三井物産環境基金
助成案件を探す
INDEX="357"
NAME="アワビ資源の維持・増大のための資源管理手法と水産物トレーサビリティシステム構築に関する研究"
TYPE="研究助成,"
YEAR="2007年度,"
AREA="日本全国,東北,関東,中部,近畿,"
KIND="大学,"
ORG="国立大学法人 東京海洋大学 産学・地域連携推進機構 客員教授 山川 紘"
国立大学法人 東京海洋大学 産学・地域連携推進機構 客員教授 山川 紘
アワビ資源の維持・増大のための資源管理手法と水産物トレーサビリティシステム構築に関する研究
研究助成
- 案件概要
わが国のアワビ資源は、国際的にも非常に高い市場価値を有しているが、沿岸域での経済活動、海水温上昇等に起因する生息環境の変化、悪化等により、その漸減傾向に歯止めがかからない状況にある。資源の回復・維持のために、種苗放流事業等が継続されているが、十分な効果を上げるには至っていない。本研究では、適切、効果的なアワビ資源管理手法の確立を目的として、アワビ用のトレーサビリティタグを活用し、資源の実態調査と密漁抑制効果の検討等を実施するもの。具体的には、特に以下の検証を実施する。
①放流種苗にタグを装着し漁獲調査を行う
②資源構造の特性分析手法を確立する
③資源量推定のための実践的な数理統計モデルを構築する
④種苗放流事業の適正化と漁獲規制の具体的な提案およびマニュアル化
⑤密漁による被害量を推定する上記の検証により、資源価値の高いアワビの適切な資源管理、すなわち種苗放流事業の適正化、漁獲規制の具体的な提案等が可能となる。
なお、調査対象地は、近年の資源減少が顕著な石川県輪島市舳へぐらじま倉島漁場、昔から漁場を区分管理してきた三重県鳥羽市国崎漁場、すでにアワビのトレーサビリティ取付試験を実施し、漁獲物内にタグ付きアワビが混獲される宮城県南三陸町歌津、千葉県勝浦小湊とする。
- 対象領域
- 水産資源・食料生物多様性
- 助成年度
- 2007年度 研究助成
- 助成期間
- 3年
2008年4月〜2011年3月
- 助成金額
- 7,055,444円
- 対象地域
- 宮城県、三重県、石川県、千葉県

団体概要

- 代表者
- 客員教授 山川 紘
- プロフィール
- 専門分野
浅海資源生物の生活史と繁殖生態
所属学会
日本水産学会、日本生態学会、日本水産増殖学会、日本水産工学会、日本水産海洋学会、日本付着生物学会、日本貝類学会
経歴(職歴・学位)
1968年3月 東京水産大学増殖学科卒業、1989年 農学博士(東京大学) - 連絡先
- 〒108-0075 東京都港区港南4-5-7 東京海洋大学リエゾンセンター
TEL:03-5463-0859
http://olcr.kaiyodai.ac.jp/ - 共同研究者
- 東京海洋大学海洋環境学科/教授 櫻本和美、同/助教 鈴木直樹
- 研究実績
- ①山川紘.2004.資源管理と密漁防止が可能なアワビ放流貝の標識法の提案.月刊漁村1月号.(社)漁村文化協会
- ②山川紘. 2005.ステンレススチール標識およびIC標識を利用したアワビの情報管理技術.ブレインテクノニュースNo.113pp.32-37.(独)農業・生物系特定産業技術研究機構 生物系特定産業技術研究支援センター
- ③山川紘.2005. 密漁対策の導入例. 日本水産工学会学術講演会講演論文集 Vol.2005: 213-216. 日本水産工学会
- ④山川紘ほか(2007).アワビを主とした貝類用トレーサビリティタグの開発と資源管理への応用.平成19年度日本水産学会春季大会要旨集1312.日本水産学会
- ⑤海洋白書2007―日本の動き世界の動き―.アワビ流通へのICタグ導入例. 海洋政策文化財団
- ⑥山川紘.2007.アワビ産業の現状と課題.月刊漁村6月号~9月号.(社)漁村文化協会
- ⑦山川紘. 2008.貝類に装着するトレーサビリティタグの開発.月刊養殖.緑書房
- ⑧山川紘. 2008.急増する韓国のアワビ養殖. 月刊アクアネット. 湊文社
これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。