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三井物産環境基金

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財団法人 宮城県伊豆沼・内沼環境保全財団

日本の湿地環境保全に資する研究・保全ネットワークの構築:ラムサール条約登録湿地・伊豆沼・内沼からの発信

活動助成

案件概要

 高度成長期以降、日本の湿地は都市化や干拓により著しく減少し、残る湿地も富栄養化や改修などにより生態系が損なわれた。その保全・再生を図るため、環境省主導により国内湿地のラムサール条約への登録の推進をはじめ,さまざまな主体による保全活動が行なわれている。湿地の保全活動においては、学術的知見の集約や、教育普及活動による知見の共有化が重要であり、全国で2番目にラムサール条約の登録湿地となった宮城県伊豆沼・内沼においても、関係者協働による保全活動が進められてきた。しかし、1992年以降、学術調査の結果がまとめられておらず、当時のデータでは現状に対応できない事態も生じつつある。 そこで、当団体が中心となって、調査研究活動、保全・教育普及活動を行ない、関係者のネットワーク化を図り、湿地保全活動のモデルとなることを目指す。具体的には、
①調査研究事業: 研究ネットワークの構築、研究年報の発行、
②保全・教育普及活動: 保全ネットワークの構築、教育者や地域住民を対象とした勉強会やシンポジウムの開催等を目的に活動し、将来的には、日本の他地域における湿地保全活動のモデルとなるような研究・保全ネットワークの構築を目指す。

対象領域
生物多様性
助成年度
2005年度 助成
助成期間
3年
2006年1月〜2008年12月
助成金額
18,000,000円
対象地域
宮城県伊豆沼・内沼およびその周辺地域
第2回伊豆沼・内沼研究集会 (2008年2月)

団体概要

理事長 川合 宏
代表者
理事長 川合 宏
設立年
1998年
設立目的
地域づくりと調和のとれた、新しい形の伊豆沼・内沼サンクチュアリの創造に向けて,自然環境の保全や自然保護思想の普及,そして自然と人間のふれあいの場づくりなど,より積極的な活動を行ない、地域振興に寄与するとともに、行政と地域が一体となった、伊豆沼・内沼自然環境の保全を推進する。
主な活動地域
宮城県伊豆沼・内沼およびその周辺地域
スタッフ数
常勤4名、非常勤1名
年間事業規模(経常収入)
2005年度5,300万円/2006年度5,600万円/2007年度5,600万円
連絡先
〒989-5504 宮城県栗原市若柳字上畑岡敷味17-2
TEL:0228-33-2216
主な活動内容
  • ①水質浄化,浅底化防止のためのマコモ群落の育成、ヨシ群落、ハス群落、ヤナギ群落の適正規模の刈り取り、オオクチバスの駆除をはじめとする生物多様性の復元
  • ②植物の適正管理へ向けた堤防の管理を目的とした野火,水生植物園、観察路などの除草作業,水管理,クリーンキャンペーン
  • ③周辺環境整備の一環としてクリーンキャンペーンなどによるゴミ収集、保護区巡回指導、各種ボランテイアによる植物の植栽やゴミ収集
  • ④自然保護思想の普及活動として自然体験講座。行政、NPO、学校など各種団体による研修会や観察会などの積極的な受け入れ
  • ⑤伊豆沼・内沼自然フォトコンテストの開催
  • ⑥専門の研究員によるガン類、希少淡水魚の調査をはじめ各種大学、研究機関との連携

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。