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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 日本国際ボランティアセンター

生態系に配慮した農業による家族経営農家の生計改善(CLEAN)

活動助成

案件概要

カンボジアは約7割の国民が農業に従事しており、本事業の対象地も住民の大半は小規模な家族経営の稲作農家である。近年、干ばつや洪水などでコメの生産が不安定な上、人口増加に伴い十分な食糧が確保できず、借金により農地を失う農民も増えている。更に、薪の使用による森林の減少、乱獲による魚類の減少など、コメ以外の天然資源も減少している。また、化学肥料や農薬の不適切な利用による水質汚染や健康被害なども懸念されている。そこで、本事業では地域の自然資源を有効かつ持続的に利用しながら、農業の生産性向上や多様化を図る。具体的には、稲作技術の改善、野菜栽培、堆肥作りなど基礎的な農業研修を実施する。また収入向上を目指し、家畜飼育、養魚、きのこ栽培、食品加工などの研修も行う。さらに対象地域の農家と協力し、マメ科の木を中心とした樹木を毎年1万本以上植林する。この結果、約6千世帯の農民が生態系に配慮した農業について学び、対象地域の人々の生活向上と地域の自然資源の回復、保護につながる。

対象領域
水産資源・食料表土・森林生物多様性
助成年度
2010年度 活動助成 
助成期間
3年
2010年10月〜2013年9月
助成金額
15,600,000円
対象地域
カンボジア・シェムリアップ県、プノンペン特別市
カンボジアの農村における農業研修の様子

団体概要

代表理事 谷山 博史
代表者
代表理事 谷山 博史
設立年
1980年
設立目的
地球上すべての人々が自然と共存し、共に生きられる社会を築くために、1)世界の様々な場所で国際協力の活動を通して、社会的に強いられた困難な状況を自ら改善しようとする人びとを支援し、2)地球環境の保全を図る活動ならびに社会教育活動を通して、新しい生き方と人間関係を創りだすことを目的とする。
主な活動地域
カンボジア、ラオス、タイ、南アフリカ、スーダン、アフガニスタン、パレスチナ、イラク、コリア、日本国内
スタッフ数
常勤88名、非常勤2名、正会員1,245名 
年間事業規模(経常収入)
2007年度3億2,237万円/2008年度3億3,246万円/ 2009年度2億7,642万円
連絡先
〒110-8605 東京都台東区上野5-3-4 クリエイティブOne秋葉原ビル6階
TEL:03–3834–2388
http://www.ngo-jvc.net/
主な活動内容
  • ①持続的な開発
    地域の人びとが自然資源を有効に保全・利用し、地域自立・循環型の社会をつくる活動を支援する。
  • ②紛争への対応紛争
    地域で、人権保護および和解につながる活動を行う。また、市民交流を通して、紛争予防に貢献する。
  • ③災害時の救援と生活の再建
    紛争や災害被害者に対し、救援や生活基盤の再建支援を行う。
  • ④市民のネットワークづくり
    環境問題、南北問題、紛争などの構造的問題について、調査・提言を行う。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。