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三井物産環境基金

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国立大学法人 東京大学大気海洋研究所 地球表層圏変動研究センター 准教授 伊藤 幸彦

岩手県沿岸海域の利用に係る合意形成の実態理解と生態系に基づく海域区分

研究助成

案件概要

人間社会による海の利用のしかたは、社会の変革とともに多様化し沖合へ広がっている。海を保全し様々な資源を持続的に利用するためには、海を利用する方々が議論して総合的に利用計画を定める「海洋空間計画」が有効だが、日本では未だ導入されていない。本案件では、海洋空間計画を実施するためのステップとして、洋上風力発電の設置が検討されている岩手県沿岸域を対象域として、海域利用に関する合意形成の状況を整理、現場海域の科学的調査などに基づく海域区分(ゾーニング)と比較・分析して、海洋を利用する際の科学の力を取り入れる方法について提言を行う。 [案件No. R18-0037]

2018年度案件決定時公表資料はこちら (PDF 556KB)

対象領域
生態系・共生社会
助成年度
2018年度 研究助成
助成期間
3年(2019年4月~2022年3月)
助成金額
10,000,000円
対象地域
岩手県沿岸域、沿岸海域
洋上風力発電の計画が検討されている北三陸の漁港

団体概要

准教授 伊藤 幸彦
助成団体
国立大学法人 東京大学大気海洋研究所
地球表層圏変動研究センター
代表者
准教授 伊藤 幸彦
プロフィール
専門分野: 海洋物理学・海洋環境学・水産海洋学
所属学会: 日本海洋学会、水産海洋学会、米国地球物理学会、米国陸水海洋学会
経歴(職歴・学位): 2002年東京大学海洋研究所助手を経て、2010年から現職。2004年3月に東京大学理学系研究科より学位授与(博士(理学))。
研究実績
  • 海洋の渦や前線の構造や変動メカニズム、生態系への影響について観測と数値モデリングにより取り組んでいる。
  • 水産と海洋をつなぐ視点から、魚類卵稚仔の海流による輸送と成長・生残について、現場でのサンプリングと数値的な輸送実験を行なっている。
  • 三陸沖の豊かさと多様性をもたらす海洋環境に着目し、湾内外の海水交換の直接観測、陸棚上の潮目の集中調査も実施している。
  • 海の恵みと適切な利用のための検討を、外洋域を対象に実施した経験があり、本事業では沿岸域の文理連携課題に取り組む。
WEBサイト
http://www.aori.u-tokyo.ac.jp

これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。