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三井物産環境基金

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特定非営利活動法人 アジアとアフリカをつなぐ会

エチオピア固有の作物エンセーテを活用した持続的農村開発

活動助成

案件概要

バナナに姿かたちの似たエチオピアの在来作物「エンセーテ」は、エチオピアの人口の約4割、2千万人の主食や、食器、建材などとして利用されてきた。かつては多数の品種が栽培されていたが、近年、コーヒーなど換金作物の栽培増加や、エンセーテの野生種が自生する森林の開発などにより、品種の多様性や個体数が減少し始めている。また、栽培・利用に関する知識が、若い世代へと継承される機会も少なくなっている。そこで本活動では、地域住民や学生と協働して、エンセーテの品種多様性の保全、栽培・利用に関する知識継承を目的に、下記の3点を中心に活動を行なう。
①在来品種の収集・栽培を行う育苗施設の整備
②品種・利用方法のデータベース化、情報発信・啓発活動
③エンセーテ繊維を利用した染織物製品の開発・普及

対象領域
生物多様性
助成年度
2008年度 第1回 活動助成
助成期間
3年
2008年10月〜2011年9月
助成金額
10,000,000円
対象地域
エチオピア・南部諸民族州、南オモ県、南アリ郡
エチオピアにおけるエンセーテの品種多様性の保全

団体概要

理事長 重田 眞義
代表者
理事長 重田 眞義
設立年
2003年
設立目的
当団体は、アジアやアフリカのさまざまな地域において、研究や開発実践に長期間にわたり関わってきたメンバーが、農業・教育・環境を活動の焦点として設立した。環境の持続的な利用を念頭におきながら、地域社会の主な生業である、農業を基幹とした持続的発展の方策を希求し、次世代を担う子供たちに対する教育活動を行なうことを通じて、地域に暮らす人びとにとっての、「よりよい生活」を実現することを理念としている。
主な活動地域
エチオピア
スタッフ数
正会員20名 
年間事業規模(経常収入)
2005年度381万円/2006年度271万円/2007年度348万円
連絡先
〒520-0501 滋賀県大津市北小松1748-99
TEL:077-596-8011
主な活動内容
当団体の設立以前から継続していた、地域の小学校卒業生に対する奨学金事業を発展させ、2003年に、エチオピア南部諸民族州南オモ県メツァ小学校増築事業に着手した。2005年からはエチオピアの地域NGO、South Omo HopeAssociation(SOHA)と連携し、ジンカ高校寄宿舎の建設と管理・運営を行ってきた。2006年にはエチオピアと日本の小学校交流事業に着手した。2007年には、エンセーテの栽培をテーマにしたNHK特集番組「エチオピア 命の草の株分け」への撮影・翻訳協力を行なったほか、SOHAメンバーと協力して、エンセーテ在来品種植物園の開設準備を始める。2008年4月からは、エンセーテ繊維の活用についての予備調査も開始した。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。