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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 表浜ネットワーク

海岸構造物がアカウミガメの上陸・産卵に与える影響と対策の検討 ~タートルトラックを対象として~

活動助成

案件概要

日本沿岸は、絶滅危惧種であるアカウミガメの、北太平洋域唯一の産卵場所であるが、大型台風や異常潮位により、消波ブロックなどの砂浜の人工構造物が露出して、ウミガメの産卵の障害となっている。海洋生態系上位のアカウミガメの繁殖環境を保全することは、海洋生態系全体の保全につながるため、ウミガメが上陸する際に砂に残す移動跡、タートルトラックに着目して、海岸構造物がウミガメに与える影響を調査し、行政等にその対策を提言する。具体的には愛知県の海岸約14kmを踏査し、タートルトラックの計測、周辺環境の記録、流出の危険のある産卵巣の移植、蓄積したタートルトラックの画像データ解析、調査結果の報告を行う。

対象領域
気候変動表土・森林生物多様性
助成年度
2008年度 第1回 活動助成
助成期間
1年
2008年10月〜2009年9月
助成金額
2,062,880円
対象地域
愛知県豊橋市
愛知県表浜海岸におけるタートルトラックの計測

団体概要

理事長 田中 雄二
代表者
理事長 田中 雄二
設立年
2005年
設立目的
遠州灘海岸は、絶滅危惧種であるアカウミガメの産卵地であり、また全国有数の農業地帯から、海食崖、緩やかな砂丘帯を経て広い砂浜に続く、日本では稀有な海岸である。しかし、この自然豊かな海岸が、環境の変化により失われつつある。生物の多様性保全のためにも、アカウミガメを環境の指標と位置付け、課題の解決を図ることを目的として設立した。
主な活動地域
愛知県豊橋市
スタッフ数
非常勤3名、正会員10名 
年間事業規模(経常収入)
2005年度139万円/2006年度305万円/2007年度244万円
連絡先
〒441-3124 愛知県豊橋市寺沢町睦美665-12 
TEL:0532-21-1192 
主な活動内容
  • ①アカウミガメの調査: 上陸、産卵、孵化の状況を調査する。またタートルトラックや周辺環境などを記録し、生態系の保全を図る。
  • ②砂浜再生プロジェクト: 垣根を作り、冬の間の強い風を利用し、砂を溜める養浜活動。産卵に来るアカウミガメの砂浜を、市民の手で作ろうという取り組み。
  • ③表浜エクスカーション: 海岸などの専門家と、海岸を歩きながら自然や海岸の現状を見て課題などを学ぶ研修旅行。当団体がガイドを行い、海岸の管理者や利用者が専門家と議論し、また、この地域の歴史文化や産業、人々の暮らしなどを地域の財産として紹介する。
  • ④表浜シンポジウム: 1年間の活動報告と表浜海岸をテーマに講演会を行う。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。