三井物産環境基金
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INDEX="17"
NAME="鹿によって広範囲に環状剥皮された樹皮の自然治癒メカニズム解明とそれを利用した鹿害対策法の提案"
TYPE="研究助成,"
YEAR="2019年度,"
AREA="日本全国,中部,"
KIND="大学,"
ORG="国立大学法人 九州大学 農学研究院 助教 阪上 宏樹"
国立大学法人 九州大学 農学研究院 助教 阪上 宏樹
鹿によって広範囲に環状剥皮された樹皮の自然治癒メカニズム解明とそれを利用した鹿害対策法の提案
研究助成
- 案件概要
鹿による樹皮剥離が原因となる枯死は生態系や林業への影響等、森林の公益的機能を著しく低下させるため早急に解決しなくてはならない。本研究では、八ヶ岳高原に群生する樹齢100年以上のサラサドウダンの鹿害による枯死を防ぐため、これまでの研究で発見した樹皮の特異的な修復能力を利用して効率的な対策を提案する。そのためには（1）樹皮の剥離強度に影響する形成層活動時期とその時の細胞形態の解明、（2）樹皮の引張り試験による剥皮しやすい時期の解明、（3）本研究の核となる樹皮の特異的修復メカニズムの解明、（4）この技術を他樹種に転用するための他樹種の調査を行い、対策時期を極めて短い期間に限定した共生型シカ害対策法を提案する。 ［案件No. R19-0042］
- 対象領域
- 生態系・共生社会
- 助成年度
- 2019年度 研究助成
- 助成期間
- 3年（2020年4月～2023年3月）
- 助成金額
- 4,000,000円
- 対象地域
- 長野県南佐久郡南牧村
団体概要
- 助成団体
- 国立大学法人 九州大学 農学研究院
- 代表者
- 助教 阪上 宏樹
- プロフィール
- 専門分野： 木質科学
所属学会： 日本木材学会、日本木材加工技術協会、日本木材保存協会
経歴（職歴・学位）： 九州大学大学院生物資源環境科学府を修了後、民間企業での勤務を経て2011年1月から現職で勤務。同大学にて博士（農学）を取得。 - 研究実績
- Hiroki Sakagami, Microcrack propagation in transverse surface from heartwood to sapwood during drying, Journal of Wood Science, 10.1186/s10086-019-1812-6, 65, 33, 2019.
Hiroki Sakagami, Saki Higurashi, Tetsuya Tsuda, Satoshi Seino, Susumu Kuwabata, Decay resistance of Polymerized ionic liquid modified woods, Bioresources, 13, 3, 5702-5710, 2018.
Hiroki Sakagami, Atsuro Tokunaga, Noboru Fujimoto, Shinya Koga, Isao Kobayashi, Ikuo Momohara, Effects of drying temperature for Cryptomeria japonica on the permeability of wood preservative. II. The permeability of dried, split log pieces, Bioresources, 10.15376/biores.11.3.6896-6908, 11, 3, 6896-6908, 2016.
阪上宏樹, 松村順司, 津田哲哉, 桑畑進, イオン液体を使用した電子顕微鏡観察による木材細胞の可視化, 医学生物学電子顕微鏡技術学会, 29(1), 14-19, 2015.
他 - WEBサイト
- http://www.agr.kyushu-u.ac.jp
これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。