三井物産環境基金
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INDEX="201"
NAME="北方四島および千島列島における日露共同研究および情報整備"
TYPE="研究助成,"
YEAR="2007年度,"
AREA="日本全国,北海道,欧州・CIS,"
KIND="NPO,"
ORG="特定非営利活動法人 北の海の動物センター 理事 小林 万里"
特定非営利活動法人 北の海の動物センター 理事 小林 万里
北方四島および千島列島における日露共同研究および情報整備
研究助成
- 案件概要
北方四島および周辺海域は、生物多様性が高く、原生的な生態系が維持されている世界的にも希少な地域である。一方、千島列島は、知床、および北方四島等の生態系と連続性が高い生態系を保持しているが、近年、温暖化の影響、油汚染、油田開発等の影響等により、その生態系等に変化が起こりつつある。本研究は、現状において、基礎的なデータの把握やモニタリング等がさなれていない千島列島の生態系について、北方四島の調査に付随する形で調査等を実施していくもの。具体的には、サハリン州およびカムチャッカ州、北方四島等の専門家とグループを結成し、北方四島と千島列島の海洋生態系を調査する。さらに、千島列島の衛星写真や航空写真等によって、沿岸域の海洋環境情報を収集するとともに、過去の論文をデータベース化し、情報を蓄積する。研究結果は、毎年シンポジウムや学会の場で情報発信を行う。なお、研究遂行にあたっては、日本国内は東京農業大学、北海道大学、環境省、外務省との連携体制を整えるとともに、ロシア側はモスクワ天然資源省、科学アカデミー、カムチャッカ漁業規制局、サハリン漁業研究所との連携をはかる。
- 対象領域
- 生物多様性
- 助成年度
- 2007年度 研究助成
- 助成期間
- 3年
2008年4月〜2011年3月
- 助成金額
- 25,200,000円
- 対象地域
- 北海道周辺、北方四島、サハリンなど
団体概要
- 代表者
- 理事 小林 万里
- プロフィール
- 専門分野
海生哺乳類学
所属学会
日本哺乳類学会、日本動物行動学会、日本生態学会、The Society for Marine Mammalogy
経歴(職歴・学位)
1995年3月 北海道大学獣医学部獣医学科卒業、2001年6月北海道大学大学院獣医学研究科 論文提出による博士(獣医学)学位取得、2003年1月-2005年12月日本学術振興会特別研究員(PD)(於:財団法人自然環境研究センター)として「北方四島における原生的生態系の解明(モデル化)と保全管理案の提言」に関する調査研究、2006年4月東京農業大学生物産業学部アクアバイオ学科 講師 - 連絡先
- 〒093-0042 網走市潮見8丁目14番8号
TEL:090-8271-4973 - 共同研究者
- 特定非営利活動法人北の海の動物センター/会長 大泰司紀之
- 研究実績
- ①世界遺産知床半島の海獣類~アザラシ類の実態~ 日本の哺乳類 第3巻水生哺乳類,東海大学出版会
- ②北海道の海生哺乳類管理-シンポジウム「人と獣の生きる海」報告書- 北の海の動物センター
- ③Tracking Kuril harbor seals (Phoca vitulina stejnegeri) at Cape Erimo using a new mobile phone telemetry system. Animal Behaviour and Management
- ④オホーツク海における厳冬期(2月)のアザラシ類の流氷利用の特徴-繁殖期(3-4月)と比較して- 知床博物館研究報告
- ⑤Evidence from Nuclear DNA Sequences Sheds Light on the Phylogenetic Relationetic Relationships of Pinnipedia: Single Origin with Affinity to Musteloidea. Zoological Science
これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。