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三井物産環境基金

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財団法人 日本野鳥の会

絶滅危惧種鳥類チュウヒと湿地の生物多様性の保全

活動助成

案件概要

タカの仲間である「チュウヒ」は、ヨシ原を中心とする湿性生態系の頂点に位置し、広い行動圏と、えさ動物を必要とする。土地開発によるヨシ原の減少などにより、国内生息数は50つがい程度まで減少し、環境省レッドリスト絶滅危惧種1B類に指定されている。チュウヒの保護のためには、2006年に開始した各地からの情報収集を発展させ、さらに、明らかになっていない生態や生息環境の調査、情報整理が必要である。活動1年目は、北海道西部の勇払原野でチュウヒに衛星電波発信機を装着し、行動圏や営巣場所を特定し、それらの環境を調べ、えさ動物の種類および資源量、繁殖状況等を調査する。また、石川県河北潟において長年蓄積されてきたチュウヒの繁殖状況の情報を、整理、分析する。そして、これら2地域での調査分析結果を報告書にまとめる。2年目には、チュウヒ保護の先進国であるイギリスから専門家を招聘し、シンポジウムを開催する。そこでチュウヒの保護と湿地生態系の保全について知識を深め、イギリスと日本での状況について比較し、日本にふさわしいチュウヒの保全策を提言する。最終年には、集大成としての資料集を発行する。

対象領域
生物多様性
助成年度
2008年度 第1回 活動助成
助成期間
3年
2008年10月〜2011年9月
助成金額
13,700,000円
対象地域
勇払原野(北海道胆振支庁苫小牧市東部)、河北潟(石川県金沢平野北部)
北海道勇払原野におけるチュウヒの観察調査

団体概要

会長 柳生 博
代表者
会長 柳生 博
設立年
1934年
設立目的
自然にあるがままの野鳥に接して楽しむ機会を設け、また野鳥に関する科学的な知識、およびその適正な保護思想を普及することにより、国民の間に自然尊重の精神を培い、もって人間性豊かな社会の発展に資することを目的とする。
主な活動地域
東京都品川区・大田区・日野市・三宅村、根室市、鶴居村、苫小牧市、福島市、横浜市、豊田市、加賀市、姫路市、福岡市
スタッフ数
常勤42名、非常勤63名、正会員44,000名 
年間事業規模(経常収入)
2005年度10億851万円/2006年度11億8,300万円/ 2007年度8億4,707万円
連絡先
〒141-0031 東京都品川区西五反田3-9-23 丸和ビル
TEL:03-5436-2620 
http://www.wbsj.org/index.html
主な活動内容
  • ①野鳥や自然を守る事業:野鳥保護区の拡大と維持管理、IBA(重要野鳥生息地)基準生息地の保全、絶滅のおそれのある鳥類(チュウヒ、ツル類など)の保護など
  • ②野鳥や自然を大切に思う心を伝える事業:サンクチュアリなどでの野鳥ファン拡大、入門用冊子類の配布や広報、ハンディ図鑑の販売、ティーチャーズガイドの発行など

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。