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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 新潟水辺の会

新潟のサケを長野(上田・松本)まで遡上させる活動

活動助成

案件概要

平安時代から信濃川・千曲川は全国屈指のサケの産地として知られ、河口から約300km上流の松本や上田、上高地までサケが遡上した記録が残っている。しかし、1930年代に始まった電源開発事業によって、ダムや発電所が作られると、洪水時以外は一滴の水も流れない無水区間(笹平ダム等7.4km)や、極端に水が少なくなった減水区間(西大滝ダム下流からJR小千谷発電所間63.5km)が出現し、サケの遡上・降下経路が断たれ、千曲川と新潟県中魚沼地方の鮭漁は1940年を以って終焉した。また、川の循環機能が低下したため、多くの水生生物が生息環境を失い、川の生態系は極度に劣化しているのが現状。本活動は、近い将来、信濃川の水量の改善が目論まれており、それに呼応する形で、長野で放流されたサケの稚魚が安全に日本海まで下降し、成魚が新潟から長野まで遡上できる環境を整え、これより、70年間遮断されてきた信濃川の生物循環経路を復活させ、本来の川の姿を取り戻そうとするもの。具体的には、信濃川・千曲川流域で活動する環境保護団体や市民団体、漁業協同組合などが連携・協働し、各種調査や市民によるサケ稚魚の環境放流、さらにシンポジウムの開催を行う。

対象領域
水産資源・食料エネルギー生物多様性
助成年度
2008年度 第2回 活動助成
助成期間
3年
2009年4月〜2012年3月
助成金額
18,500,000円
対象地域
新潟県、長野県内の信濃川流域
サケの稚魚が水力発電所のタービンを通過した際の生存率調査

団体概要

代表世話人 大熊 孝
代表者
代表世話人 大熊 孝
設立年
1987年
設立目的
当会は、会員相互の協力や広範な人々との協働によって、水辺に関わる自然、歴史、文化、生活、風俗、福祉、教育、産業、スポーツ、レクリエーション、災害対応、地域安全、国際交流協力並びに科学技術を探り、これからの水辺の望ましい姿を考え、楽しく生き生きとした美しい水辺づくり、水辺使い、水辺育てを行い、地域内外の水辺の環境改善やまちづくりに寄与することを目的とする。
主な活動地域
主に新潟県内
スタッフ数
非常勤2名、正会員220名 
年間事業規模(経常収入)
2006年度773万円/2007年度607万円/2008年度821万円
連絡先
〒950-2264 新潟市西区みずき野4-7-15
TEL:025-264-3191
http://niigata-mizubenokai.org/
主な活動内容
当会の活動は、水辺ウォッチング、水辺シンポジウム開催と参加、水辺学習会、水辺の体験会、水辺の共催イベント活動、水辺考流会、水辺についての意見・提言、水辺環境に関する講演、通船川の再生へのネットワーク活動への参加、ラムサール条約登録湿地の佐潟の人と自然の関わりを体験しようと行ったハス採り大会、新潟の水辺環境を守り育てる子どもたちを応援する「にいがたの水辺賞」の贈呈、堀割再生物語支援事業、信濃川・千曲川におけるサケの復活、身近な河川の水質調査、国内外水辺ツアーを開催し、水辺情報の発信などを行っている。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。