アブダビにおけるLNG、
クリーンアンモニアの取組み
当社は、世界中でグローバル・パートナーとのエネルギー・トランジションを進めています。
ここでは、アブダビにおける50年超にわたるLNG、及び新たなプロジェクトとして、クリーンアンモニアの取組みについてご紹介します。
クリーンアンモニアは、天然ガスを原料とし、その製造プロセスで排出されるCO2の回収・貯留(CCS)を通じて排出量を削減したブルーアンモニア、並びに再生可能エネルギーから製造された水素を原料とするグリーンアンモニアを指します。

アブダビにおける取組みの歴史

ルワイスLNG事業

ルワイスLNG のMarketing ManagerとしてADNOC Gasに出向しています。UAE・欧州・米国・インドと多様な人種で構成されたチームで、私は三井物産で培ってきたLNGトレーディングの知見・業界ネットワーク・現場営業力を発揮し、ルワイスLNGの販売を先導し実績を積み上げています。当社は、日本のエネルギー政策においても重要なADNOCと、1970年代から約50年にわたる強固な関係を築いており、人的交流も続けてきました。欧米メジャー等競合ひしめく中での当社参画もその一つの結晶です。更なる50年に向け、当社の中東UAE・エネルギー業界におけるプレゼンス発揮に貢献していきます。
出向:ADNOC Gas Operations and Marketing LLC Marketing Manager
森 大祐
事業概要
所在地 | アラブ首長国連邦アブダビ首長国ルワイス |
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パートナー | アブダビ国営石油 (ADNOC):60% 三井物産子会社 (100%出資):10% bp子会社:10% Shell子会社:10% TotalEnergies子会社:10% |
生産量 | 年間960万トン (480万トンX2 系列) |
スケジュール | 2028年から生産開始 事業期間:生産開始から 20年間 |
プロジェクト推進体制
- 現地のエネルギー代表企業とエネルギーメジャーと共に強力な国際コンソーシアムを組成し案件を推進。
短期間での最終投資決断を達成
安定供給・安定収益
- LNGポートフォリオの拡充・LNG事業の地域分散
- 長期にわたって安定的な収益貢献を見込む競争力のあるプロジェクト
- LNG引取りを通じた更なる物流機能拡充
低・脱炭素化
- 電力駆動モーターの採用
- クリーン電力活用
クリーンアンモニア事業

化学品セグメントや現地駐在員を含め社内横断的なチームを組み、クリーンアンモニア事業の立上げを目指し3年前からADNOCと協議を重ねてきました。
UAEは水素国家戦略を掲げ、アブダビを水素製造の一大拠点とすることを目標としています。これまでのADNOCとの長期的な関係を更に深化させ、水素分野での協業拡大を通じ、日本と世界の脱炭素に貢献していきます。
エネルギーソリューション本部 水素ソリューション事業部 水素マーケット開発室長
天野 功士
事業概要
所在地 | アラブ首長国連邦アブダビ首長国ルワイス |
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パートナー | TA’ZIZ(ADNOCグループ) Fertiglobe 三井物産子会社(100%出資) GS Energy |
生産量 | 年間100万トン |
スケジュール | アンモニア商業生産開始:2027年 クリーンアンモニア供給開始:2030年 |
産業横断的な知見の融合

- E&P及びLNGプロジェクトへの参画実績
- 長年のプロジェクト運営を通じて構築したADNOCとのパートナーシップ
- 日本・アジア向けエネルギー安定供給実績
- トレーディング実績、日本向け輸入トップシェア
- アンモニア製造事業への参画実績
- 専用船のオペレーションや、タンクを活用したディストリビューション等を含めたアンモニア取扱いの知見