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衛星ライドシェアサービスを展開する米国のSpaceflightを買収

2020年2月12日


三井物産株式会社(本社:東京都千代田区、社長:安永竜夫、以下「三井物産」)は、山佐株式会社(本社:岡山県新見市、社長:佐野慎一)と共に、衛星ライドシェアサービスを展開するSpaceflight, Inc.(本社:米国シアトル市、以下「Spaceflight社」)の全株式を親会社であるSpaceflight Industries, Inc.より取得することに合意し、株式売買契約を締結しました。本買収は必要な許認可の取得後、2020年の第2四半期頃に完了予定で、三井物産の出資比率は50%です。

宇宙産業は、衛星データの需要増加や宇宙関連コストの低下を背景に、市場規模が2016年の約37兆円から2040年代には100兆円に達すると見込まれており、従来の宇宙関連企業に加え新興企業の参入により、地球観測、通信、測位、エンターテインメントなどへの新たな技術やアイデアの利活用が期待されています。これに伴い宇宙へのアクセス需要も成長が見込まれています。

Spaceflight社は世界中のロケット打上事業者との協業を通じ、多様な打上機会を、高い技術力と衛星搭載ノウハウ、打上ミッション・マネジメントと併せて提供する「衛星ライドシェアサービス」の世界最大手です。Spaceflight社はこれまでに29回のロケット打上を通じて累計271基の衛星を打ち上げた業界ナンバーワンの実績を持ち、宇宙市場の拡大を牽引する一社として、世界中の民間企業および政府系機関と強固なネットワークを築いています。今後は、三井物産のネットワークも活用し、顧客ニーズに沿った新たなサービスの拡充を目指すと共に、日本の衛星開発企業・打上事業者・宇宙関係者との連携をさらに進めていきます。

三井物産は宇宙領域を新たな成長分野の一つと位置付け、宇宙空間を活用したサービス需要拡大による新たな事業機会の創出に取り組んでいます。Spaceflight社を通じて、宇宙利活用を検討する顧客に対して宇宙へのアクセスを提供していくことで、事業のさらなる拡大を目指します。

Spaceflight社概要

本社所在地 米国ワシントン州シアトル市
設立年 1999年
代表者 Curt Blake
事業内容 衛星事業者向け打上サービスの提供
Spaceflight社のサービスを活用した衛星が宇宙空間でロケットから分離される瞬間Spaceflight社のサービスを活用した衛星が宇宙空間でロケットから分離される瞬間
Spaceflight社が衛星搭載を行ったロケットの打上(Space X社提供)Spaceflight社が衛星搭載を行ったロケットの打上(Space X社提供)