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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 荒川クリーンエイド・フォーラム

民間企業とNPOとの協働によるアダプト制度的河川管理体制の創造~絶滅危惧種の保護を目的とした生物多様性の保全活動を事例に~

活動助成

案件概要

一級河川・荒川は自然護岸を有し、河口から20kmまでが汽水域であるため、海洋系・淡水系の生物多様性に富んだ河川環境を有している。当団体は、毎年同流域全体約100地点において1万人が参加する河川ゴミの清掃活動、ゴミの調査分析活動などを実施している。他方で、荒川の絶滅危惧種を保全するためには、清掃活動だけでなく、定期的な保全活動が必要であると指摘されてきた。本活動では、流域の適切な活動拠点において、市民が民間企業とともに定期的に自然地の管理を行うアダプト制度を導入する。初年度は行政や流域自治体、当団体の活動に参加する企業数十社で協議し、NPOと企業が協働で絶滅危惧種を継続的に保全する同制度の実施方針を整備する。2年目以降は制度に参加する企業を絞り込み、年間実施計画策定、プログラム試行、実効性検討により、制度定着のための本格実施へとつなげる。これにより河川管理の分野において、絶滅危惧種を保全する観点で企業とNPOによるアダプト制度が創出され、他の河川への展開、浸透も可能となる。

対象領域
生物多様性
助成年度
2010年度 活動助成 
助成期間
3年
2010年10月〜2013年9月
助成金額
7,646,000円
対象地域
東京都足立区荒川河川敷
荒川での環境学習と絶滅危惧種ヒヌマイトトンボ

団体概要

代表理事 佐藤 正兵
代表者
代表理事 佐藤 正兵
設立年
1997年
設立目的
荒川の上流(埼玉県秩父)から、下流は東京都江戸川区まで、流域のいたるところで「行政」「自治体」「企業」「学校」等の他セクターとのパートナーシップを実現し、様々な人たちと数えるゴミ拾いを実施することで、ゴミの削減、生物多様性の保全、水質浄化、子どもの環境教育について考え、河川管理の市民権を確立していくことが設立目的である。
主な活動地域
荒川流域全体 (埼玉県秩父の上流から東京都江戸川区の下流まで)
スタッフ数
常勤2名、非常勤3名、正会員169名 
年間事業規模(経常収入)
2007年度1,664万円/2008年度1,712万円/ 2009年度1,817万円
連絡先
〒132-0033 東京都江戸川区東小松川 3-35-13-204
TEL:03-3654-7240 
http://www.cleanaid.jp
主な活動内容
  • ①クリーンエイド活動
    荒川流域のゴミを拾うだけでなく、ゴミの種類や量を調べながら拾うことで、散乱ゴミなどの分析を行い、製造・販売者等に対して改善を求めている。
  • ②環境教育
    国や自治体、企業、専門家との連携を図りながら、多様な生物が住める空間を構築している。小・中・高等学校に環境学習支援を実施。また、企業の新入社員研修の一環として、ゴミ拾いや自然観察等のプログラムを整備し、人材育成活動を展開している。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。