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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 日本ウミガメ協議会

アオウミガメの餌場としての藻場の保全活動

活動助成

案件概要

環境省レッドデータブック絶滅危惧II類に指定されているアオウミガメは、従来、屋久島以南で産卵・生息すると考えられていた。しかし、日本各地から漂着や混獲の情報が寄せられ、本土沿岸も生育域とし、夏場は日本海沿岸でも回遊していることが明らかになってきた。しかし、近年日本沿岸の藻場は荒廃が進み、海藻を餌とするアオウミガメへの影響が懸念されている。そのため本活動では、①日本沿岸におけるアオウミガメの分布、季節変動、回遊、食性などの調査、②アオウミガメと餌場としての藻場の関係の明確化、③アオウミガメと藻場保全のための基礎資料作成、④アオウミガメと藻場保全の施策提言を目的とし、以下を実施する。
1)混獲されたアオウミガメ個体の計測、胃内容物・糞の調査による摂食する海藻の特定、および標識装着と放流。
2)発信機装着による移動経路の特定、および海藻の植生と対応させたアオウミガメの生息海域の解明。実施にあたっては大学のサークル、地元行政、水族館等の協力を得る。

対象領域
生物多様性
助成年度
2005年度 助成
助成期間
2年3ヶ月
2006年1月〜2008年3月
助成金額
4,278,500円
対象地域
沖縄県~西日本の沿岸域
衛星発信器を装着したアオウミガメの放流

団体概要

会長 亀崎 直樹
代表者
会長 亀崎 直樹
設立年
1990年
設立目的
ウミガメとそれを取り巻く海洋環境の保全をテーマに、ウミガメに関わる団体や個人を結ぶネットワークの中心的役割を担うことを目的として設立。
主な活動地域
大阪府枚方市(本部・広報、情報管理)、高知県室戸岬(研究)、鹿児島県笠沙町(研究)、沖縄県黒島(研究所・教育)
スタッフ数
常勤7名、非常勤5名、正会員52名 
年間事業規模(経常収入)
2005年度7,911万円/2006年度5,894万円/2007年度5,086万円
連絡先
〒573-0163 大阪府枚方市長尾元町5-17-18-302
TEL:072-864-0335 
http://www.umigame.org/
主な活動内容
今年で19回目となる日本ウミガメ会議の開催や、情報誌の刊行を通じて、関係者に情報交換の場を提供し、ウミガメ類の研究および保護活動の育成・発展に努めている。具体的な実績としては、全国のウミガメ類の産卵回数を調べ、近年の急激な減少傾向を把握、全国統一標識放流事業の実施による産卵後のアカウミガメの回遊解明、市民参加型のストランディングネットワーク構築による死亡漂着の把握、書籍や資料の出版など。また、最近は講演等から青少年の環境に対する意識の向上にも努めている。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。