある。また、主な論文には、Involvement of sex steroids and thyroid hormones in upstream and downstream behaviors in masu salmon, Oncorhynchus masou Aquaculture. 2011)、広瀬川の自然資源、特に河川や魚類の観光への利用を目標に据えた保全活動の一試案.宮城教育大学紀要.2010)がある。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。