三井物産環境基金
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INDEX="65"
NAME="西表島の水環境に注目した絶滅危惧種イリオモテヤマネコの生息環境評価手法の確立"
TYPE="研究助成,"
YEAR="2016年度,"
AREA="日本全国,九州・沖縄,"
KIND="大学,"
ORG="国立大学法人 琉球大学 理学部 教授 伊澤 雅子"
国立大学法人 琉球大学 理学部 教授 伊澤 雅子
西表島の水環境に注目した絶滅危惧種イリオモテヤマネコの生息環境評価手法の確立
研究助成
- 案件概要
イリオモテヤマネコの生息地を守れ!生息水系を解析、保全の指針を作成する
沖縄県の西表島には数多くの固有種が生息する。それを可能にしている重要な特徴の一つが豊富な水系の存在だ。では水系のどのような要素が、希少種の生息環境たり得るのか。水環境を航空レーザ計測によって地図化し、生態系の頂点に位置するイリオモテヤマネコや、水辺にすむ希少カエル類の生息状況と併せて解析することで、明らかにする。この成果を基に、環境マップの作成およびその手法の確立を目指す。また観光客の増加などにより増大を続ける島内の人間活動に関し、ガイドラインを作成して、西表島の生態系の保全に貢献する。 [案件No. R16-0035]
- 対象領域
- 生態系・共生社会
- 助成年度
- 2016年度 研究助成
- 助成期間
- 2年(2017年4月~2019年3月)
- 助成金額
- 4,498,000円
- 対象地域
- 沖縄県八重山郡西表島
団体概要
- 助成団体
- 国立大学法人 琉球大学
理学部 - 代表者
- 教授 伊澤 雅子
- プロフィール
- 専門分野: 動物生態学
所属学会: 日本哺乳類学会、日本生態学会、沖縄生物学会
経歴(職歴・学位): 1984年九州大学大学院理学研究科博士後期課程退学後、同年理学博士の学位を取得。日本学術振興会奨励研究員、特別研究員を経て、1990年より北九州市立自然史博物館(現いのちのたび博物館)に学芸員として勤務。1991年より琉球大学助教授、2006年より教授として勤務し、現在に至る。 - 研究実績
-
- Nakanishi, N., M. Izawa et al. (2005) The effect of home range size in the Iriomote cat Prionailurus bengalensis iriomotensis Mammal Study, 30:1-10.
- Watanabe, S., N. Nakanishi, & M. Izawa (2005) Seasonal abundance of the floor-dwelling frog fauna on Iriomote Island of the Ryukyu Archipelago, Japan. Journal of Tropical Ecology 21: 85-91.
- 伊澤雅子・中西希 2008 亜熱帯の森にイリオモテヤマネコを追う.“やわらかい南の学と思想”(琉球大学編)、pp.252-261, 沖縄タイムス社、沖縄.
- Izawa, M., N. Nakanishi et al. (2009) Ecology and conservation of two endangered subspecies of the leopard cat (Prionailurus bengalensis) on Japanese islands. Biological Conservation, 142: 1884-1890.
- 伊澤雅子・中西 希(2010)いきものの不思議「イリオモテヤマネコ—水の島のヤマネコ」 遺伝、64(1): 2-7.
- Izawa, M. and Nakanishi, N. 2015 The Iriomote cat: a discussion. In “Nature in the Ryukyu Archipelago”(eds. fujita, K., Arakaki, T., Denda, T., Hidaka, M., Hirose, E. and Reimer J. D.) pp.70-75.
これは助成決定時の情報です。最新の情報と異なる可能性がありますので、あらかじめご了承下さい。