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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 ニッポンバラタナゴ高安研究会

大阪府八尾市における高安の里地里山の水循環系の保全活動とニッポンバラタナゴが自然再生できる簡易ビオトープ池の開発

活動助成

案件概要

ニッポンバラタナゴは絶滅危惧種のコイ科魚類。大阪と四国・九州の一部の水系にのみ生息し、大阪府では八尾市高安地域にある溜池で確認されている。当団体では4つの溜池を改修し、保護池として管理・維持しているが、溜池を本来の目的である農業用水として機能させるべく、隣接する川の水位を安定させるため、保護池上流部で森林を整備している。本活動では、保護池に隣接する郡川上流において、下草刈や間伐などを継続するほか、保護池の伝統的な水質浄化循環法である「池干し」の効果を調べ、代替方法を開発する。さらに休耕田を借り上げ、ニッポンバラタナゴとドブガイが自然再生できる簡易ビオトープ池を造成する。これによりニッポンバラタナゴの保護に向け、高安山の里地里山における水環境の健全化が図られ、小規模ではあるが地場産業の花かき卉栽培や近郊農業の水供給源の確保と、地域のネットワーク作りにつながることが期待される。

対象領域
水産資源・食料表土・森林生物多様性
助成年度
2010年度 活動助成 
助成期間
3年
2010年10月〜2013年9月
助成金額
10,740,000円
対象地域
大阪府八尾市高安地域
ニッポンバラタナゴが生息する溜池の調査

団体概要

代表理事 加納 義彦
代表者
代表理事 加納 義彦
設立年
1998年
設立目的
本会は、大阪府民や近隣の住民を中心に、失われつつある里山や水環境の保全に取組むとともに、そこに生息する生物の多様性の維持に努め、とりわけ希少淡水魚であるニッポンバラタナゴの保護を目的として活動する。また、環境保全のための科学的基礎研究や技術開発を積極的に推進し、環境や生物に関する教育や水環境のコンサルティングを行い、もって地域社会の公益の増進に寄与することを目的とする。
主な活動地域
大阪府八尾市
スタッフ数
常勤2名、非常勤10名、正会員100名 
年間事業規模(経常収入)
2007年度589万円/2008年度750万円/ 2009年度868万円
連絡先
〒581-0872 大阪府八尾市郡川4丁目28番地
TEL:072-943-5771
主な活動内容
  • ①ニッポンバラタナゴを保護するための保護池の改修工事と定期生態調査の実施
  • ②高安山の健全な水循環のための森林保全活動
  • ③水質浄化活動
    ・池干し効果の科学的分析
    ・藍藻類の除去方法と繁殖の抑制方法の開発
  • ④里地里山の生物多様性調査
  • ⑤バラタナゴの遺伝子多様性の分析
  • ⑥環境教育
    ・小学生から大学生までを対象としたタナゴ塾の継続的な開講
  • ⑦ニッポンバラタナゴの保護と啓蒙活動
  • ⑧高安地域地場産業のネットワーク作り

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。