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三井物産環境基金

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国立大学法人 京都大学 野生動物研究センター

分断された絶滅危惧種チンパンジーの生息地をつなぐ「緑の回廊」植林活動とドローンを用いた広域野火管理技術の確立

活動助成

案件概要

緑の回廊では、20年をかけて、絶滅危惧種チンパンジーの生息地を復元するためのサバンナ緑化技術を確立した。しかし焼畑などで生じる野火によって、植林地や隣接するUNESCO世界遺産ニンバ山までもが破壊されるなど深刻な状況にある。そこで固定翼ドローンを開発して、監視面積を3年間で250倍に広げることを構想した。森林の航空測量により、野火からの距離、出火原因、焼失面積を分析し、植林地を効果的に保護する手法を確立する。成果は、ギニア国立公園の広域森林管理に技術移転できるため、ギニア2カ所の大学と連携し、学生実習と共同研究を企画し、ギニア人による持続可能な森林管理と生物多様性保全のための人材を育成する。 [案件No. K18-0098]

2018年度案件決定時公表資料はこちら (PDF 691KB)

対象領域
生態系・共生社会
助成年度
2018年度 活動助成
助成期間
3年(2019年4月~2022年3月)
助成金額
7,200,000円
対象地域
ギニア共和国
ボッソウのチンパンジー、フォアフ1980年生まれ

団体概要

案件担当者:森村 成樹
助成団体
国立大学法人 京都大学 野生動物研究センター
代表
特定准教授 森村 成樹
設立目的
緑の回廊は、絶滅に瀕するチンパンジーの生息地を復元するために、ギニア共和国ボッソウ村でおこなっている植林プロジェクトである。現在7人のチンパンジーが生息するボッソウの森は、サバンナに囲まれて、隣接する集団がおらずに孤立している。ボッソウから南東へ4kmのところにある世界遺産「ニンバ山」には多数のチンパンジーが生息する。かつてはひと続きだった2つの森を植林によってつなげるために1997年より活動を開始した。
活動内容
野生チンパンジー調査に参加する研究者や学生による国際チームと地域住民が協力して、サバンナに毎年植林をおこなっている。また、ボッソウ村や近隣の村々の学校でチンパンジーや森について学ぶ環境教育も繰り返し実施している。近年では、首都コナクリの大学(UGANC)やボッソウに最寄りの都市ンゼレコレの大学(UZ/UDECOM)と交流し、学生の短期活動参加を支援して、保全の基礎となる技術の普及と人材育成に努めている。
WEBサイト
https://www.greencorridor.info/
担当者の声
豊かな生活の実現には、自然環境と、そこに育まれた伝統文化を守り礎とした経済の発展がなければならない。本計画をつうじて、鳥瞰的にものを見る技術を開発・普及し、後発開発途上国ギニアの発展に貢献する。

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。